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性善説/性悪説

(追記:3月1日08:45)
(追記2:3月1日13:00)
(追記3:3月1日23:50)
昨日に続き、現在の金融システムの構造が如何に怪しいものであるかという情報です。

何時もの様に日本の大手メディアでは殆ど報道されていませんが、昨年来、世界中の主要金融機関の幹部が大量に辞職しているという事実が欧米で話題となっているのです。

American Kabuki
81 RESIGNATIONS FROM WORLD BANKS 2/27/12
追記2:2月29日現在で合計101人になったと上記の記事が更新されています


この問題については、2通りの見方がある様です。

a) これまで世界中の人々を搾取してきたバンクスターの方々を排除する動きが始まったという性善説。
b) これまで世界中の人々を搾取してきたバンクスターの方々が「大変な事が始まる前に」逃げ始めているという性悪説。



HSBC could face US criminal charges and 'significant' fines over 'money-laundering'
HSBCは「資金洗浄」に関する米国での刑事訴追と「甚大な」罰金に直面するかもしれない


HSBCの資金洗浄疑惑に対する米国の捜査に端を発した「甚大な」処罰を受ける事になるかもしれない刑事訴追に直面するだろうと、英国最大の銀行である同行が初めて認めた。

HSBC

米国銀行秘匿法に違反した可能性があるとして同行は捜査を受けていた。 HSBCは又、「OFACの制裁対象となったイランの機関や他の組織にも関係する過去の取り引きに関して」司法省及び外国資産管理局(OFAC)による捜査に協力しているとも述べた。

「調査中の案件の一部又は全てに関し、その性質に応じて刑事的又は民事的なものとなる何らかの正式な行政措置が取られそうである。」と、証券取引委員会への年次報告の中でHSBCは述べた。 2011年の利益が$177億(£110億)であった事を月曜日に発表したこの銀行は、その捜査に基づく罰金及び罰則は「甚大」になるかもしれないと付け加えた。

反資金洗浄法を遵守する事に関し、連邦準備制度理事会、為替監査局、その他の米国の金融規制当局との間で2010年の後半にHSBCは合意に達した。 幹部が議会で証言する事になる潜在的可能性がある米国上院の調査小委員会からの質問を含め、全ての質問事項に関して協力を続けていると、同行は今週発表された報告書の中で述べた。

その報告書によると、もしも違反が続いた場合には将来的に訴追される可能性を残しつつ、被告が不正行為を認める事でその捜査は訴追猶予という結果になるかもしれない。

これとは別に、今週の報告書の中での情報開示は「捜査が1年に及んで進展したという事実を反映している」とHSBCは述べた。 同行は先月に、米国財務省の元高官であるスチュアート・レヴィーを筆頭法務担当役員として雇ったのだ。



この種のスキャンダルが上記の様に大手メディア(Telegraph)でも報じられる程に表面化してきたのですが、本件については英国の議会でも問題提起されているのです。 (下記のビデオには字幕(英語ですが)も表示されているので、ヒアリングを苦手とする方でも大意を理解できると思います。)



さぁて、真実は「性善説」なのでしょうか「性悪説」なのでしょうか?。



次回に続く...

追記:

昨日のLTRO第2弾では、約800もの金融機関へ総額5300億ユーロもの資金を供給する事となった様です。 前回の措置と併せ、ECBのバランスシートが非常に歪んだ構造となってしまいました。 勿論、資産の大半は、LTROの担保として差し出された債券(大半は周縁国の国債;流石に、ギリシャ国債を担保として受け取る事は停止しましたけど)及びECB自身が2次市場で購入した周縁国の国債です。 単純に計算すると、資産の実質的な価値が2.7%減少するだけで資本が吹き飛んでしまうのです。(Mark to Market で正当に評価すれば、ECBは既に資本不足状態なのですよ)
ECB Capitalization
ECBの資本/資産比率(Billion)



追記3:
3月1日米国取り引き時間中に、1年ものギリシャ国債の利回りが920%を超えた様です。 10年物国債の利回りも上昇し、実売価格が額面の20%を下回った(価値が80%失われてた)という事であり、もはや 2.7% という様なレベルでは無いのですよ。
Greek 1Y Bond Mar1


一方、今月20日に国債の償還期限を迎えるギリシャでは、民間銀行からの資金逃避が続いています。 先日EU各国が合意した第2弾の救済策が履行されようとも、チェックメイトが宣告される日は遠くないのかもしれません。

Greek Bank Deposit Jan
ギリシャの民間銀行の預金残高推移




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全てインチキでしょ

ギリシャへの第2次支援がEU各国内でも承認されつつありますが、依然としてPSIの行方は不透明なのです。 可能性のある何れのシナリオでも、既にステールメイト(詰み)だと主張する人は少なくないのです。

  1. 新発債券との交換を含むヘアーカットに同意する民間債権者が少な過ぎる場合
    → 公的債権者(ECB、各国中央銀行、年金基金等)に泣きつく。
    a) 公的債権者達がヘアーカットに応じる。
      → ECB他のバランスシートが毀損し、ギリシャ国内の年金も破綻し、金融危機が生じる
    b) 公的部門がヘアーカットに応じない。
      → 債務削減目標の達成が不可能となってギリシャはデフォルトし、金融危機が生じる

  2. 新発債券との交換を含むヘアーカットに同意する民間債権者が少し足りない場合
    → CAC を発動して、同意しない民間債権者達にもヘアーカットを強制する。
      → CDS が発動されてクレジット・イベントが起き、金融危機が生じる

  3. 十分な数の民間債権者が新発債券との交換を含むヘアーカットに同意する場合
    → 同意した民間債権者(特にギリシャ国内の民間銀行)のバランスシートが毀損する。
    a) ギリシャ政府が銀行に公的資金を注入して救済する。
      → ギリシャ政府の財政が破綻し、金融危機が生じる
    b) ギリシャ国内の民間銀行を破綻させる。
      → ギリシャへ融資している他国の銀行のバランスシートが毀損し、連鎖的に金融危機が生じる

欧州の首脳達もギリシャが債務危機から抜け出せるとは考えていないのでしょうが、自らの政治的立場を守る事を最優先課題として "Pretend & Extend" を繰り返しているのでしょう。 残念ながら、誠実さ/正直さを期待する事はできないのですよ。



Libor Manipulation: Another Black Eye for UBS
Libor 操作:UBSのもう一つの黒い目


再びUBSが銀行スキャンダルの中心に現れた様であり、今回の問題は指標となる利率の操作である。

スイス最大の銀行にとって、これからも打撃を受け続ける。 様々な違反行為に対する数百万ドルの罰金を払って何年間もへとへとになった挙句、今回UBSは金融の世界における最新のスキャンダルの中心に位置している様だ:重要な利率を操作する事で世界中のデリバティブの価格を不正操作したとトレーダーやブローカー達によって申し立てられた陰謀である。

Libor としても知られているロンドン銀行間取引レートを社内の幾人かのトレーダー及びキャッシュ・ブローカー達が共謀して2007年から2010年の間に操作していたとUBSがカナダの司法当局へ認めた事をウォール・ストリート・ジャーナルが報道した。 これは銀行が互いに貸し出す際に使用される利率であり、自動車ローンから社債やデリバティブまで、何兆ドルもの変動金利債券の価格を毎日計算する為にも使用されているので、世界の債券市場の半分を支える屋台骨であるのだ。

伝えられるところでは、共謀して Libor を設定する事により、それと連動するデリバティブからトレーダーとキャッシュ・ブローカー達は利益を得る事ができた様である。 捜査と同時に何人もの上級幹部及びトレーダー達の業務を最近UBSは停止したと、ブルームバーグ・ニュースが報告している。

その体系上の重要性にも拘らず、Libor は、定義される利率の周囲に座る排他的な銀行家達の孤立したシステムへと不思議にも後戻りしたままである。 ロンドンで毎朝11時に、英国銀行協会によって各通貨毎に配された個別の審査会が10種類の通貨の利率を設定するのだ。 この合意された利率は、銀行がお互いの短期資金需要を探りながら、その当日に他の銀行へ貸し出す意欲を断片的に写すものとされている。

UBSによって操作されたと断定しているその報告には、円に対する Libor レートの設定に責任を持つ審査会の16の銀行も含まれている。 JPモルガン、シティ・グループ、HSBC、ドイツ銀行、そしてRBSのトレーダー達も操作に関与したとされている。 6つの銀行の全てが円 Libor 審査会に加わっている。 今週ブルームバーグ・ニュースが連絡を取った時、6つの銀行の広報担当者達はコメントを拒否した。

Libor は実際の平均値というよりも参照値である為、基本的に Libor が架空の利率であるという事に問題があるのだ。 その日に銀行員達が実際にその利率を使用するという保証は無いのである。 彼等がそれに束縛される事は無く、それが市場での実際の取り引きを反映しているものでも無いのだ。 それは一般的に貸し手達が依拠する利率である為、Libor が高めに偏っていると感じる者もいる。

理論上、Libor を操作したいと願っているトレーダー達は審査会のメンバーへ午前11時の前に電話をかけ、どの位の利率を希望するかを彼に伝える事ができるのだが、その利率というのは本質的に根拠の無い申し立てなのである。 カナダ司法当局が提出した裁判資料の報告によると、電子メールとインスタント・メッセージを用いて他の銀行のトレーダー達と連絡していたUBSのトレーダーは、何れの日においても高い方か低い方の彼等が望む値に Libor を示し合わせて設定したのである。 そして彼等は、Libor 審査会の彼等の銀行の代表者達へ要望を伝えたのだ。

この問題全体は、銀行を代表して利率を提出する銀行員から投資銀行のトレーダー達を引き離す事になるはずの「中国の壁(万里の長城?)」という大きな課題を浮き上がらせた。 実際に彼等は互いに席を接している場合もあるとブルームバーグ・ニュースは最近報告した。

2月7日、他の指標利率の操作に対する捜査に関連してスイス競争委員会から条件付きの免責を受けたとUBSが語った。 米国司法省も同様に、UBSへ免責保護を付与した。

昨秋、UBSは証券の不謹慎な空売りを含む二つの事件に関して$8百万及び$1千2百万の罰金を払った。 倒産する前にリーマン・ブラザースが発行した債券の安全性に関して顧客へ誤解を与えたとして、規制当局は昨春にUBSへ$1千2百万の支払いを命じた。 9月には、ロンドンで活動する不良トレーダーが銀行に$20億以上の損失を与えた事が明らかとなった。 しかし、全てのUBSの罰金や失敗の中で最大なのは、富裕な顧客の脱税を支援した事に対して2009年に支払った$7億8千万の罰金である。

Libor を決定するシステムは基本的な価値を残すものの、スキャンダルに光が当てられる中で恐らく再考される事になるだろうと、1990年代初期にクレジット・デリバティブを開発したJPモルガンのチームの一員であり、ロンドンに拠点を置く銀行コンサルタントのテリー・ドゥホンは信じている。 「この線に沿う何処かで、チェックとバランスのシステムが機能していなかったのです。 他の多くの問題で腐敗した市場において人々が銀行システムの付加価値を再度確立しようと試みている中で、この様なスキャンダルは助けになりません。」



明日以降のLTRO第2弾やECB金融政策会議などを控え、市場は様子見状態となっているのかもしれません。 しかし、主要国の緩和政策で作為的に押し上げられた株式/商品/為替市場の相場は永続しないと思うのです。


次回に続く...



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Makeshift by ECB

今週に予定されているECBのLTRO第2弾がどの程度の規模になるかという事が市場関係者達の関心を集めているようです。 予想を上回る規模で実施された場合、株式/商品等のリスク資産に流れ込む資金量が拡大するとの期待が高まるのでしょうね。

しかし、LTROという措置は、本来あるべき健全な金融メカニズムが機能不全となっている事の証左であり、その規模は問題の深刻さを反映しているものだと思うのです。



Diagram du jour: How the ECB transmission mechanism is broken
本日の図式:如何にECBの転送メカニズムが壊れているか


野村のユーロ圏経済及び戦略担当チームの好意による(クリックすると拡大):

Nomura ECB 1
Nomura ECB 2
※MRO:Main Refinancing Operation

そして野村が説明している様に、平常時には…


…銀行は銀行間資金市場を通じて資金を貸したり借りたりできるので、ECBの流動性支援は最小限となる。 正常に機能している資金市場において、ECBによる金利の引き下げは銀行間貸し出し/借り入れのコストを低下させる事になる。 資金市場の金利が低下する事で、銀行は彼等の店頭での融資及び預金利率を引下げる事になる(金利チャネル)。 低い融資及び預金利率に直面すると、家計や企業は預金を増やす事よりも消費及び投資を増やす事に傾斜するのである。

 直接的な作用は少ないものの、銀行の貸し出しチャネルは金利チャネルと連動しながら機能し、政策金利引き下げの効果を増幅させる事ができる。 これは、政策金利の引き下げが銀行のバランスシート上の「資産の部」の価値を上昇させ(例:低い政策金利は国債価格及び融資の評価額を上昇させる)、銀行が融資の全体額を増やす事を可能にするという考えである。 銀行が借り手達への貸し出しを増やすと、預け入れのフローも(銀行の貸し出しは銀行システムの中で最終的に預金となるので)増加するのだ。 政策金利が活動を促進する範囲において、与信枠への需要も同様に増加するのである。 基本は、十分に機能している転送機構を伴うと、ECBによる金利の引き下げはマネー(つまり、預金)の流れを引き起こし、信用枠を増大させるのだ。


しかし、平常でない時には…


…もしも一部の銀行が銀行間市場にアクセスできなくなっている場合には、金利チャネル及び銀行貸し出しチャネルが停止する。 そして、銀行が資金市場から締め出される時、彼等は資産の投売りを余儀無くされる;銀行のバランスシートへのプレッシャーは深刻となり、銀行が与信供の給枠拡大を妨げる事になるのだ。

事実上ECB自身を欧州の多くの銀行にとっての最初の貸し手とした流動性操作の組み合わせで、ECBは資金市場の混乱に対応した。 ECBによる流動性が利用可能であるというのは、ECBによる流動性が無いよりも明らかに好ましい事ではあるものの、- 以下に示す様に - 二つの階層の銀行システム(銀行間市場で借りたり貸したりする事が可能な程に十分機能してる銀行システムと劣らぬECBの資金供給の中毒となった銀行で構成されている)を持つ事の副作用は、それが資金転送のメカニズムを著しく損なったままにしてしまう事である。


メカニズムはどのように壊れているのか?

もし銀行のリテール貸し出し金利と資金市場金利の間のスプレッドを見過ごすとしても、野村が信じている事は沢山ある。

彼等は次の様に述べている:


要約すると、2008年以来金利チャネルの改善が見られないのである:その期間中にECBが無数の非伝統的政策で介入したというのが懸念される結論である。


ECBが存続の危機に瀕しているというのは何の不思議でもない事なのだ。



FT Alphaville が掲載していた Nomura の図は少し粗雑に描かれていたので、表記内容の和訳と合わせて描き直した図を表示しました。

LTROを実施するECBだけでなく、FRB/BOE/BOJ/PBoC/等の措置は "Making Shit!" と表現すべきかもしれません。


次回に続く...



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地殻変動中

東日本大震災が発生してから早くも1年近くが経ちましたが、建物の倒壊や津波で大切なものを失った人々の悲しみは容易に癒えないだろうと思います。

一方、世界の各地で近年に発生する地震には不思議な周期性があると心配する方も少なく無い様です。 以前に紹介した怪しい情報(「188日間隔の大地震」)では、発生場所が見事に外れていましたが、東日本大震災から188日後の9月15日にはフィジーでM7クラスの地震が発生していたのです。



上記のビデオの末尾では、遂に秘密の陰謀集団とされるスカル&ボーンズが掲げる数字(322)まで引用し、3月22日が危険であると解説しているのですよ。 前回の怪しい情報と同様に、この予測にも科学的な根拠は無いと思いますけど。

一方、やはり地殻変動が起きていると主張する人もいるのです。



Investors Take Note: A Seismic Shift Has Begun in China…
投資家の皆さん、注意して下さい:中国では地殻変動が始まっています...


グラハムの短信:これは、中国の状況に関して私が送付した最近の顧客向け短信からの抜粋です。 これから起きるであろう変化の影響は、欧州(中国の最大の貿易相手)及び、中国の貿易戦争が急速に進行している相手である米国への影響という意味においても劇的なものとなります。

過去数ヶ月間における中国の市場の上昇の殆どは、経済の減速を和らげるべく中国が再び金融緩和を開始するであろうとの信念によって生じたものです。


中国が金融緩和を開始した事により、ハードランディングのリスクが上昇している。
(2011年11月18日フォーブスから)

バークレイズのアナリストによると、成長を支える為に中国政府はマクロ経済政策を選択的に緩和し始めたという事である。  全面的な緩和は2012年まで行われないものの、輸出部門は脆弱な世界経済の影響を感じており、中国人民銀行(PBoC)が住宅バブルを制御しようと模索している為にGDPの12%を占める住宅投資が劇的に低下しているので、中国は重大な景気減速に直面している。

「ソフト・ランディング」を実現しようという彼等の試みの中で、中国の指導者達は過去数四半期の間の引き締め政策によって景気減速を画策した。 これは、以前の刺激策による望ましくない結果に対応するものであった。

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この見方の影響はFXIの動きに見て取れる事に注意して下さい。

China FXI

中国は深刻な景気後退となるリスクを取る訳にはいきません。 職を失い、沿岸部の都市を離れ、そして田舎へと戻っている中国人が既に3千万人以上いるのです。

更に、経済が混乱する時代にあって2006年以降は社会不安が増大しており、中国では年間平均で9万件+の大規模な事件(暴動や抗議運動)が起きているのです。 (景気拡大の)ブームだった時代の1993年には、この数字は1万件以下だったのです。

景気後退は中国政府にとって重大な問題だと言えば十分でしょう。

この事は最近の烏坎の村でも明らかであり、そこでは政府が村の農地及び漁業権を奪った(その為に村民が生計を立てる為の主要な収入源を取り去った)という事実に基づき、9月に一連の抗議が始まったのです。

烏坎(の村民達)は大規模な座り込みの抗議を始めました。 その時以来この1万3千人の小さな村は頭痛のタネとなり(国際的な報道に感謝)、誰が地方政府職員となるべきかという投票を村民達が実施する事を中国政府も実際に認めました。 

これは全く信じられない事なのです。 中国が...自分達のリーダーを選ぶべく村民達に投票させる事など。 そして、それは一般的な市民に対する中国政府の統治が如何に微妙であるかという事を色々と私達に教えてくれるのです。

しかし、中国政府にとって失業率が大きな問題である一方、インフレは巨大な問題なのです。  中国の全人口の3分の1以上の人々は1日当り$2以下で暮らしています。 もしも中国内で食料価格が上昇したら...これらの「大規模な事件」は全土に拡大する暴動や社会不安となるのです。

さて、中国による11月以降の積極的な緩和策に感謝せねばなりませんが、インフレが大々的に戻ってきました(それ以前は2011年7月以降低下していたのです)。


中国のインフレは1月にリバウンドし、生活費を制御する様にとのプレッシャーを新たにした。
(2012年2月8日ワシントン·ポストより)

食料価格が高騰して中国のインフレは1月にリバウンドし、世界的な景気後退が警告される中で世界第2位の経済の成長を減速させようと試みている北京に対して上昇する生活費を制御する様にと新たなプレッシャーを与えている。

消費者物価は、前年比で4.5パーセントと予期せぬ程に強く上昇し、12月の4.1パーセントから上がった事を木曜日のデータが示している。 食料価格は10.5パーセント上昇し、前月の9.1パーセントから加速している。

記事の続きを読む


これは重大な進展です。 国家全体が炎に包まれ始める事を望まないのであれば、中国政府は絶対的に金融緩和に歯止めをかけ、更には引き締めさえ行わなければならなくなります。

投資家の皆さん注意して下さい、中国では地殻変動が起きているのです。 インフレが中国全体へ広がるにつれ、社会的に、政治的に、そして金融面の劇的な変化があります。 そして、これらは、アジア地域の、同様に全世界の金融システムへ波及していきます。

今後の数ヶ月で好成績を収めたいと願う投資家の皆さんは、これらの傾向を頭に入れておく必要があります。

市場に関するコメント、投資戦略、そして今後の経済と資本市場の変化を安全に誘導すべく提供される幾つかの無料レポートを更に必要とされるならば www.gainspainscapital.com に立ち寄ってみて下さい。


敬具、

グラハム·サマーズ



救済第2弾が承認されたものの、依然としてギリシャと民間債権者達の交渉(及び結果として生じる可能性のあるクレジット・イベント等)の行方が不透明な欧州も、「3月22日」頃に大きく揺れるかもしれませんね。


次回に続く...



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潜伏する副作用

ギリシャへの救済第2弾が(とりあえず)欧州財務相会議で承認された事により、株式を押し上げ続けていたモメンタムも緩んだ様に見受けられます。 次週に予定されているLTRO第2弾が近づくと、市場は再び期待を先行させるのかもしれません。



ECB's Mario Draghi magic corrupts bond markets
ECBのマリオ・ドラギの魔法が債券市場を破壊する


信用収縮を食い止め、EMU諸国を立て直す為の欧州中央銀行による政策の爆撃は大いに債券市場を歪めており、最終的には(状況を)好転させるどころか更なる害悪となってしまうかもしれない。

Mario Draghi

ECBのボスであるマリオ・ドラギは、利率1%の3年間の資金を銀行が欲するだけ貸与する事で世界中の資産市場の猛烈な上昇を焚きつけたが、その副作用は有毒でありメリットは弱まっていると債券の専門家達は語っている。

「これは突然の興奮(sugar rush)です。」と、RBSの欧州クレジット主任であるアルベルト・ガーロは語った。 「それはデフォルトのリスクを低下させましたが、事態が悪い方向へ進んだ場合には回復を鈍らせる事にもなるのです。」

貸し手達は、かつて無い程にバランスシート上でくたびれきった担保を最大65%までのヘアーカットでECBへ差し出さねばならい。 ECBはそれらの資産に対して第一位の優先権を有し、他の債券者達の序列を押し下げている。 これが長引く程、事態は悪化していくのである。

「フリー・ランチの様な物はありません。 今日の流動性は明日の従属性の代償という事なのです。」と、BBVA,BNP,コメルツ銀行、インテッサ、サンタンデールそしてユニクレジットは何れも脆弱であると警告しながらガーロ氏は語った。

銀行は、12月の最初の長期借換融資(LTRO)において€4980億(£4210億)を借りた。 銀行は債務の借り替えに苦しんでいたので、融資が今年最初の四半期の「縮小」を回避したとドラギ氏は語った。 市場はドラギの「バズーカ」に大喜びし、これがEMUの死のスパイラルの危険を排除する長い間待ち続けた「ゲーム・チェンジャー」だと確信した。

しかし、投資家達は安全性に対する誤った感覚に陥れられたのかもしれない。 もしも次週の第2弾のLTROが大き過ぎる - ある人々は€1兆とも予測する - ならば、グローバルな上昇基調を脅かす事にさえなるかもしれない。

LTROは銀行の資本構造を酷く損ない、多く(の銀行)をジャンクという位置付けに向かう崖っぷちへ押しやっているかもしれないと、ガーロ氏は語った。 スペインとイタリアの銀行は、資産でカバーされる以上に彼等の国の債券を購入する為ECBの資金を利用しており、「レバレッジをかけたソブリン・リスクのオプション」になりつつある。

同時にECBは、保有している€400億のギリシャ国債に損失が生じぬよう自分自身を守るという「君主の特権(droit de seigneur)」を行使することで、債券市場の動揺を抑え込んだ。 これによって自動的に他の債券者達が非優先的な立場に置かれるのだ。

「ギリシャに対してECBがそのような行動を取るのであれば、他の国々に対しても同じ行動を取るかもしれません。」と、モルガン・スタンレーのイアン・スタナードは語った。 「これは心理的に非常に悪い事であり、投資家達が周辺国の債務を購入する事を抑制してしまうかもしれません。」

ECBは€220億のギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインそしてイタリアの国債を保有している。 何れの場合でも、民間投資家達は一晩で非優先的な立場へ追いやられているのだ。

貸し手達が慌てふためきながら6月までに9%の中核資本条件を満たす事へ突き進んで貸し出し帳簿を削減するという様なショックを回避してさえも、バズーカは万能薬では無い、とモルガン・スタンレーの銀行ストラテジストであるヒュー・ヴァン・スティーニスは語った。 「LTROは大規模なデレバレッジを止められません。」

日本で見られたのと同じパターンで、、欧州の銀行は今後18ヵ月の間に最大で€2.5兆まで、今後5年の間には€4.5兆までのデレバレッジを行うと彼は予測している。

そのデザート(プリン)の証拠は1月のデータに現れるだろうが、バズーカは今後数ヶ月間に亘って通貨供給量を増やす事となり、停滞した状況から欧州を浮上させる事になりそうだと、マネタリスト達が述べている。 潜在的に危険な変化として、通貨供給量に関する全ての指標は昨年後半に縮小した。

バズーカは何も無いよりましであるが、流動性供給の方法としては好ましくないと、ヘンダーソン・グローバル・インベスターズのサイモン・ワードは語った。 もしもユーロ圏全体に対して量的緩和(QE)を実施していたならば、ECBはもっと多くの見返りを得ていたかもしれない。 「裏口という彼等のやり方は偽装したQEであるが、それは経済にマネーを注ぎ込む方法として効果の少ないものであり、それによって債券保有者達が支配下に置かれ、そして周辺国に関するリスクをECBに集中させる事になるのです。」と、彼は語った。

アングロ・サクソン的な堕落であるとしてQEを強く拒む事により、不注意にもECBは更に潜伏する堕落に頼ってしまったのだ。



12月のLTROで€4980億もの資金が供給されたものの、その約半分は債務の借り換えに利用され、残る約半分はECBへ短期預金として預けられたのですよ。(「LTROとは?」) つまり、疑心暗鬼となっている欧州の銀行は互いに融資しなくなっているのです。 一方、LTROの担保として受け入れる債券の範囲を拡大した事で、ECB自体のバランスシート上ではジャンク級の債券が増え続けている様なのです。(ECB自信もセカンダリ市場で大量に購入していますからね)

サンタンデール(スペイン)やウニクレジット(イタリア)等の銀行は、LTRO第一弾が無ければ1月中の債務借り換えもできない程に手元流動性資金を失っていたらしいのですが、まだまだ償還期限の近い債務を抱えているので、LTRO第2弾にも飛びつくのでしょうね。

この様な魔法の化けの皮が剥がれた時に最も大きな損失を計上せねばならなくなるのはECBだと思うのですが、それでもQEを拒み続ける事はできるのでしょうか?。


次回に続く...



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