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ジェット気流も関係するのだ

リビヤのカダフィ邸の地下に脱出用のトンネルがあった事は周知(羞恥?)のとおりですが、ギリシャの刑務所の地下でもトンネルが発見されたという報道を目にしました。 

2010年に起きた2つの異常気象は、トンネルでは無くジェット気流の異常な動きによって繋がっていたようです。 ジェット気流の異常には太陽活動が影響しているという情報を以前に分析しましたが、以下の記事はその結果として生じる異常気象について報告しているのです。



Extreme 2010 Russian Fires and Pakistan Floods Linked Meteorologically
猛烈な2010年のロシアの火災とパキンスタンの洪水は、気象学的に関連付けられた。

2010気温マップ
This map shows temperature anomalies from July 20-27, 2010, compared to temperatures for the same dates from 2000 to 2008. The anomalies are based on land surface temperatures observed by the Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer (MODIS) on NASA's Terra satellite. Areas with above-average temperatures appear in red and orange, and areas with below-average temperatures appear in shades of blue. Oceans and lakes appear in gray. For more about this image, please visit this NASA Earth Observatory page. Credit: NASA/Earth Observatory
2010年に起きた2つの最も破壊的な自然災害は、それらが1500マイル(2414km)離れて発生した全く異なる自然現象であったにも関わらず、ひとつの気象学的事象によって密接に関係していた事を、NASAの新しい研究が示唆している。

同じ大規模な気象学的事象 - 異常なロズビー・ウェーブ - が、ロシアにおける猛烈な熱波及び連続的な森林火災と、インド・モンスーン地域の降雨範囲を移動させてパキンスタンでの大洪水の元凶となった異常な風の吹き下ろしパターンを誘発した事が、調査で明らかになった。

熱波は洪水の前に始まったが、地表面温度、降水量及び森林火災状況を測定する能力を持つNASAの装置が生成した人工衛星のデータを解析する事により、両方の事象はほぼ同時に最大の強さに達したという事を研究者達は発見した。

メリーランド州グリーンベルトにあるNASAゴダード宇宙飛行センターの大気科学者であるウィリアム・ロウとキム・キューミョン(金圭明)は、研究内容を8月に刊行された流体気象学ジャーナルの記事として著した。

ロズビーの継がり
気体状で透明な大気は液体のように見えないだろうが、それが正に惑星を包む薄い空気の層の動きなのだ。 地球が地軸上で回転する時、空気の巨大な川 - これを科学者達はロズビー・ウェーブと呼ぶ - は、西から東の方向へ地球の周りを蛇行する。 これらの波の中心にある流れは、西から東へと気象システムを押し出す早い空気の縦列であるジェット気流を形成する。

ロズビー・ウェーブは一様では無い。 それらは蛇行する傾向があり、谷間と尾根を持っている。 通常、低気圧の領域は波(ウェーブ)の尾根の部分で発達し、高気圧の領域は谷間の部分で形成される。

熱帯からの暖かい空気と極地からの冷たい空気は、定常的に出会って相互作用する暖気と寒気の前面の複雑なタペストリー(壁を覆う綴れ折りの飾り)を作り出している波(ウェーブ)の低気圧及び高気圧の周りを渦巻いている。

通常の夏の条件下で、ジェット気流は4日又は5日でユーラシアを通過するように気象の前線を押し出すが、2010年の7月に何らかの異変が起こった。 大規模な、- オメガ・ブロッキング現象として知られる - 停滞気象パターンが西ロシア上空の高気圧の尾根上で発達した。

ジェット気流を分断するこのブロッキング現象は、ロズビー・ウェーブを減速させて西から東へと向かう気象システムの正常な進行を妨げる効果を持っていた。

その結果、ロシアを覆う広大な高気圧が形成され、暖かく乾燥した大量の空気の塊として釘付けにされた。 高気圧が居座った事により、地表は乾燥して大地から大気への通常の水分の移動速度が遅くなった。 降雨が止み、耕作地は干上がり、この地域は発火性の常緑針葉樹林帯となった。

その一方で、このブロッキング・パターンは、パキスタンにおいて異常な風の吹き下ろしパターンを作り出した。 冷たく乾いたシベリアの空気を低緯度方面へ引き下ろす高気圧に反応し、ロズビー・ウェーブの端で低気圧領域が形成された。

「NASAの人工衛星のデータと風の解析により、二つの事象の間の関係をはっきりと見ることができます。」と、ロウは語った。 「大気の事を緩い膜のようなものだと考えて下さい。もしもあなたが、ある部分を押し上げたら、他のどこかの部分が押し下げられてくるのです。もしもあなたが、ある地域に高い部分を作ったら、それに対応する低い部分を他の地域につくる事になるのです。」

このシベリアからの冷たい空気が、ベンガル湾からパキスタンへ流れ込んだ暖かく湿った空気に衝突した。 湿った空気がインドを越えて北方のヒマラヤへ向かう事は異常では無い。 それは正常なモンスーンの一部である。

しかし、この場合は、ブロッキング高気圧に関連した通常と異なる風のパターンが上空の大気を通常より更に南へ運び、モンスーンの降雨システムを北及び西へ移動させる事となった。 この移動がパキスタン北部をもろに覆う大量のモンスーン降雨をもたらした。 今後の方向である。

新たな研究が、一見すると無関係な気象現象の間に存在し得る相互作用の度合いを際立たせる一方で、多くの疑問が残されているとロウは注釈を加えた。 例えば、何故そのように強力なブロッキング高気圧が最初に形成されるのか?。 そして、それを維持又は強化するような何らかの特別なプロセスが地上または大気中で起きていたのか?。

研究と応用の為の近代における遡及的分析(MERRA) - 人工衛星から得るデータとゴダード地球観測システムモデル第5版(GEOS-5)を融合させて流水学に焦点を当てた大気モデル - から得たデータをロウが解析した結果は、気象学者達がポジティブ・フィードバック・サイクルと呼ぶ現象の発生を地上と大気の特定の相互作用が阻害して熱波を増幅させたかもしれないという事を示唆している。

例えば、一般的に雲は日陰と降雨をもたらすが、長引く干ばつが土を乾燥させて蒸発の速度を低下させる事でブロッキング高気圧の周辺で雲が抑圧されるという事をロウの研究は示している。

このモデリングと人工衛星のデータは、時間経過と共に減少する雲の覆いが地表へ到達する熱を更に増加させたかもしれず、むしろ、更に土壌を乾燥させて影響を増幅させたかもしれないという事を示唆しているのだ。

更に大きな事として、森林火災の煙に含まれる黒鉛のような暗い粒子 - ブラック・カーボンと呼ばれるある種のエアロゾル - が雲の消失を助け、更に地表を乾燥させて火災が発生し易い状態を作ったかもしれないとロウは考えている。

「地面とエアロゾルの還元作用が高い状態を維持していたのか否かという事を明言する為には更なる調査が必要であるが、この研究は、それが可能である事を示唆している。」と、この研究には参加していなかったゴダードの大気科学者であるラルフ・カーンは語った。



近日中には、ギリシャの銀行の地下でも緊急脱出用のトンネルが見つかるかもしれませんね。 ブリュッセルにあるECB本部では、大急ぎでトンネルを掘っている最中でしょうか?。

次回に続く・・・




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