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素人博徒達の狼狽

(追記:11月30日22:40)
イタリア国債の入札直後、欧州の市場では株価/商品価格/ユーロが急上昇しましたが、「前回の入札よりも増加した応札倍率が好感された為」というアナリスト達のコメントが飛び交っていました。

え?、そんなアホな。 例えば、調達目標額€14億の2020年09月償還債券の場合、応札倍率は確かに前回(10月28日)の1.49倍から1.538倍に(チョットだけ)増加しましたが、利回りは前回の5.470%から7.28%へ大幅に上昇したのですよ。 目標調達額€35億の2014年11月償還債券に至っては、前回の利回り4.93%から7.98%へ超ウルトラ大幅上昇したのですよ!。 アナリストの皆さーん、気は確かですか?。

という様に、この数ヶ月間は日々報じられる様々な情報(噂)によって株価が極端な上下動を繰り返していますが、この様な最近の市場の動向に関し、特に日本の○○銀行や××証券のエコノミスト/アナリストと呼ばれる方々が提供する「取って付けた様な」説明は、私にとって釈然としないのです。

一方、常に詳細なデータ分析を行う Bespoke が、お馬鹿なアナリスト達の説明を嘲弄するような(明快な)説明を提供してくれたのです。



A Short Covering Rally?
ショート・カバーによる上昇?

昨日、S&P500株価は平均3.17%上昇した。 終日及び取引時間終了後において、これはショート・カバーによる上昇以外の何物でも無い、というのが(市場関係者達の)会話であった。 実際のところ、これは敗者による反発以外の何物でも無いのだ。  以下の最初のチャートで、10月28日の最高値から先週金曜日の取引終了時までのパフォーマンスに基づき、我々はS&P500株を10分割した(各々50種の株で構成される10個のグループ)。  そして我々は、各グループの株の昨日のパフォーマンスの平均を計算した。  チャートで示されている様に、10月28日-11月25日の間に最も下落した50種の株は、昨日に平均4.9%上昇したのだが、これが最も成績の良いグループである。  10月25日-11月25日の間に最も好調だったグループは、昨日の取引において平均2%上昇しただけなのだ。

二つ目のチャートにおいて、我々は(空)売りポジションの割合いに基づきS&P500株を10分割した。  最初のチャートで用いたのと同じ目盛りをY軸に使用しているが、各グループの成績に顕著な差を見つける事は困難である。  昨日の取引において、最も大きく空売りされていたグループは最も空売りの少なかったグループの成績を上回っているものの、その差は、最初のチャートに示された最高と最低のグループの差に比べると非常に小さい。

Bespoke 株価上昇分析1

Bespoke 株価上昇分析2



Another All or Nothing Day!
また「全てかゼロか」の日だった!

これは、珍しい現象から、より普通の現象となりつつある。  本日の上昇(株数)/下落(株数)の相殺値(A/D)は484であり、今年S&P500にとって60回目の「全てかゼロか」の日で、現在のペースを続けると2011年中に69回の「全てかゼロか」の日が生じる事となる。  この表現に馴染みの薄い方々の為に説明すると、「全てかゼロか」の日は、S&P500の毎日のA/D(Advance 上昇/Decline 下落)の相殺値が+400以上又は-400以上となる場合に生じる。  8月初めからの84日間の内、43日が「全てかゼロか」の日となっているのだ。

Bespoke 株価上昇分析3




株式市場でも、ボールが転がる方向へ全員が駆け出してしまう「小学生のサッカー」の様な状況が生じている様に思えるのです。  世界中の主要な市場で取引量が減少しつつある事と、内部事情に詳しいインサイダー達が株式/商品等の市場から手を引きつつあるという事実を考慮すると、市場に残されている(シロウトに近い)一般投資家達が右往左往している状況にあるとも考えられるのです。 上品な Bespoke の方々は仔細に言及していませんが、「敗者による反発」というのは、株価下落で損をした一般投資家達が損失を回収しようと熱くなっている状況を表している様に思えるのです。  この様な一般投資家達の状態は、カジノでの損を埋めようと熱くなって更に大金を注ぎ込んでしまった製紙会社創業家の馬鹿経営者の心理/知性に近しいものがあるのかもしれません。

私自身は経済や金融に関する専門的な知識を有していませんが、上記の様に客観的データに基づく分析を提示してもらえると納得してしまうのです。

追記:
上記の記事を書いている最中に、各国中央銀行がドル・スワップ金利を50bps引下げるという報道によって株価/ユーロなどが急上昇しています。 確かに欧州ではドル資金が逼迫しているのですが、他の中央銀行だって欧州に温情を示している様な余裕は無いでしょうに。

次回に続く...



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イランでの爆発#2

11月12日にイランの軍事施設で不可解な爆発が起きた事を報告しました(「イランでの爆発」)が、またしても不可解な爆発がイラン国内で、しかも今回は核施設の近くで、起きたのです。



Report: Explosion rocks Iran city of Isfahan, home to key nuclear facility
レポート:イランの重要な核施設の拠点であるイスファハンが爆発で揺れた

準公的なファールス通信社は、イラン西部の都市の何箇所かでハッキリとした爆発音が聞かれたと伝えている;2004年から稼動を始めた、イスファハンの近くにあるウラン転換施設である。


準公的なファールス通信社は、月曜日にイラン西部にあるイスファハンの街が爆発で揺れたと伝え、爆発音は街の何箇所かで聞かれたと付け加えている。

報告によると、驚いた住民達は爆発音の後で消防署へ電話をかけ、市当局も爆発が起きた事を認めざるを得なかった。 爆発の衝撃によって窓ガラスが震えたと住民達は話している。

貴方は、最近のイラン国内での”不可解な”爆発の背後にイスラエルがいると思いますか?。 私達のフェースブック上の議論に参加してみて下さい。

イランのニュース・ウェブサイトによると、爆発は軍事訓練の結果として起きたものであるとイスファハン政府が説明しており、爆発は近くの核施設と何かしら関係しているという報告を否定している。

「そのような事実は無い、爆発は全く軍事演習によるものだ」とイラン当局は述べた。

イスファハンのウラン転換施設は国際原子力エネルギー機関(IAEA)の監督の下で稼動しており、検査官が頻繁に出入りすると共に、ウィーンにあるIAES本部に中継されるカメラによって監視されている。

つまり、この核施設で起きた爆発について国連の核監視機関は知っていただろうと思われるのだ。

月曜日の早い時間にファールス通信社へ確認したところ、イスファハンの副市長は報告内容を当初認めており、その件について当局が調査していると述べた。 しかし、この事件がイスラエル国内で報道された後に、この報告がファールス通信社のウェブサイトから削除されていた。

市当局及びイラン政府は狼狽しているかの様であり、疑惑の事件に関して矛盾する内容を公表している。 一つの例を挙げると、同じ副市長がメヘル新聞社へ伝えた声明では、彼は爆発に関して何の報告も受けていないという事なのである。

同市の司法長官からも別の確認が得られており、彼は爆発の様な音を聞いたと語ったのだ。 その一方、同市の近くのガソリンスタンドで爆発があったとメヘル新聞社は報告している。 他の報告は、訓練における事故だと指摘している。

この事故の報告は、11月12日にテヘラン南西40キロメートルのビドゥガネ村郊外にある軍事拠点でハサン・テラニ・モガーダム将軍が他の20名の親衛隊と共に死亡してから約2週間後に起きたのである。

この(11月12日の)偶発的な爆発は、軍関係者が軍需物資を搬送している最中に起きたものであると、革命防衛隊は述べている。

イスファハンの近くで、イランの核プログラムの繋がりの中で重要な機能を持つウラン転換施設をイランが稼動させていた事は特筆すべきである。

それは2004年に稼動を開始し、鉱石からウランを取り出してウラン・フッ素ガスを生成し、ウランを濃縮する為の遠心分離器に送るのだ。

2004年以降、数千キログラムのウラン・フッ素ガスがイスファハンに備蓄され、その後、ナタンツにある濃縮工場へ送られているのだ。

イスファハンでの爆発の報道に関するコメントとして、マーク・トナー米国務省報道官は語った:「我々は、報道で目にしている以外の情報を現時点で持っていません。しかし、確かに我々は本件を調査しています。」

「ご承知の様に、その場所での情報を収集する我々の能力はある程度限られているが、確かに我々は本件を調査しています。」とトナーは付け加えた。

・北朝鮮がシリア、イランへ禁止されている核技術を供与している、と報告されている。
・IDF当局:イランの爆発は、テヘランのミサイル開発計画を遅らせる可能性がある。
・ミサイル専門家が死亡した爆発にイスラエルは関与していない、とイランは強調している。

月曜日の早い時間に、テヘランの近くのミサイル基地を揺るがした最近の爆発は、イランの地対地ミサイルの開発を遅延又は中止させるかもしれない、とイスラエルの安全保障の責任者が語った。

しかし、多くの国際的圧力及びイランの体制を不安定化させようとの試みにも拘らず、イランの核プログラムは継続して地歩を固めていく、と責任者は付け加えた。



同じく、ファールス通信社の記事が削除されてしまった件を指摘している Zero Hedge の記事では、以下の様な航空(衛星)画像も掲載されているのです。

イラン爆発前
爆発前
イラン爆発後
爆発後

15万発のミサイルがイスラエルに照準を合わせている」とイランのアフマッド・バヒディ将軍が語った様ですが、上記の記事と同様に、この種の話題を強調して報道しているのは何れもイスラエル系報道機関なのです。

何だかキナ臭くなってきた様ですが、新世界秩序(NWO)の構築を企んでいる方々は、「世界経済の崩壊と第3次世界大戦を同時に引き起こす」という筋書きが陰謀論の主流なのでしょうか?。

次回に続く...



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2011年末までに崩壊?

FRBのバランスシート上で”Others”(その他)と分類される Deposit(預け入れ金)が先週だけで$880億も急増したという異常な事態について Zero Headge が分析を試みているのです。 何だか怪しい動きが水面下で始まっている様なのですが、サッカーの日本対シリア戦を見ながら中国ネタを整理していたのです。(そろそろ中国の経済状況も広く報道される様になってきたので、分析対象としての優先度を変えた方が良いのかもしれませんけど。)



Wealth Cycles: ‘China Will Collapse By The End Of 2011’
富のサイクル:"中国は2011年末までに崩壊する"

この数ヶ月間、誰もが欧州の事を気にしていた。 しかし、部屋には誰もが無視している象がいる(※)、それは中国だ。

暫くの間、21世紀は「中国の世紀」になると誰もが賞賛していたようだ。 20世紀が「アメリカの世紀」であり、19世紀が「イギリスの世紀」であったのと全く同じ様に。

しかし、それは本当だろうか?。

Forbes.com の執筆者であるゴードン・チャンは違うと考えている。 彼の予測は、中国が2011年の終りまでに崩壊するというものだ!。

チャンが正しいのかという事を確かめるのに1ヶ月を少し上回る期間しか残されていない。 Casey Research とのこのインタビューの中で(崩壊まで)1ヶ月である事を明言しているが、誰もが考えているより中国の崩壊は間近にあると彼は信じている。

彼は何故このように考えているのだろうか?。 彼の考える1番目の理由は、中国で現在起きている崩壊のタイプである。

中国内で我々が目にしているのは、明らかに莫大な量の金を伴う崩壊なのです。 ラスベガスでは無く、マカオが世界最大の(ギャンブル)ゲームの目的地だからこそ、我々には判るのです。 そして、マカオには幾つかのカジノがあります。 そう、そこで行われているのは、幹部達が訪れ、高額賭金のテーブルで彼等のマネーを洗浄し…そして、その金は追跡不可能となるのです。

判りますか、それは、崩壊が実際にビジネスの成立を容認する為の潤滑油となった、改革時代初期の崩壊とは異なるのです。 現在起きている事は、人々が非常に短期的な見通しに基づいて大量の金を盗んでいる、非常に短期間の崩壊なのです。

崩壊と共に、中国では大規模な暴動が一般的になりつつある。

しかし本当の問題は、中国内で抗議者が増加している事です。 報告によると、20万800件の大規模な事件(抗議及びデモ)が起きているのです。 それは、8万件から9万件だった5年前から大幅に増加しているのです。

そして、デモやストライキが起きているだけで無く、起こっているのは、基本的に、大規模な暴動であり、爆破なのです。

そして抗議の先導者:

そして、これらの爆破犯や抗議活動のリーダー達は、中国の社会においては本当にヒーローなのです。 それが、現政権にとっての本当の問題なのです。

現在のところ、政権は成長する経済によって人民を幸福にしているように見える。 経済を浮揚させている大量の資金は、中国の刺激策から来ているのだ。 結果的に、彼等が達成したのは、新たに建設され、輝いているが誰も生活していないゴースト・シティ(無人都市)である。 これらは、1万から10万人の僅かな人口のみが暮らしているものの、数百万の人々の為に建設された本格的な都市なのである。

我々の予想より非常に早く中国が落ち込む他の理由は、我々の情報不足である。 米国においては報道の自由があり、インターネットの検閲が無い。 例えば、WealthCycles.com は経済問題に関して米国政府と連邦準備制度理事会を批判する多くの記事、ブログ、そしてビデオを公開している。 これは中国と全く対照的であり、BBC曰く:

(数週間前)ソーシャル・メディアへの統制と「有害情報」を拡散させる者達への処罰の強化を含む「文化的発展のガイドライン」のリストについて、共産党の指導者達は合意した。

政府による民衆に対する検閲と共に、「面目」という文化的な態度の問題もある。 OfTwoMinds.com の
チャールズ・スミスに説明してもらおう:

中国、及び他のアジアの文化は「面目」を中心として構築されている。 これは、面目を維持し、実態である裏側の私的な部分を偽装する為に公的な外面を必要とする。 面目が潰れるという経験から、一般的にアジアの人々は自国を批判する事を好まない。

「面目」は次のように機能するのだ。 もしも貴方が中国、日本、タイ他の「地元」の人間と結婚する場合、最終的に彼等は、遠回しに且つ不本意に、実際に人生がどの様なものかという事を詳細に貴方へ語るであろう。 恐らく。 もしも彼等がそうする場合、他の口出ししたがる者達に対して「我々の面目が潰れる」様な事を貴方が繰り返すのを彼等は好まない。 貴方は私的な場面においてのみ、小さな声で、そうしなければならなくなるのだ。

結果的に、アジアでは常に2つの入り口がある:外部の世界に対して面目を保つ印象を示す様に注意深く整えられた正面の入り口、そして実際に(何かを)行う為に重要な物全てと言える裏口である。

中国における典型的な正面のドアは、うわべだけで歓迎する市長との晩餐会である。 裏口のドアは、彼の愛人、様々な取引から生じる「手数料」としての現金、そして面目を潰す事になる地元工場の倒産を隠蔽する事である。 悪い付き合いは、つまり;我々は面目を失ったという事である。 現金、脅迫、約束、その他に、それを握りつぶして面目を回復する為に必要な物を何でも用意し、この事に注意していけ。

中国によるメディアの統制と併せ、この面目という文化は、現実に起きている状況の詳細全てを我々が知る妨げとなっている。 これは、予想されたよりも非常に早く中国が倒れる事を意味している。

そして、勿論、中国経済である。 その主要な問題は金融セクターである。 融資を行う際に、中国の銀行は「IBMを雇う為に解雇される者は誰もいない」という論理を用いてきた。 中国の銀行は非常に政治色が強いので、これは意味のある事だ。 ミンシン・ペイは彼の記事「中国の中で裸で泳ぐ」の中で説明している:

何年もの間、中国の国営銀行はダイナミックな民間セクターへの与信を体系的に制限されてきた。 国営銀行が国営企業へ貸し出した場合には法定の(低い)利息しか賦課する事ができなく、返済は保証されていないので、国営銀行はコストの低い(または無償の)一般世帯の預金で利益を得たがっていた事が理由となり、このような体系が導入されたのである。 一般的に、そのような貸出しは(国営企業への貸出しが焦げ付いても有罪となる銀行のマネージャーは誰もいないので)政治的に安全であるが、経済的には利益を生み難いものである。 一方、民間企業への貸出しは(銀行のマネージャーが倒産による貸倒のリスクを取るので)政治的には安全で無いが、(高い利息を課す事ができるので)経済的には儲かるのだ。

融資は非常に政治的なものとなる為、民間企業は資本増強の為に「影の銀行システム」に手を付ける事を余儀無くされて来た。 しかし、インフレと闘う為に北京政府が与信を引き締めている事に伴って...国営銀行は、その「影の銀行システム」を介して融資の返済を要求せざるを得なくなり、つまり債務者達を苦しめ、大量の倒産を引き起こしているのだ。 この事により、中国にとって深刻な景気低迷に継がる可能性があるのだ。

そして、全ての状況に関して最も逃れ様の無い証拠として明らかになってきた事は、AP通信の「中国の富裕層が望む事のリストの最上位は?、中国を離れる事である」:

スーはこの国 -- 経済ブームに沸き、影響力が拡大し、軍事力が膨張している -- の頂点に座っている。 この不動産開発業者は、多くの新富裕層達にとっては驚きとなる事を教えてくれた:彼は、(この国を)去る日を楽しみにしているのだ。

富裕であるだけというのは、何処でも生きていける手段を持つ連中とのケチな取引の様なものだ。 更なる経済の自由化にも拘らず、共産党政府は、日常生活の様々な側面に対する厳しい干渉を維持している。 中国の指導者達は、彼等の権力への公共の場での異議や挑戦と見なされるものに対して(時には厳しく)処罰し、オンラインで何が読まれ何が印刷されるのかという事を検閲しているのだ。 専制主義者達によるルールは、そうこうする間にも、人口、汚染された食料、そして軋(きし)んでいる健康保険制度などの長い間放置されている問題に効果的に対処できていないという事を証明したのだ。

中国には又、富裕層と貧困層との間に大きなギャップがあり、富裕者達の一部を不快にさせる敵意を生み出す事にもなっているのだ。 この国が過去30年間に不公平な資本主義に飛び上がった事で何十人ものビリオネアー(数十億ドル=数千億円長者)を生み出したが、中国は一人当たりの収入に関する世界銀行の国別リストのトップ100にかろうじて入っているだけなのである。

中国招商銀行(China Merchants Bank)と米コンサルタントのベイン&カンパニーが4月に発行した報告書によると、最低でも1億元($15百万)の個人的な投資資産を持つ2万人の中国人の中で、27パーセントは既に移住しており、47パーセントは(移住を)検討しているのだ。

北京のレストランのVIPルームでスーは否定し、多くの金持ち達が専制主義政府を心配しているという事を、彼は声を落としながら語った。 「これは非常に微妙な話題なのです。この事を誰でも知っています。国外の方がもっと自由なのです。」と彼は語った。

2011年末までに中国が崩壊するというゴードン・チャンの予測は少し無遠慮過ぎるであろう。 しかし、中国はそれ程良い状況に無く、亀裂を生み始めているという事を、我々は認めざるを得ない。



)"there is an elephant in the room":「皆が(本当は気付いているけど)気付かないフリをしている大きな問題」という事です。【私は極力原文の表現を再現する様に和訳しているのですが、『正確な意味を理解していない誤訳だ』と指摘する人もいる様なので、敢えて注釈しておきます。】


「みんな欧州の事ばかり気にしているけど、問題は中国だぞ」という書き出しは良いのですが、記事の内容自体は拙劣な感を否めませんね。 名前から察するに、上記の記事を書いたゴードン・チャンという人は中国系米国人なのでしょうが、個人的な感情を移入し過ぎている為に中国経済の悪化状況を誇張しているのかもしれません。


次回に続く...



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2012年には終わらない?

(追記:26日19:15)

いよいよ欧州の債務危機が緊迫してきた様です。
  • Dexia の救済が困難である事が判明し、ベルギー国債が格下げされた。(ブルームバーグ
     (同国には1年以上も正式な政府機能が存在しておらず、国債利回り/CDS共に急上昇中である。)
  • ハンガリーは、2008年以降で2度目となるIMFへの支援を要請した。
     (同国の通貨フォリントは下落中。国債利回り/CDSは上昇中)
  • バルト3国の経済が逼迫し始め、ラトビアでは銀行での預金取り付けも始まった。(Zero Hedge
  • 「既発債券を50%減免した価格で新発債券と交換する」という10月の救済案に基づき、ギリシャは国債保有者達との交渉を開始したが、新発債券についても更なる25%のヘアーカットを要求している。 更に、自発的に交換に応じない保有者に対して債務減免を強制する事も検討している。(ロイター
    (これは欧州当局者達の仲介機能が不能となる事を意味し、更にはCDS発動の契機にもなり得る。)

欧州では景気の減速も明らかとなりつつあり、来年に世界経済は破局的状態になると予測する人々も増えてきましたが、一方では、「2012年に世界は滅びない」という見解も出てきたのです。



Apocalypse 2012 Back On? Second Mayan Inscription Uncovered
2012年の黙示録が戻ってきた?第二のマヤ碑文が解読された

マヤ遺跡1
メキシコの国立人類学・歴史研究所は、マヤ遺跡が2012年に起きる大災害に関する二番目の照合を示しているが、来年の終りに世界が滅びるという噂は西洋人達による誤解だと述べている。

木曜日、同国南部にあるコマルカルコ遺跡のレンガの表面にある刻印又はモールド(刳形:くりがた)上で大災害の日付が発見された、と研究所は声明を出した。

これまでに殆どの専門家達は、唯一つのマヤ絵文字(湾岸にあるタバスコ州のトルトゥグエロの地で見つかった石碑)しかないと述べていた。

コマルカロ煉瓦として知られている欠片(かけら)が数年前に発見され、これまで調査されてきた、と研究所の広報担当アルトゥロ・メンデスは語った。 それは展示されておらず、倉庫に保管されている。

トルトゥグエロとコマルカルコの碑文は恐らく1300年前に彫られたものである。

「西洋のメシア(救世主)思想は、マヤの様な古代文明の宇宙観を曲解した。」と、木曜日にメキシコの研究所は注意を発した。 マヤ人達は、終末論的な事象が起こる事無く、時間は規則的に始まりと終りを繰り返すという事を信じていた、と、この分野の専門家は語った。

「マヤの長期(ロング・カウント)暦の中での、一つの時代の終わりと別の時代の始まりに関する疑問を払い去る」為、研究所は次週にマヤの専門家達の会議を開催する予定である。

(AP通信から編集)



2nd Mayan Tablet Linked to 2012 Apocalypse
2012年黙示録に関連する第二のマヤの銘板

マヤ遺跡2
‐悪いニュースは、2012年に起こるかもしれない大災害に関する明らかな照合がマヤ遺跡にあるというものだ。 良いニュース(かもしれない)というのは、それを心配しなくても良いとメキシコの考古学者達が述べている事である。 最終的に専門家達は、メキシコ政府によって何年間も倉庫に安置されていた碑文の中から、2012年に関する二番目の疑わしい照合がコマルカルコ遺跡で発見されたという事を確認した。 タバスコ湾岸州にあるトルトゥグエロ遺跡の近くでの以前の発見は、石の銘板上にあるものと同じと見られる日付けで評判となった。 トルトゥグエロ碑文は、戦争と創造の両方に関係するマヤの神ボロン・ヨクテを迎えながら2012年12月に起きるとされ、世界が終る 又は 世界が変わる事件の様な事を記述している。

しかし、一部の専門家達はマヤの日付を2012年と翻訳する事は不正確であると言い、その様な恐怖はマヤ暦のサイクルの終りに起きる事についての西洋人達の曲解であると、メキシコの国立人類学・歴史研究所は長い間説明して来た。 「西洋のメシア(救世主)思想は、マヤの様な古代文明の宇宙観を曲解した。」と、昨日に声明文の中で研究所は述べた。 しかし、懸念は非常に高まっているので、「一つの時代の終わりと別の時代の始まりに関する幾つかの疑問を払い去る」為、次週にパレンケで60人のマヤ専門家達の円卓会議が開催される、と、声明は付け加えている。



「2012年を待つ事無く世界経済は崩壊する」という主張も増えており、感謝祭明けのブラック・フライデーから本格的なホリデー・シーズンを迎えた米国でもクリスマスの後に「バンク・ホリデー(銀行閉鎖)」が始まると警告する人もいるのです。

次回に続く...

追記:

終末論やミステリアスな話題を好む方々は上記の様な内容の記事に対して失望してしまうかもしれませんので、マヤ暦に関する怪しい記事も紹介しておきましょう。 いろいろと”含み”のある内容なので、終末論を好む方々は来年に期待して欲しいのです。 (因みに、この様な怪しい記事もロイターに掲載されているのです。)



Mayan Documentary Will Show Evidence of Alien Contact, Says Mexico (Exclusive)
マヤのドキュメンタリーがエイリアンとの接触の証拠を示す、とメキシコは言う。(独占記事)

独占取材

メキシコ政府当局者と映画プロデューサーによると、マヤ文明についての新しいドキュメンタリーが、この古代文明と地球外生命体との接触の証拠を提供するという事である。

現在製作中の「2012年とそれ以降に関するマヤの新事実(啓示)」は、マヤ人達が地球外生命体と接触していた事を主張する、とプロデューサーのラウル・ジュリア‐レヴィは TheWarp に明かした。

マヤ・ミラドール遺跡
ミラドール遺跡
「メキシコはマヤ人達と地球外生命体との接触の証拠と共に、写本、工芸品そして大量の文書を公開してくれますが、それら全ての情報は考古学者達によって裏付けられる事になるのです。」と、俳優ラウル・ジュリアの息子であるジュリア‐レヴィは語った。

「政府が長らく地下保管庫で安全に保管していた特定の写本の解読によって裏付けられる、マヤ人達と地球外生命体の接触の」新たな証拠が明らかになった、とメキシコ・カンペチェ州の観光省大臣であるルイス・アウグストス・ガラシア・ロサードは TheWarp に開示された情報の中で述べた。

彼は又、電話での会話で「ジャングルの中にある発着所は3000年前のものである」事について話した。

マヤ暦ラウル・ジュリア
マヤ人は何千年もの間この惑星を導こうとの思いを抱いていたが、先進的な種であった証拠が残っている「暗闇の意図を持つ男達」に侵略された後で脱出する事を余儀なくされた証しがある、とラウル‐ジュリアは主張する。

「メキシコ政府は、この件に関して彼等自身の声明を出していません -- 我々が言う事の全てについて、我々は立証していきます。」と彼は語った。

その映画は、「残された者達」によって2009年にヒューマニタス(人道主義者)賞を受賞し、「ピットの中で」によって2006年にサンダンス・グランド・国際ドキュメンタリー審査員賞を受賞したファン・カルロス・ルルフォが監督する。 ファン・ディエゴ・ロドリゲス・ゴンザレスがグァテマラ側のエグゼクティブ・プロデューサーとして、エデュアルド・ヴェリテスがメキシコ側のエグゼクティブ・プロデューサーとして参加する。

そして、彼が伝えようと計画しているメッセージは人類の生き残りにとって不可欠なものであるから、人々がこの映画を真剣に取り扱う事を期待している、とジュリア‐レヴィーは力説した。

ジュリア‐レヴィーはエイリアンとの接触について何も語らぬよう要請されていた事を認めたのだが、彼等のドキュメンタリーに対するメキシコ側の協力について、ジュリア‐レヴィー、プロデューサーのエド・エルバートそして共同プロデューサーのシェイラ・マッカーシーが8月に TheWarp へ告げた際に彼等は非常に慎重だったのである。

これも読んで欲しい:2012年の文書でメキシコ政府により明らかにされるマヤの秘密

マヤ暦カラクムル遺跡
カラクムル遺跡
また、ロサードはエイリアンの接触に関する質問を撥ね退け、この国は単に、カラクムル(左の写真)にある未だ探検されていない地区へ映画製作者達がアクセスする事を認めただけだという記事(も読んで欲しい)。

今、ロサードが論調を変えただけで無く、このプロジェクトにグァテマラ政府が加わり、人口建造物及び新たに発見された言にアクセスする事も許可したのである。

グァテマラ政府はエイリアンに関する情報を提供していないが、このプロジェクトへの支援についてメキシコに加わったのだ。 「メキシコと同様に、先進的でさえあったマヤ文明の郷土である…グァテマラは、ある種の物議をかもす様な考古学的発見を機密として保持し、そして現在、この情報を新しいドキュメンタリーの中で明らかにするのが今であると信じている」と、グァテマラの観光大臣、ギレルモ・ノヴィエリ・ケザーダが声明の中で述べている。

この国は「人類の利益の為に」映画製作者達と仕事をしていた、と彼は語った。

協力する様にとの命令は、この国の大統領であるアルヴァーロ・コロム・カバレーロから直接来た、とラウル‐ジュリアは主張している。

マヤ暦ミラドール細部
ミラドール遺跡の細部
グァテマラは、広範囲且つ高度に組織化されたエル・ミラドールの都市(細部は左、概観は左上部の写真)を含め、コロンブス以前のマヤの集落がミラドール盆地内に数多く存在する場所である。

新たなアナウンスの不思議な一面:グァテマラの大臣ケザーダは、「世界最大のピラミッドである"ミラドール"」として強調しながら引用したのである。

しかしミラドールはピラミッドの名前では無い。 それは、幾つかのピラミッド(最大の物はラ・ダンタ)を含む集落全体の名前であり、グァテマラの大臣はそれを知っていたと考えられるのだ。

「2012年とそれ以降に関するマヤの新事実(啓示)」は11月15日に撮影を開始し、マヤ暦が終了する前の2012年後半に劇場公開される事になっている。

破滅の日のシナリオが2012年12月21日に終了する暦に焦点を当てる一方、それは単に次の5216年のサイクルに向けてその日にリセットされるだけだと多くの学者が指摘している。



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死海文書の謎の解明2/2

死海文書の謎の解明に関する記事の後半部です。



Mystery of Dead Sea Scroll Authors Possibly Solved
死海文書の作成者の謎は解けたかもしれない

衣類は謎を解く事ができるのか?

新たな衣類の調査は、死海文書の作者を特定するのに役立つかもしれない。

文書がローマからの逃亡者達によって洞窟の中に保管されたとは考え難いと、シャミールは LiveScience に語った。 もしそうであるならば、古代イスラエルでもっと一般的だった織物、ウール、が他の衣類と一緒に洞窟の中で見つかっていた筈である。

「もしも人々がエルサレムから逃れてきたのであれば、麻織物だけでなく、あらゆる種類の織物を持ち出した筈です。」と彼女は語った。 「”手紙の洞窟”へ逃げ込んだ人々は、ウールの織物を持ってきたのです。」

クムランにおける最近の考古学的活動を共に牽引したペレグは、その様な評価を支持しないと LiveScience に語った。 彼は、クムランと洞窟に保管された文書の間には何の関連も無いという立場を取る、と語った。

「その場所では無く、洞窟の中で全ての織物が発見されたという事を想い起こさねばなりません。 最大の問題は、その場所と文書の間の関連性なのです。」と、ペレグは電子メールの中で記述した。 「文書は麻と一緒に発見されたという事実について、私は別の説明を見つける事ができます。」

例えば、宗教的な理由の為、又は司祭達が文書の保管に責任を持っており、麻の衣服を身に着けていた為、文書を梱包するのに麻が選ばれたのかもしれない。 「司祭達の衣服は麻から作られていたのです。」とペレグは記述している。

死海文書の洞窟で発見された衣服は、エッセネ派の衣服に関する歴史的な記述に似ており、彼等が実際にクムランに住んでいた事を示唆している、と、シャミールとスケニクは彼女等の論文の中で述べている。 彼女達は、エッセネが「乾燥した肌を維持する事を重視し、常に白い衣服を身に着けていた。」と書き表したある古代ユダヤ人の著述家、フラヴィウス・ジョセフスを引用している。(しかし、ジョセフスは麻で作られた衣服について何も語っていない、という事をペレグは指摘している。)

エッセネ派の人達は衣服や互いに共有していた物について非常に質素だった、と、ジョセフスアロスは書き残している。

「彼等は服装や行儀に関して、宗教の規律の下にいる子供達の様でした。 彼等は、ボロボロに裂けるか古くなって擦り切れるまで衣類や靴を換えなかったのです。 彼等自身の間では売り買いというものが無かったのですが、ある者が必要としている物を与えると共に、その者から何か役立つ物を得るという事を互いに行っていたのです…」

(「ギリシャ人及びローマ人の中でのユダヤ人の生活と思想:Primary Readings」ルイス・フェルドマンとメイヤー・ラインホルト、1996年、から翻訳)

シャミールとスケニクは又、彼女達の論文の中で、エッセネ派の人達が簡素な衣服の共通した様式を身に付けていた事を記述した他の古代の著述家、フィリオ・アレクサンドリアを引用している。

「そして、テーブルだけでなく衣服も共用していたのです。 ある者が着用している物は全ての者の持ち物であり、逆に全ての物はある者の所有物でもあったので、冬には大きめのコートを、夏には簡素なベストの蓄えを持っており、欲しいと思う人は誰でも好きな衣類を簡単に取る事ができたのです。」

(「アレクサンドリアのフィロの選集」ハンス・レヴィー編、1965年、から翻訳)

衣服は、クムランにユダヤ人の宗派グループが住んでいた事の更なる証拠である、と、カーギルは語った。

「自分達の家畜を確保し、自分達の蜂蜜を絞り、独特な衣服を着用して自らの陶器を作り、そして、少なくとも寺院の司祭達が用いる物とは異なる自分達のカレンダーに従っていた事が明らかな集団の証拠があるのです。」と彼は語った。 「これらは全て、宗教的な集団の印なのです。」

その場所におけるミクヴェ(儀式用の風呂)の存在と、住民達が儀式上純粋な物である陶器を作っていたという事実についても、彼は指摘した。

この集団は、エルサレムの寺院を拠点とする司祭達と自分達を分けたかった様に見える。 「エルサレムの寺院の司祭達から自らを分離した宗派集団と整合しているように見える宗派の文書の多くは調和がとれている。」とカーギルは語った。

カーギルの理論によると、クムランの人々は文書を収集する一方でその幾つかを書いたかもしれない。 「明らかに、彼等が全ての文書を書いた訳では無い。」とカーギルは語った。 年代測定によると、文書の一部はクムランが存在してさえいなかった時代に書かれたのだ。 銅で出来た、ある珍しい文書は、紀元70年にクムランが放棄された後に保管され可能性もある。

文書の一部は集落の外部から来た人達によって洞窟の中に置かれた可能性もある、とカーギルは言う。 もしもそれが本当ならば、織物の一部もクムランの外部の人達が持ってきたのかもしれないのだ。

「(もしも)死海文書の全てがクムランにおける宗派と関わっている訳ではないのであれば、それは、洞窟で発見された織物の全てがクムランの一派の製作物だという訳では無いという事につながるのです。」とカーギルは語った。

クムランに女性はいたのか?。

新たな調査は又、誰が織物を作ったのかという事に光を当てるかもしれない。

織物は高品質であり、糸紡ぎ用のはずみ車又は織機のおもりの僅かな証拠があるクムラン自体での考古学的発見に基づいて、織物がこの場所で作られた可能性は低いと、このチームは考えている。

「これは性別に関係していますから、それは非常に、非常に重要な事なのです。」と、シャミールは語った。 「糸紡ぎは女性と関係しているのです。」

女性達が織物の製作に重要な役割を果たしていた事と併せ、それらがイスラエルの他の地で製作されていた可能性が高いという事を彼女は説明した。 これは、クムラン自体には僅かな女性達が住んでいた事を示唆している。 「糸を織る事は男性にも女性にも関係していますが、糸紡ぎは女性だけの製作物であり、(そして)この道具を私達はクムランで発見していないのです。」



うーん、結局のところ、未だ良く判らない様です。

ユダヤ教/キリスト教/イスラム教を奉じる人々は、彼等の宗教の原点を紐解こうとするこの種の話題に大きな関心をもっているのです。 しかし、過度な信仰というのは現実の事象に対する客観的な分析力を低下させてしまうので、全く異なる宗教観を持つ(又は全く関心を持たない)日本人は中東の地政学的問題や経済構造等を中立的に分析できる立場にいるのだと思うのです。 でも、やはり地理的/歴史的に彼の地と縁遠いからなのでしょうか、この種の話題に関心を持つ日本の(若しくは東洋の)人々は少ないのですね。

米国では感謝祭からホリデー・シーズンが本格化するのですが、日本に住む方々もクリスマスツリーやケーキやTDLの電飾パレード等でキリスト教徒達の風習を模倣するだけでなく、もう少し歴史学/考古学/地政学等の視点を持った方が良いと思うのです。(「金融危機の中東への影響」)


次回に続く...



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