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反転のメカニズム

久しぶりに日銀が市場へ介入しました。 G20直前ではありますが、最近の急激な為替の変動が「投機的」であるとの見解で、他の国々の理解を求めるのでしょうね。

日本の馬鹿メディアの皆さんは挙(こぞ)ってドル/円の動向のみを報道していますが、この数週間の傾向としてグローバルな市場の参加者達が認識していたのは一方的なドルの下落だったのです。 単独月としては1974年以来となる程にS&P500の株価を押し上げた最大の要因はユーロの急上昇(ドル売り)であり、その理由は欧州債務問題解決への(過剰な)期待と再び台頭してきたQE3への期待だったのですよ。 前者については、26日の欧州首脳達による合意声明の発表で材料が出尽くした感もあり、既にEFSFの増強/ギリシャ債務の50%の減免/銀行の資本増強に関して否定的な報道も増えてきているようです。

という訳で、8月頃から加速した悲観論が10月4日から急反転して市場を煽ってきたのですが、この流れが再度反転するように思うのです。 「反転」について調べていたら、そのメカニズムに関する記事を見つけてしまったのです。



Plate tectonics may control reversals in the Earth's magnetic field
プレート・テクトニクスが地球の磁場の反転を制御しているかもしれない

磁場反転

”地球内部の熱の急激な変化によりダイナモが揺らぐ事で、磁場の反転及びテクトニック・プレートの移動を加速している可能性がある。”

地球の磁場は、その歴史を通じ不規則な速さで何度も反転している。 反転が起きなかった長い期間は、頻繁に反転が起きていた時代と共に点在している。 何が、これらの反転及びその不規則性の原因なのだろうか?。 CNRSとフランス地球物理学研究所(Institut de Physique du Globe=Institute of Earth Physics)の科学者達は、過去3億年の間に渡り反転の頻度は地球表面のテクトニック・プレートの分布に依存していた事を示し、この課題に新たな光を照らした。 この結果は、テクトニック・プレート自体が磁場の反転の引き金となる事を意味するものではない。 その代わり、要するに反転現象は地球の液状の核の内部で生じるのだが、それは核の外側‐更に特定するならば地球のマントル内部‐で発生する事に感応するのだ。 この成果は、2011年10月16日に地質物理学研究レター上で発表された。


地球の磁場は、我々の足下から3000キロメートルの地下にある地核内部で、液体状の鉄の流動によって生成される。 何が科学者達にプレート・テクトニクスと磁場の関連を考えさせたのだろうか?。 対流している液状の鉄の流れによる磁場反転作用の発見:実際に、過去5年に亘(わた)って実施された実験及びモデル化の作業は、溶けた金属の動きが赤道面を基準にして対称的で無くなった時に反転が起きる事を示している。 この「対称性の破れ」は、核とマントルの境界(マントルは地球の液状の核を地殻から分離している)の近辺から始まり、(溶融した鉄で組成される)地核全体へ徐々に進展していくという可能性がある。 この調査を拡大し、地球の歴史に記録された磁場反転の背後にある初期の対称性の破れの痕跡は、我々が保有している大規模な地質学的移動‐大陸の移動(又はプレート・テクトニクス)‐の記録の中においてのみ見つける事が可能なのかと、論文の著者達は自らに問いかけた。 およそ200万年前、地球の陸地のほぼ全てを包含していた超大陸であるパンゲアは、我々が今日知っている様な形を持つ幾つかの小さな断片に分裂し始めた。 北半球及び南半球に位置する大陸の表面を調べる事で、研究者達は、この期間における大陸の分布の(赤道面を基準とした)非対称性の度合いを計算する事ができた。

磁場反転の地球
結論として、非対称性の度合いは、磁場反転の割合(100万年に数回の反転)と同じリズムで変化していた。 2つの曲線は、それらが殆ど重複すると見なせる程に平行して進展した。 言い換えるならば、大陸の重心が赤道から離れる程、反転の速度が増した(非対称性の度合いが最大となった時には8回/100万年に達した)のだ。 この事は、磁場反転の背後にあるメカニズムについて何を示唆するのであろうか?。 科学者達は2つのシナリオを想定している。 1つ目は、地球上のプレートは反転の頻度に直接関わっているという事だ:沈み込み帯地点で地殻の下へ落ち込んだ後にプレートは地核へ到達するまで下降し、鉄の流れを変えている可能性がある。 2つ目は、プレートの動きがマントル内部の特に基盤部分で物質の混合が起きている事を反映しているだけかもしれないというものだ。 何れの場合においても、地核の外側にある岩石の動きが、液状の地核内の流れを非対称にすると同時に反転の頻度を決定するのである。



詳細なメカニズムについては未解明な部分が多く残されているものの、地球の磁場が反転し得る(してきた)という事は地球物理学/地質学的見地から明らかな様です。 液状の地核内部がグニャグニャ、ズルっと動く事で磁場は移動するというのが上記論説の趣旨ですが、(因果関係は不明なものの)それに連動して地殻上のプレートも移動するのであれば、電磁気的な極だけでなく運動力学上の極(地軸)が移動しても不思議では無いように思えますね。 この問題については、全く異なる観点から以前にも「基軸の変化」という記事で考察した事があります。

電磁気や運動力学上のエネルギーの移動又は反転によって基軸が変化...ナルホド、既に先進国から新興国へ経済的成長エネルギーの分布が移動してきた状況で、これから為替市場の流れが再度反転すると、次のG20あたりで大きな基軸(通貨)の変動なんて事が起こり得るかもしれませんね。

次回に続く...



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氷河期が来るのか?

(追記:10月30日15:30)
タイにおける洪水の水位が上昇し続けています。 S&P500の株価は、過去3週の間に20%以上も上昇しました。

しかし一方では、「今後、記録的なレベルに低下するかもしれないという」科学者達の予測が増えてもいるのです。



Is An Ice Age Coming?
氷河時代が来るのか?。

太陽は低活動状態の長い呪縛の期間に向かっているようだと米国の太陽物理学者達が2011年6月に発表したが、それは地球が‐温暖化問題に直面しているどころか‐現実的には小氷河期へ向かっている事を意味しているかもしれないのだ。 この発表は、国立太陽観測所(NSO)及び米国空軍研究所の科学者達によってもたらされた。 太陽の最近の活動状態に関する3つの異なった分析は、何れも異常に低い太陽活動の期間が始まろうとしている事を示唆していた。(1)

「これは非常に珍しく、予測されなかった事です。」とNSOのフランク・ヒル博士は語った。 「しかし、太陽に関する3つの全く異なる視点が同じ方向を示しているというのは、太陽黒点のサイクルが休止状態に入るかもしれないという事を強く示唆するものなのです。」(1)

「我々は、地球の寒冷化に向かって太陽、太洋そして大気という3つの大きなサイクルが収束する期間にいるのです。」とフレッド・ダーディックは報告している。 昨年に南半球は50年間で最も寒い冬を経験して、ヨーロッパでは2年続けて特に寒い冬を過ごし、冷却の傾向が始まった。 1709年の大厳冬が繰り返される可能性は日々高まっている。(2) これは、マウンダー極小期(1645-1715)及び前後の期間であり、今日では氷と無縁なヨーロッパの川‐テムズ川を含む‐が日常的に氷結し、アイススケートや時には軍隊が行進して渡河する事さえ可能となったのだ。(1)

更に最近の論文は、太陽の影響が小氷河期をもたらし得る事を確認している。 サラ・アイネソンと彼女の同僚達は、太陽の紫外線放射の変化と2008年から今年の間に南ヨーロッパ及びカナダで観測された寒い冬が一致している事を報告している。(3) そして、カーチャ・マテスと同僚達は、太陽の変動に関する新たな観測結果を用いた気候モデルによるシミュレーションが、北半球の冬に及ぼす太陽の実質的な影響を示唆していると報告している。(4)

これらの事と併せ、予想される冷たい強風はラ・ニーニャと呼ばれる破壊的な気象パターンの回帰によるものだと科学者達が語っている。 最近の証拠は、米国における激しい気象と英国への波及効果に関係しているラ・ニーニャが、年末を向かえつつある中で勢力を強めている事を示している。 この、太平洋における異常に冷たい海水温で特長付けられる気候現象は、最も寒い記録の一つとなった英国の昨年の氷の様な冬と関係していた。(5)

「しかしBBCは、本件を報道した際に『研究者達は地球温暖化への影響が無い事を強調している』との意見を添え、地球温暖化を主張する正統派を尊重するという配慮を示しました。 勿論ありません‐この惑星を暖める為に太陽に何ができるので
しょうか?。」(6)

  1. Lewis Page, “Earth may be headed into a mini Ice Age within a decade,” theregister.co.uk, June 14, 2011
  2. Fred Dardick, “When will science get serious about global cooling?’ climaterealists.com, May 19, 2011
  3. Sarah Ineson et al., “Solar forcing of winter climate variability in the Northern Hemisphere,” Nature Geoscience (2011) doi:10.1038/ngeo1282
  4. Katja Matthes, “Atmospheric science: Solar cycle and climate predictions (2011) Nature Geoscience doi:10.1038/ngeo1298,”
  5. Laura Caroe, “Britain faces a mini ice age,” express.co.uk, October 10, 2011
  6. “New papers confirm solar effects could bring on little ice ages,” ktwop, October 10, 2011



Coldest winter in 1,000 years on its way (これは昨年の記事です)
1000年間で最も寒い冬が進行中

この夏の記録的な熱波の後で、ロシアの天気は極端な様相を帯びた様である。

天気予報官達は、この冬は過去1000年の間にヨーロッパが体験した中で最も寒い冬になるかもしれないと言っている。

この変化は、過去2-3年の間で半減した湾岸流の速度に関係していると言われている。 これは、北極圏からの風による冷却を海流が相殺できなくなる事を意味していると、ポーランドの科学者は述べている。 彼等によると、海流が完全に停止する時、ヨーロッパで新たな氷河時代が始まるという事だ。

これまでの所、結果として現れているのは低い気温である:例えば、中央ロシアでは、通常よりも2-3度低くなっている。

「翌月の予想の精度は僅か70%ですが、寒い冬のシナリオは充分にあり得るという事を発見したのです。」と、フォーボス・ウェザーセンターの主任専門官であるヴァーディム・ザヴォドチェンコフがRussia Today(RT)に述べた。 「11月には更にハッキリと判断する事ができるでしょう。 今年の夏の熱波の場合、気象学者達が長期予報を描く為に用いる統計的モデルではこの様な異常を予測する事ができませんでした。」

これから迎える過酷な冬に備えるべく、モスクワ当局はモスクワっ子が極端な寒さを生き抜くのを助ける為の方策を検討している。

大多数として、気象学者達の予報が現実となった場合に凍死する危険のあるホームレスの人々を政府は懸念しているのだ。 社会保障局と警察は、ホームレス達が援助を受ける様に強制する事になろうとも、その様な事態を管理下に置く様に要請されている。

モスクワ当局は又、全ての重要な公的施設のエアコン設備の点検を始めた。 全てのエアコンは、夏のスモッグの残留物を取り去る様、丁寧に清掃されているのだ。



大西洋では、海表面の暖流と海底付近の寒流がベルトコンベアのように還流しており、そのおかげで英国他の国々における比較的に温暖な気候が維持されているのです。 北半球を北上した暖流が北極圏近くで冷却されて下降し、海底付近の深度で南半球へ向かう寒流となるのです。 しかし、この海流のメカニズムが急速に崩れつつある様なのです。 北極海の氷が急速に解け出している事は、大西洋の還流メカニズムを狂わせている原因の一つだと考えている人々もいるのです。 逆に、海流が変化している事で北極海の氷の溶解が加速していると見る向きもある様です。

この様な太洋還流の変化は、南極の氷棚も崩壊させ始めているという事を以前に報告しました。(いよいよ崩壊でしょうか?) 一方、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた太陽観測衛星「ひので」から得られたデータも、上記の様な科学者達の見解を裏付けるかのように太陽の活動が停滞期に向かい始めている可能性を示しているのです。(極小期に向かう太陽


次回に続く...


追記:
太陽活動と気象の関係という事で、例によって怪しい英国人気象学者(自称)の Piers Corbyn の言動を調べてみたら、何と今年の初めに Alex Jones の番組に出演し、「これから地球は寒くなります」と話していたのです。 これ以外にも、これから地球が寒冷化に向かうと彼が説明している動画が多数投稿されていますね。

典型的な米国調のヘロヘロ英語(と多少のテキサス訛り)のアレックス・ジョーンズと、典型的な英国(イングランド地方)調の発音で話すピアーズ・コービンの会話は、英語圏の人々が聞いても可笑しさを感じるだろうと思うのですが、とりあえず番組内での会話の一部を書き起こしておきましょう。

[2:49]
(AJ)
Incredible, I understand this micro-climate everywhere but, I mean, is it coldest in thousand three hundred ?. What should the data show ?.

(PC)
No we can't say because we hanvn't got the data. But, certainly we're expecting continuing decline in world temperatures so that we will be seeing more regular basis coldest winters for, for, some, you know, two or three hundred years. We will start to become, a lot more common.

(AJ)
Jet Stream, for those who don't know, describe'em please sir. And what's happening with the jet stream you did predict, it will be slowing or stalling, I ask you pressure report here, that may have stalled, how accurate you said they are.

以下、ジェット気流の変化に起因する気候の変化/月(の引力による潮位変化等)は地球の気候に影響しないという誤った主張/政治的意図を持って地球温暖化を主張する人々の誤り/等についてのピアーズ・コービンの説明が続きます。

[8:05]
(AJ)
All right, we're going about three four minutes left with you. Other points, I've been asking you questions, in your forecast coming up, again, here in the united states, other parts of the world, you called would happen in central Asia were precision, Russia heat wave were precision, give us a brief, (as you're still compiling for next year but), your brief long term forecast, hot spots around the world or the united states.

(PC)
Well, we haven't got into a lot detail yet, we'll do a lot more detail for the, for the united state of America. Right now, we're concerned side of Europe, western Europe and Britain's gonna have a lousy spring and wet summer,

以下、ジェット気流の変化等についての会話が続きます。 アレックスがパキスタンの洪水及びロシアの熱波の予測について確認した所、「パキスタンの洪水については予測していませんでしたよ。」とコービンが述べています。
========
面白いですね。 この番組が放送された時点では、これら二つの事象がジェット気流の変化に関係しているらしいという科学的分析(ジェット気流も関係するのだ)について両名共に知らなかったのだと思います。




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バチカンの呼掛け

相変わらず上昇基調を続ける市場に対し、エコノミスト/アナリストと呼ばれる方々は取って付けた様な説明を添えていますね。 欧州危機に対する解決策への期待/欧州系金融機関によるドル建て資産の売却/米国経済指標の改善/好調な企業業績/中国によるドル資産の投売り/等々。 Zero Hedge でも色々と分析している様ですが、怪しい(大量の)資金の移動が起きているような気がするのです。

世界の金融市場を裏側で操作している人達が、近い将来に起きる(意図的に起こす)事象に対して準備を急いでいるのだとすれば、大詰めを迎えつつある欧州危機への処方が数日単位で延引されている状況と符号するのかもしれません。

この様に、昨今の怪しい市場の動きに対して様々な憶測が飛び交う状況で、ヘンテコな主張が馬鹿チン‐じゃない‐バチカンから出てきたのです。



Vatican calls for global authority on economy, raps “idolatry of the market”
”市場の偶像崇拝”と非難し、経済に関する世界的な機関(の設立)をバチカンが呼びかけた。

バチカン
St Peter's Square
バチカンは、時代遅れとなり危機を公平に扱う上で役に立たない金融機関を統治する「世界的な公的機関」と「中央世界銀行」の設立を月曜日に呼びかけた。 バチカンの「正義と平和」部局から発行された書類は、景気後退に抗議している「ウォール街占拠」運動者達や世界中の同様の活動に()喜ばれるであろう。

「世界的な公けの機関を後ろ盾としながら国際金融及び通貨システムの改革に向け」というのは、この時勢において非常に的を絞っており、例えば、金融取引への課税措置を呼びかけている。 「世界が迎えようとしている経済及び金融の危機は、全ての人、個々人及び大衆に対し、本当の原則/社会的共存という基本における文化的及び道徳的な価値を問う事を呼びかけている。」と述べている。

それが「市場の偶像崇拝」と形容するものや、経済問題への技術的解決策を独占しているかのような「新自由主義的な考え方」というものを非難している。 「実際、危機によって強欲な収集/大量の物資の買い溜めという利己主義的な振舞いが明らかにされた。」と述べ、世界経済は富める国と貧しい国の間での「連帯の倫理」を必要としていると付け加えている。

「様々な形の不正に対して何の解決策も見出せない場合には、社会的/政治的/そして経済的なレベルに及ぶ負の影響が、敵対心や更には暴力の増大という雰囲気を生み出し、最終的には多くの人々が磐石と考えている民主主義制度の基礎を崩壊させてしまう。」と述べている。

それは、経済政策及び意思決定を導く為に、全世界的を対象範囲とする「超国家的な機関」と「共通の司法権」の確立を呼びかけている。

この文書は、グローバル経済政策を批判する「怒れる者」の運動に対する行動計画となり得るのか、と記者会見の場で問われ、バチカンの正義と平和部局長であるピーター・タークソン枢機卿が語った:「ウォール街にいる人々は冷静になり、世界の金融を管理する彼等の役割というのが実際に人類の利益や共通の善となるのか否かを認識する必要があります。私達は、そのような人々や組織に対し、冷静になって少し考え直してみるよう呼びかけているのです。」

=========
UPDATE 2-Vatican urges economic reforms, condemns collective greed
更新2 - バチカンは経済改革を要請し、富を独占する強欲を非難する。

強欲な企業に対する抗議運動が世界中の主要な都市で沸き起こり続けている状況で、世界経済の抜本的な改修と倫理的でグローバルな機関の創設をバチカンが月曜日に呼びかけた。

バチカンの正義と平和部局から発行された18ページの文書は、金融危機によって「強欲な収集/大量の物資の買い溜めという利己主義的な振舞い」が明らかにされたと述べ、世界経済は富める国と貧しい国の間での「連帯の倫理」を必要としていると付け加えている。

ウォール街で実権を握っている者達に彼等の決定が人類に与える影響を斟酌する事を要請し、経済構造の変化を求める人々に対しては「最も弱い者達を支配している既存の権力のバランスを不安定にする事になろうとも、新たなアイデアを提案する事を恐れないで下さい。」とバチカンは呼びかけた。

今月の「ウォール街占拠」の抗議が、大手銀行を救済する政府/企業のボーナス/そして経済的不公平性に対して怒る抗議活動者達による世界中での同様の反資本主義運動を触発した状況下で、この文書が発行された。

バチカンの文書は、明確な目標を欠いていると批評家が言う抗議運動者達に歓迎されそうである。

「世界が迎えようとしている経済及び金融の危機は、全ての人/個々人及び大衆に対し、本当の原則/社会的共存という基盤における文化的及び道徳的な価値を問う事を呼びかけている。」とバチカンの文書は述べている。

それが「市場の偶像崇拝」と形容するものや、経済問題への技術的解決策を独占しているかのような「新自由主義的な考え方」というものを非難している。

「様々な形の不正に対して何の解決策も見出せない場合には、社会的/政治的/そして経済的なレベルに及ぶ負の影響が、敵対心や更には暴力の増大という雰囲気を生み出し、最終的には多くの人々が磐石と考えている民主主義制度の基礎を崩壊させてしまう。」と述べている。

バチカンは、経済政策及び意思決定を導く為に、全世界を対象範囲とする「超国家的な機関」と「共通の司法権」の確立を呼びかけた。

「そのような機関は、基準点として国連の下で開始すべきであるが、何れは独立させると共に、先進国が弱小国への影響力を行使する事を許さぬよう監督する権限を付与すべきです。」

この文書は、グローバル経済政策を批判する「怒れる者」の運動に対する行動計画となり得るのか、と記者会見の場で問われ、バチカンの正義と平和部局長であるピーター・タークソン枢機卿が語った:「ウォール街にいる人々は冷静になり、世界の金融を管理する彼等の役割というのが実際に人類の利益や共通の善となるのか否かを認識する必要があります。」

「私達は、そのような人々や組織に対し、冷静になって少し考え直してみるよう呼びかけているのです。」


効果的な構造

何故、バチカンは世界経済の改革が必要と感じ、そして金融取引への課税のような特定の改革を呼びかけているのかという事が、その文書のある章で説明されている。

「経済と金融の問題においては、統治のシステムに加え、経済と国際金融に関する政府機能を保証できる構造が欠けている事から最も深刻な問題が生じている。」と述べている。

国際通貨基金(IMF)は、もはや全体的な通貨供給量の規制で世界の金融を安定化させる権限又は能力を持っておらず、もはや「そのシステムが取る過剰な信用リスク」を監視する能力を持っていなかったと、バチカンは述べている。

世界は、「世界の金融市場を管理する為の最小の共通ルール」と「何らかのグローバル金融管理機能」を必要としている。

「事実、各国の中央銀行と同様に通貨交換のシステムと流れを規制する’中央世界銀行’の様な機能を遂行する実体への要求が表われ始めている事を見て取れる。」

そのような変化が実現するには何年も要するであろう事と、幾度も抵抗に遭って来たという事を、その文書は認めている。

「勿論、このような変更は、斬進的に、バランスを取りながら各国の権限の一部を世界的な機構へ移管する事で実現される事となるが、事実としてグローバル化した世界の中で既に侵食されている境界線を人間社会のダイナミズムと経済/技術の進歩が越えつつある時に必要である。」



ロイターに掲載された元の記事と、それを引用したCNBCの記事とでは、表現が微妙に異なっているのです。

 ロイター:should please the “Occupy Wall Street” demonstrators
 CNBC:should be music to the ears of the "Occupy Wall Street" demonstrators

CNBCも権力者達にコントロールされたメディアとして批判を受けていますが、上記のようなニュアンスの違いには作為性を感じますね。



ミケランジェロ
アダムに気合を入れようとする神
私もバチカンを訪れた事があるのですが、残念ながら彼等による陰謀の証拠を見つける事はできませんでした。

個人的にミケ・ランジェロ(Michelangelo:英語ではマイケル・エンジェルと呼びます)の絵画が好きなので、システィーナ礼拝堂の天井と壁に描かれていた絵画を見た時には感動してしまいました。 礼拝堂の中は写真撮影が禁止されており、係員が「No- Pho-to-(ノー フォートー)」と間延びした声で注意を呼びかけ続けていたのですが、私はコッソリと天井画等を撮影したのです。 ひょっとすると、彼等の陰謀に関する何らかの証拠が見つかるかもしれませんからね。

ラファエロ
プラトンとアリストテレス
(パパンドレウは居ない)


礼拝堂に付帯する建物には、「アテネの学堂」というラファエロ(Raffaello)の有名な絵画も描かれているのです。 彼の作品も私は好きなのです。 こちらの作品にも陰謀の手掛かりを見つける事はできませんでした。

しかし、中世からの権力と資金力を振りかざし、このような芸術を独占してきたバチカンこそ「強欲(Greed)」な存在と見られてしまうのかもしれません。

何れにせよ、バチカン自体も陰謀論者達からイルミナティやフリーメーソン等とも繋がりのある怪しい存在と見られていますから、上記のような文書の発行は「新世界秩序/NWO」や「世界政府」の樹立という陰謀論を煽る事になるかもしれません。



次回に続く...



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静寂の音

欧州首脳会議での結論も26日(水)まで持ち越されそうですし、大きな火山噴火や地震等も報告されていない様なので、本日は随筆風に個人的な生活の風景を描写してみるのです。



3日程前から本宅で過ごしているのです。 平素離れて暮らす年老いた母親を招き、長閑(のどか)な時を一緒に過ごしているのです。

年に一、二度という間隔で会う都度、母親の肉体的な衰えを感じる事は寂しい事でもあるのです。 「世代間の不公平」という構造的な社会問題を認識しつつも、肉親への情愛が抑制される事は無いのです。

我が子の健やかな成長を願って愛情を注ぐ母親の想いというものは、殆どの高等生物が備えている本能だろうと思います。 仏門の僧侶達(腐れ坊主も含め)が説くところの「本然」というものでしょうか。 子供の側は、親が注いでくれた愛情に対して感謝の想いを抱くだけでなく、エネルギーの多くを子供へ注ぎ込んだ後に老いゆく親への慈しみを持つのでしょうが、これは幼少期から育んでもらったという経験(記憶)を元にして後天的に形成された感情なのかもしれません。 古典的な心理学で分類される「Nature(本能)」と「Nurture(養われた経験に基づく感情)」という関係でしょうか?。

一方では、相変わらず子供達が母親の交際相手の男に虐待されるという事件が無くならないようですが、親としての「本然」にも大きな個人差があるという事なのでしょうか。 親としての我が子への愛情よりも、異性を求める情欲が勝る人々がいる事は否定しがたい事実の様です。(誰の為の教育?) このような親に育てられた子供達も又、成長した後に同じ様な人生を歩む傾向があるのは、遺伝学的な性格/性質の継承と見るべきなのでしょうか。


幸いにも私の親は、経済的な余裕が無い状況でも精一杯に子供達へ愛情を注ぎ込んでくれ、自らの物質的欲望を抑制しながら学費を工面してくれました。 現在の自分を存在せしめてくれた親の愛情に感謝の念を抱く事は自然な感情であり、論理的な思考の結果得られるものでは無いのだと思います。


私の母親は、幼い頃の事故によって聴力に難を持っているのです。 補聴器自体の技術的進歩よりも、老齢による生理学的な衰えの方が早い様で、年を経る毎に聞こえ辛くなっているのです。 聴力に限らず、視力その他で肉体的なハンディキャップを負う人々は少なくありません。 私の母親も、就寝時等に補聴器を外してしまうと一切の音を感知できなくなってしまうのです。


9/11事件から10年が経過した先月に、マンハッタンで記念式典が開かれました。 私自身は、ウォール街が所在する近辺へは殆ど足を運んだ事も無いのですが、米国居住当時に頻繁に訪れたマンハッタンの風景を思い出しながら式典の中継を見ていました。 グラウンド・ゼロの地に作られた記念碑の前で、「サウンド・オブ・サイレンス」を独唱したポール・サイモンの老いた姿にも感慨深いものを感じました。




「静寂の音」ですね。 私の母親も、苦労ばかりの長い人生を過ごして来た中で、毎夜、補聴器を外して寝具に横たわる都度、「静寂の音」を聴いてきたのだと思います。 このような人達には、健常者達が聴き逃しているものを感じる事ができるのかもしれません。


経済構造の歪みから生じた近年の混乱に対し、社会の幅広い階層で様々な意識の変化が始まっているのかもしれません。 「アラブの春」を主導した若者達や「ウォール街占拠」運動に参加している人々が十分に自覚していないとしても、「声無き声」が静かに広まり始めているのかもしれません。 景気の見通しを無機的に語る経済評論家達や有権者/メディア向けの不自然な笑顔を見せるおバカな政治家達には、決して聴き取る事のできない声が起こりつつあるのかもしれません。

知性では無く感性のみで作り上げたであろうポール・サイモンの詞には、為政者達の空虚な主張よりも多くの真実が含まれているように感じます。

And the people bowed and prayed
To the neon god they made.
And the sign flashed out its warning.
In the words that it was forming.
And the signs said."The words of the
prophets are written on the subway walls
And tenement halls."
And whisper'd in The Sounds of Silence.
そして、人々は頭を下げて祈った。
自分達の作ったネオンの神に。
そして、警告のサインが煌(きら)めいた。
それを形作る言葉の中で。
そして、そのサインは告げた。
 「預言者達の言葉は地下鉄の
  壁に書かれている。
  そして、安アパートの廊下にも。」
そして、静寂の音の中でささやいた。



今夕には母親を送り出し、私も都市部の別宅へ移動します。 次に顔を合わせるまで元気でいて欲しいと思うのは私の心です。 老いても尚、私の健康を願ってくれるのは母親の愛情なのです。



次回に続く...



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7つの警告

先週来、欧州の銀行や国債等の格下げが相次いで発表されていますが、市場はネガティブな情報に反応せず、欧州債務危機を解決する方策の噂に対して過敏に反応しているようです。(この種の情報の発信元が、Financial Times や Guardian 等の英国系メディアであるというのも少し気になりますが。)

その一方、近い将来に起きるかもしれない経済の崩壊/社会の変化を予想する人々もいるようなのです。



EU bank failures will crash Wall Street ― again
欧州の銀行の破綻はウォール街を崩壊させる - 再び


サン・ルイス・オビスポ、カリフォルニア州(MarketWatch)- 最悪のシナリオが急速に終わろうとしている:「ウォール街を占拠しよう」という活動が増大している。 しかし、まだ政治勢力又は同盟的活動となっていない。 恐れられ、GOP(共和党)の代理人であるティー・パーティーから攻撃されている。 この占拠活動は、間もなく新たなアメリカ革命へと暴発する。

何時かって?、一連の欧州の銀行が先に致命的な崩壊を迎えるのだ。 そしてアラブの春と同様に、彼等はアメリカの銀行にとっての経済的な災害の引き金を引く事になるのだ。

そう、マーティン・ワイスは、「米国内と全世界の殆ど全ての投資家達に人生を変えるような衝撃を与える事になるであろう、7つの主要な事前警告」という彼の著述の中で「間もなくやって来る」と語っている。 彼の新しいワイス格付け警告は、40年間の経歴の中で”最も重要”なものだ。 ウォール街の銀行にかかるストレスは、更なる救済を求めて彼等を議会へ押し戻している。

警告8:新たな救済は無い。 それは経済を深刻な不況へ追い詰める。

そして何が? 新しいグラス・スティーガル法? 不十分だ。 富裕層への課税? 不十分だ。 メディアの前に晒す? 不十分だ。 大統領委員会? 役立たずの約束だ。 ウォール街の占拠は、基本的な憲法の変更を伴わなければ失敗に終わる。 妥協は無い。 もしくはウォール街が再び勝利する。 我々は同じ自由市場、規制が無く、強欲過ぎて-失敗する、現世代にとっての民主主義を破壊してきた保守的なレーガノミックス、へと戻る事となる。

これは全く明らかだった、非常に予測可能だった。 アメリカは岐路に立っている。 ウォール街占拠活動の成り立ちは、民主主義を回復するアメリカの最後の大きな希望として浮かび上がってきた。「線香花火のような一時的騒動」で”解決策を持っていない”と隠喩しながら、USAトゥデイ紙が占拠者達を”大学生、労働組合、陰謀論者達その他のロクでなしの寄せ集め”と称した先週、私はほくそ笑み、1776年のクリスマスにジョージ・ワシントンがデラウェアを横断する場面の有名な絵画を思い出し、歴史家達が同じく”ロクでなし”と呼びながらも英国を驚かせ、そしてトレトンの戦いに勝利した大陸軍を思い起こした。

アメリカの集合的な良心は真の民主主義の回復を願っている

そう、USAトゥデイ紙は”ロクでなし”軍隊と見ている:使命を持たず、目的が無く、組織が無く、行動計画が無く、指導者が無く、そして持久力を持っていない。 間違いである。 もっと深く見てみろ。 占拠者達は、1766年のルーツ、”人民の、人民による、人民のための政府”へ戻る事を希求するアメリカの集合的な良心の声なのだ。

我々の集合的な内なる声は、アメリカの道徳の羅針盤が壊れている事を知っている。 我々の政府は、最も富裕な1%、ウォール街のインサイダー達、CEO達及びフォーブス400のビリオネアー達という特定の者達の利益にとって、「の、による、のための」という存在となってしまったのだ。 それは素早く起きた:一つの世代だけで、超リッチが”絶対権力”を握り、中流階級のアメリンカン・ドリームを殺してしまったのだ。

ウォール街の銀行は占拠者達を既に解散させている...今年は更に多くのボーナスを計画し...メインストリート(真当な仕事をする人々)を$600兆のグローバルなデリバティブのギャンブルに注ぎ込むライセンスの上限を引き上げようとしており...彼等は既に毎年数百万ドルをロビー活動に費やしており...彼等は議会の裏側の部屋で寄付のキャンペーンを行う事で占拠者達を打ち負かせると自負し...この戦いを別の業務経費として償却し...最終的には占拠者達が寒い冬に向かって消滅していく事を期待しているのだ。

一市民、一ドル、一票、これ以下ならば失敗である。

警告:騙されてはいけない。 ウォール街占拠運動者達は、それが何を意味するのかを正しく理解している。 GOPの代理人であるティー・パーティーは騙されていない。 彼等は脅威、反撃を感じており、2012年の選挙において彼等の役割が失われる事を心配しており、共和党への影響力を失う事を恐れており、その為に彼等はウォール街占拠運動への中傷キャンペーンを展開しているのだ。 上手くいかないだろう。

ウォール街占拠者達を取り巻く雑音の中で、彼等の”一つの単純な要求”を聴く事ができる。 殆どの部外者達は聞き漏らしているが、その要求はアメリカの歴史を通じて谺(こだま)しており、1776年の独立宣言において最初に聴かれたものなのだ。 初期の占拠者達は彼等の一つの単純な要求を声にした:

「我々は、選挙に整合性を回復させることを要求する。 一人の市民。 一ドル。 一票。 市民だけが選挙献金を行うべきなのだ。 市民による選挙献金は、如何なる候補者又は政党に対しても$1を越えてはならない。 民主主義を取り戻す術である。」

そう、一つの単純な要求:「我々の民主主義の根幹において守銭奴達による崩壊を止めろ」 その一つの要求は次々と反響した。 そして、民主主義の基本的な原則を扱う時には一切の妥協も無いのだ。 前の世代においてアメリカがウォール街及び超富裕者達に降伏した妥協。 この原則について再び妥協したら、我々は全てを失い、アメリカを破壊する事になる。 妥協は無い。 お終いないのである。

フェーズ2:欧州の銀行の崩壊は、占拠者達に新しい政治的な力を与える事になる

選挙者達の革命は、すぐに段階へ入っていく:最初に、アラブの春はアメリカの秋へ波及した。 次に、欧州の銀行の崩壊はウォール街を突き抜けて波及する。 長い間我々は警告して来た、2008年のメルトダウンは決して同じ轍を踏むことが無い、救済によって箔付けられる...銀行家達は決して犠牲を共有しない...あらゆる改革に抗い...通常のビジネスに戻り...何も教訓を得ず...現在は更に錯覚し、もっと多くのボーナスを期待し...3年もの間拒否し続け...これから待ち受けている物が見えていない...更に大きなクラッシュを起こす準備が完全に整っている。

それが、私の目がマーティン・ワイスの「7つの主要な事前警告」に釘付けとなっている理由だ。 ワイスは40年に渡ってチャンピオンだった小さな人間であり、「バブル、破裂、景気後退そして不況への究極のガイドライン」の著者である。 ワイスによる(米国)国内及び外国の債務市場の評価はS&Pよりも早く格下げを行った。

我々両名は、2008年のクラッシュの前に十分警告していた。 それは非常に予測可能であった:「ベアー・スターンズ、リーマン、ワシントン・ミューチャルの破綻、シティ・グループが破綻寸前になる事及びファニー・メイの終焉を、それが崩壊する何年も前から”ワイスは警告していた。

そう、「私の会社の40年の歴史で最も重要な」彼の「7つの主要な事前警告」を注意深く聴いてくれ。 現在のキャンペーンの雑音に気を取られ、多くの者は聴き逃すだろう。 他の者は、それを欧州人達の「上にある」問題として聴き逃すであろう。 ワイスの警告:欧州の銀行の問題は「米国内と全世界の殆ど全ての投資家達に人生を変えるような衝撃を与える事になる」

そう、耳を傾け、ウォール街が貴方達に売っているものを割り引いて考えてくれ。 貴方達の資産ポートフォリオを守れ。 以下が編集した要点だ。

1.ギリシャはもう直ぐデフォルトになる...

「銀行は弾丸を噛み締める事になり、彼等のギリシャ向け融資の大打撃を受ける...この’解決策’を銀行が自発的に受け入れるか否かに関わらず、それはギリシャがデフォルト状態にある事を意味するのだ。」

2.恐怖の感染が拡がっていく...

「もしも西欧の一つの国が破綻できるならば、他の国々にも起こりうる。」という事をグローバルな投資家達は知っている。 「高債務国」へ融資する事を彼等は拒否するか、又は「とんでもなく高い利息を求める」事になるであろう。

3.欧州のメガ・バンクが崩壊する...

幾つかの「ソブリン・デフォルトの重みと...大量の預金引き出しによって最大規模の銀行...スペイン...フランスの銀行が破綻するであろう。」...その影響は「J.Pモルガン、バンク・オブ・アメリカとシティ・グループ...3行全てが危機的状況にある」へ波及するであろう。

4.EU加盟各国は新たな信用格下げに苦しむ...

「フランスとドイツは、彼等の破綻した銀行の救済に対して緊急出動する。」 しかし、「政府は彼等自身の財務バランスを内部破壊する事になり...大きな格下げに苦しむ事になる」又は「更に遥に高い利息を払う」事になるので「銀行救済は重大な欠点を持っている」。

5.スペインとイタリアは、その巨大な債務によって次にデフォルトする...

「$3.4兆、又はギリシャよりも約10倍多い負債」により、彼等はデフォルトする危険が非常に高い。

6.グローバル債権市場は、深刻なメルトダウンに苦しむ...

「スペインやイタリアの様に大きな国のデフォルトによって、ほぼ全ての世界中の債権市場が凍りつく。」と予想される。 「PIIGS諸国の借入れ能力の崩壊」だけでなく「フランス、ドイツ、日本、英国そして米国」におけるメルトダウン脅威というパニックで預金引き出しが起きる。

7.悪循環:ソブリン・デフォルト、銀行破綻、世界的な不況...

政府のデフォルトは更なる銀行の破綻を引き起こし、「ビジネスや家計への与信の流れを遮断し、世界経済を不況へ陥れ、そして永続的な悪循環となる。」

投資家への警告:銀行救済は無く、占拠者達へ権力が移る

歴史は必然的にそれ自体を繰り返す:アラブの春がウォール街の秋の引き金を引いた。 次に、荒れ狂う欧州の金融崩壊がアメリカの銀行システムへ波及し、ウォール街が全ての改革と闘ってきた為に終わる事の無かった2008年のメルトダウンが完結するのだ。

しかし今、歴史が1929年のクラッシュと大恐慌の様な危険なサイクルを繰り返すかの如く更に大きなメルトダウンとなる。

歴史は又、ウォール街へ致命的な打撃を与えるのだ。 ワイスは鍵となる警告を加えている:銀行救済は無い。 アメリカの銀行システムは、構造的にも道徳的にも崩壊している。 ワシントンは壊れている。 そして、大衆は新たな銀行救済を決して受け入れない、占拠者達の革命に感謝。決して。 最初に彼等は政治家たちを見捨てて議会を打ち倒すだろう。

新たな救済が無いという事はウォール街の心臓部に突き立てられる磔刑の柱であり、「血を吸い尽くす吸血イカ」というアメリカの権力(構造)として「強欲は良い事」とする考え方を終わらせ、占拠者達にワシントンでの新たな政治的力を与えるのだ。

ワイスの最悪のシナリオは、我々両名が長い間投資家達へ警告してきた事の全てを強調している。 2008年のメルトダウンは決して終わらず、教訓が学ばれる事は決して無い。 しかし今、エンド・ゲームが加速しているのだ。

注意深く聴いてみよう:全ての投資家達へのワイスの最後の警告:「貴方のお金の全て若しくは大半を直ちに...上記に示した全ての危険から遠ざけて下さい、安全を確保して下さい!」 これからやって来る銀行の崩壊に備えろ。 そして、選挙から金を締め出せという占拠者達のメッセージに、この歴史的な舞台が如何にして力を与えるかという事に気付いてくれ。 「一市民、一ドル、一票」

この原則について妥協すると、ウォール街が勝利するのだ、再び。



以前から本ブログ上でも欧州の金融危機について状況を整理して来ましたが、昨年にギリシャのデフォルト問題が表面化した時点でも、既に現在の金融/経済システムの破綻が避けようの無い必然であったと思うのです。 将棋の場合には「詰んでいる」という状態であり、チェスならば「チェックメイト」という形でしょうか。

金融だけでなく、社会保障の構造や政治のメカニズム等を含めた20世紀型のシステム自体が制度的矛盾の限界に達しているように思うのです。 それにも関わらず、”Pretend & Extend" という姿勢で問題の解決を先送りし続けて来た事により、事態は更に深刻化しているのだと思うのです。 今週末の会議においても欧州の当局者達が一時しのぎの誤魔化しを続ける事ができるのか否か、微妙な状況にあると思うのです。

私には、近い将来に世界経済が崩壊する事が歴史の必然であるように感じられるので、欧州金融危機の細かな状況変化を逐一分析する事よりも、それに引き続くであろう全世界的な混乱(の先)を見据えたいと考えているのです。 それが為、最近は「賢愚と善悪の構造」という視点から人間社会の本質的な課題を理解しようと努めてもいるのです。

次回に続く...



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