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ラインが凍結する理由

ジャクソン・ホールで開催されるシンポジウムへの参加を見送り、ECB総裁は夏の宿題の仕上げに励んでいるのでしょう。 9月初旬のECB理事会で欧州債務危機を好転させる様な施策案が発表される事を市場関係者達は期待しているのでしょうが、具体的且つ明確な方策が示されなかった場合、これまでの過剰な期待に対する反動として市場が急速に冷え込む可能性もあるでしょう。

今年も欧州は厳しい冬を迎えるのかもしれませんが、その原因解明に努める人々もいるのです。



Link found between cold European winters and solar activity
寒い欧州の冬と太陽活動の間に発見された関連性


Cold European Winter
Researchers have linked low solar activity to a localized, temporary cooling of Central Europe, by studying the freezing of the Rhine river (CREDIT: Warburg, via Wikimedia Commons)

太陽の11年周期は地球の特定の地域の気候に影響する事を科学者達は長い間疑っていた。 平均的な季節毎の温度のデータは、如何なるパターンを確認するにしても十分に日付を遡る事ができない。 現在、欧州中央部の異常に寒い冬が低調な太陽活動‐太陽黒点の数が最少となる時‐に関係しているという事を、ユニークな代替手段を用いて研究者達の国際チームが示している。 ドイツ最大の川、ライン川の凍結が鍵である。

地球表面は全般的に暖かくなり続けているが、この新たな分析は、太陽の低調な活動周期とライン川に沿う欧州中央部の地域的範囲に限定された冷却周期との間の関係を明らかにした。

「ライン川を調査する事が利点を持つのは、それが非常にシンプルな測定であるからです。」と、この研究の論文の主執筆者であり、ドイツ/マインツにあるヨハネス・グーテンベルグ大学の堆積学及び古気候学の教授であるフランク・シロッコは語った。 「凍結というのは特別で、それはオン‐オフのモードの様なものです。 氷があるか氷が無いかの何れかです。」

19世紀初頭から20世紀の半ばまで、川船の男達はライン川を貨物輸送に利用していた。 そして、川沿いのドック(積み降ろし場)は、氷が川と船積み輸送を堰き止めた時の記録を保持しているのだ。 科学者達は、1780年以降の凍結した期間の数を確定する為に、歴史的な出納簿も加え、これらの容易に入手可能な資料を利用した。

シロッコと彼の同僚達は、1780年から1963年の間、ライン川が複数の場所で14の異なる時期に凍結した事を発見した。 この川がとても大きいという事は、全面的に凍結させるのは非常に冷たい温度であり、それが凍結する期間をこの地域の非常に寒い冬の適切な代替指標にしている、とシロッコは語った。

太陽活動の11年周期‐太陽の変動する磁場強度と、その帰結である全放射出力の周期‐に対して凍結の期間をマッピングする事で、14回の内10回の凍結は太陽が最少の黒点を持つ期間に生じていた事をシロッコと彼の同僚達は判定した。 統計的な手法を用い、99パーセントの確率で非常に寒い欧州中央部の冬と低調な太陽活動が本質的に関連していると科学者達は計算した。

「欧州中央部における過去230年間の寒い冬の連続が共通の理由を持つ事に関し、私達は初めて統計的に確かな証拠を提供するのです。」と、シロッコは語った。

シロッコと彼の同僚達は新たな論文で、気候と太陽変動の関連性を研究に加えたと、「地球科学、環境、そして社会の為のスコットランド連盟」のディレクターであるトーマス・クローリーは語った。

「この関連性に対する信念について一部には異論があり、この関連性には本当に何かがあると考える方向にこの研究は議論を傾けたのです。 もし、この説明を補足する為の更なる統計的な証拠があれば、これは真実だと言われる様になるでしょう。」と、クローリーは述べた。

ヨハネス・グーテンベルグ大学やスイスのチューリッヒにある大気/気候科学研究所の研究者達によって行われた研究は、米国地球物理学連盟の機関紙である地球物理学研究報告の中で8月25日に公開されようとしている。

太陽黒点の数が減る時、太陽が放射する紫外線は減少する。 少ない放射量は地球の大気の加熱の減少を意味し、それは二つの最も低い大気レベルである対流圏及び成層圏の循環パターンに大きな変化を生み出すのである。 その変化は、北大西洋の風のパターンや欧州とその周辺地域の天気の変化に影響を与える大気圧変動のパターンである北大西洋振動の様な気象現象に繋がる。

「この間接的な効果により、太陽周期は半球単位で平均化された気温には影響を与えませんが、地域的な気温の異常には繋がるのです。」と、この研究の共同執筆者で、現在はチューリッヒにある大気/気候科学研究所に努めるステファン・ファールは語った。

大気循環におけるこの変化は欧州中央部の一部を冷却するものの、アイスランドの様な他の欧州の国々の温暖化を引き起こすという事を(論文の)著者達は示している。 そう、太陽黒点は必ずしも地球全体を冷却する訳では無い‐その冷却効果はもっと局所的なものであると、シロッコは語った。

実際、2010年及び2011年の極端に寒かった欧州の冬は、現在シロッコと彼のチームがその期間の低調な太陽活動と結び付けている北大西洋振動の結果であった事を研究が示した。

2010年と2011年の欧州の冬は非常に寒く、特定の国々では11月に記録的な低さの温度をもたらした。 人為的な気候変動の発生に異議を唱える一部の人々は、地球の気候が全く温暖化しなかった事をこの2年間が示していると主張する。 しかし気候というのは複雑なシステムであると、シロッコは語った。 そして短期間の、局所的な温度の低下は温暖化している世界の影響を一時的に覆い隠すのである。

「気候は一つの変数で支配されている訳でもありません」と、シロッコは語った。 「実際、[少なくとも]五つ又は六つの変数があるのです。 二酸化炭素というのは疑い無くその一つですが、太陽活動もその一つなのです。」

更に、概ね11年毎に欧州中央部は寒い冬に苦しむという見通しにも拘わらず、それらの冬の平均気温は上昇し続けており、過去30年間もそうであったと研究者達は指摘している。 その温暖化の証拠の一端として、ライン川は1963以降に凍結していないのだ。 その様な温暖化が、部分的には、気候変動の結果であると、シロッコは語った。

過去の気温の急落に関する完全な記録を確立する為に、現在研究者達は、疫病の蔓延や他の代替指標を生態系の移動の様な他の代替指標に目を向けている。

「疫病は昆虫や鼠によって運ばれますが、厳しく凍りつく様な年にはそれが起こり難いのです。」と、シロッコは語った。 「又、ローマ人はゲルマン人に対する防衛の為にライン川を利用しましたが、川が凍結するや否や、人々はそれを超えて移動する事が可能だったのです。 ライン川の凍結というのは、歴史的な時間軸において非常に重要なのです。」

しかし、凍結する川と太陽活動の間の関連性について最初にシロッコに考察させたのはライン川ではなかった。 実際、この科学者のアイデアを閃(ひらめ)かせたのは、20年以上前にオランダで彼が参加した125マイルのアイス・スケートのレースだったのだ。

「それは川が凍り付く時ですから、スケーター達は10年か11年毎にしかレースを行えなかったのです。」とシロッコは語った。 「私は自分に問いかけたのです、『これには何か理由があるはずだ』と、そして理由があったのです。」



上の PhysOrg の記事は、様々な科学系サイトだけでなく、地球の寒冷化を警告する(人為的温暖化説に異議を唱える)様なサイトでも紹介されていますね。


次回に続く...



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燻る不安

環太平洋火山帯を中心に世界各地で頻発する地震や火山活動は、大規模な災害の予兆ではないかと不安に思う人々がいる様です。

一方、最近のヘンテコな市場の動向は、近い将来に発生する金融災害の予兆ではないかと不安に思う人々もいる様なのです。



Market crash 'could hit within weeks', warn bankers
市場の暴落は「数週間以内に起きるかもしれない」と銀行家達が警告する


与信市場の警告シグナルによると、リーマン・ブラザースの破綻によって引き起こされた暴落より厳しいものが起きつつあるかもしれない。

Market Crash Warned
The cost of insuring RBS bonds is now higher than before the taxpayer was forced to step in and rescue the bank in October 2008 Photo: Alamy

現在、幾つかの大手欧州銀行の債務に対する保証は歴史的水準となり、3年近く前に米国の金融グループの破裂によって引き起こされた金融危機の間に記録された水準さえも上回っている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、BNPパリバ、ドイツ銀行そしてインテッサ・サンパオロの社債に対するデフォルト・クレジット・スワップは、水曜日に警告シグナルを点滅させた。 RBSのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は343.54ベーシス・ポイントで取引されていたが、これは国が支援する貸し手の社債£1千万のデフォルトに対する保証の年間コストが今や£343,540である事を意味するのだ。

RBSの社債を保障する現在のコストは、2008年10月に同銀行を救済すべく納税者達が介入を余儀無くされるようになった時以前よりも高くなり、銀行に対する与信投資家達の間のセンチメントの最近の劇的な低下を示している。

「問題は流動性の不足なのです‐それが、銀行の問題を引き起こしているのです。 それは、2008年の時と全く同じ感じです。」と、ロンドンに拠点を置く銀行の上級幹部が語った。

「私達は9月或いは10月中の市場のショックに向かっていると私は思うのですが、それは私達がこれまで目にした全てのものと一致するでしょう。」と、大手欧州系銀行のシニア・クレジット・バンカーが語った。

この様な状況にも拘わらず、銀行の株価は水曜日に反発し、株式投資家達と与信投資家達との間の分断が拡大している事を示している。 バークレイズのクレジット・デフォルト・スワップが12ヶ月ぶりの最高値を付けたにも拘わらず同社の株価が3%上昇して149.6ポイントとなった一方、RBSの終値は9%上昇して21.87ポイントとなった。 これは、バンク・オブ・アメリカが$2000億(£1210億)もの額を調達しなければならないかもしれないという懸念から火曜日に12ヶ月ぶりの最安値を付けた後、ウォール街の後場の取引で同社の株価が10%上昇した様に、米国における傾向を反映している。 欧州系の銀行の場合と同様に、株価の反発は与信市場を反映しておらず、与信市場では同社のCDSが12ヶ月ぶりの最高値となる384.42ベーシス・ポイントに達したのである。

欧州の株式市場も上昇の流れに加わった。 世界的な景気後退の可能性が後退したとの期待からFTSEは1.5%上昇して5,206で取引を終えた。 ドイツのDAXの終値は2.7%上昇し、フランスのCACは1.8%高くなり、欧州株は1週間の最高値をつけた。 今週金曜日にジャクソン・ホールで連邦準備制度理事会は新たな刺激策のサインを示さないだろうという事を市場が認め始め、強い耐久消費財受注データによってダウ・ジョーンズの指標は僅かに上昇しただけであった。

東京の日経は1%以上下げて終了したが、日本の国債信用格付けを1ノッチ引き下げてAa3にするというムーディーズの決定でさえ全世界的なセンチメントに殆ど影響を与えなかった。

株式市場の神経が落ち着くに従い、ロンドンではゴールド‐投資家達が安全な避難先を求めている為に最近は安定的な利益を上げている‐は5.3%低下して$1,777となった。



Telegraph の記事ですから穏当に記述されていますが、近い将来に起きるかもしれない金融市場の崩壊に関する Alternative 系のメディアは、もう少し直接的(無遠慮)に述べています。

BEACON の記事:
Get Your Money Out of Morgan Stanley—Fast!

(BEACON の記事を引用している)SHTFplan の記事:
Whispers on Wall Street: Major Financial House Is Going to Implode… Could It Be Morgan Stanley?


次回に続く...



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やがて寂しき花火かな

私が仮寓する別宅は都市部の郊外に位置しているので、鄙(ひな)びた景色も散在するのです。 指呼の距離にある遊園地で8月中の毎週末に打ち上げられる花火の轟(とどろき)は、けたたましくも夏の風情を運ぶだけでなく、不測の事態にも動じぬ肝を練る効能があるのかもしれません。



The Next One Will Be The Big One
次のはデカいよ


Next One is Big
どうして誰もが金融システムは安定していると言う事ができるのか、私には理解できない。 事実は、決して上手くバランスが取れて安定しているという訳では無い。 金融の断崖へと牽引する欧州と共に、西側世界は危機の中にある。 欧州の中の国を一つ取り上げてみて欲しい。 フランス、ギリシャ、スペイン又はイタリアの全てが、次の金融パニックを引き起こし得る。 このスパイラル状態の金融危機に関する報告の中で、私が一体どれ程多く「崩壊」という言葉を耳にした或いは目にしたのか判らない。 月曜日に、ドイツのメディア大手であるデル・シュピーゲルは、「投資家達がユーロの崩壊に備えている」という見出しを飾った。 「銀行、企業そして投資家達は、ユーロの崩壊に対して自ら備えつつある。 国境を越えた銀行融資は激減し、資産マネージャー達は欧州を避けており、マネーはドイツの不動産及び債券に流れ混んでいる。 アメリカも債務問題を抱えている為にユーロはドルに対して安定を保っている。 しかしユーロと異なり、ドルの構造は疑問視されていない。」という内容を記事が伝えている。(デル・シュピーゲルの記事全文はこちら) もしユーロが倒れたら、恐らく短期的な急上昇の後にドルも追随するだろう。 これは正に、金融システムの脆さに関する多くの最近の事例の一つである。

余りにも多くの債務があり、それを賄う為の税収或いは経済成長或は不十分である。 これは、この惑星上の殆ど何処でも同じである。 この問題を解決しようと、(各国の)政府はマネーを印刷している。 ($50億の運用資産を持つ)マッターホルン・アセット・マネージメントの創設者イーゴン・フォン・グライアーツが今週語った、「これが、欧州、米国、英国そして日本でマネーの印刷が保証されている理由なのです。 大きな財政赤字と増加する債務を抱えている国が長期的には決して富を創り出さないという事を、歴史が私達に教えてくれます。 富は決してマネーを印刷する事で創り出されず、これまでと同様に今回も、それは金融崩壊へと繋がるのです。 今回の金融崩壊は全世界的な規模となるでしょう。」KWNとして知られる King World News が提供するインタビューの全編を読む/聞くには、ここをクリック

歯に衣を着せぬ欧州議会メンバーのナイジェル・ファラージも、近づきつつある新たな災難を恐れている。 つい先週に彼は語った、「更に私を怯えさせるのはユーロではありません。 私を怯えさせるのは厳しい水準の債務額であり、もし政府が彼等を救済したいと思っても我々が直面するかもしれない深刻なトラブルを西側世界にある我々の銀行の多くが抱えているという事であり、その問題はもっと大きくなるのです。 ですから、ある時点で本当に劇的な銀行の崩壊があるという事を私は甘く見ないのです。」KWNのインタビュー全編はここをクリック

次の崩壊は、2008年のメルトダウンを浜辺での一日であるかの様にしてしまうだろう。 ウィリアム・ブラック教授によると、それは数学的な確実性を持っている。 ブラックは、貯蓄貸付スキャンダルを収拾させた元銀行監督責任者である。 彼は又、法律と経済両分野の教授であり、我々が「再発して激化する金融危機」を抱えている理由を研究している。 今週のインタビューにおいて彼は私に語ってくれた、「...何れの危機も震度の桁を大きくしているのです。 貯蓄貸付の混乱は概ね$1500億でした。 エンロンの時代の詐欺とハイテク・ブームの崩壊は6-7兆ドルでした。 (2007-2008年のメルトダウンにおいて)家計部門は11兆ドルを失いました。」ブラック教授のインタビューの全編はここをクリック) もしTARPの$7千億、$8千億以上の刺激策、2014年までのゼロ金利、投資銀行に対するFDICの預金保険、納税者達による「大きすぎて潰せない」銀行への暗黙裡の保証及び世界を救済する為のFRBによる$16.1兆の注入を加えると‐とてつもない危機となる。 ブラック教授によると、銀行屋達は「損失を免れながらこれらの詐欺を行う」ので、次の災難は前回のものよりも「震度の桁」が大きくなるのだ。(嘘つき融資、これらの融資を束にした証券詐欺、格付け詐欺、そして差し押さえ詐欺やその他の捏造及び偽証を、ブラックは指し示している。)

これは主として、全ての債務と爆発的な救済を許した腐敗政治家達を買収した強欲な銀行家達の失敗である。 政治家達は金融システムの安定化を最優先にすると貴方は考えるであろう。 結局のところ、それは権力を保持する為の礎石なのだ。 リビアのカダフィを見なさい。 貴方は彼が嫌いかもしれないが、彼が40年間権力の座に留まっていたのには理由がある。 安定した金融システムが無ければ、彼はそれを成しえなかったのだ。(彼は又、144トンのゴールドの上に坐していたのである。 それは、特にリビアの様な規模の国にとって大きな安全性となる。) 従って、貴方が独裁者であろうと民主主義者であろうと、崩壊の可能性がゼロである堅牢なシステムを望む事になるのだ。

ブラック教授は語る、「私達は災害を迎える為に毎日サイコロを転がしているのです。」 一言で表すと、次に来るのは大きなものであり、それは警告を伴うこと無く何時でも起こり得るのだ。



今年も各地で開催された花火大会に多くの馬鹿っプルの方々が繰り出したのでしょうね。 「ウフッ」「エヘヘ」等という意味不明な嘆声を発しながら、お馬鹿な若き男女は花火見物の後の行動を想像しつつ空を見上げるのでしょう。

ところが、夏休みを利用して訪ねてくれる孫達を連れた初老の夫婦も花火見物に繰り出し、この種の馬鹿っプルの脇に座を占めている事が少なくないと思うのです。 孫達に自慢する爺さんのウンチクは、馬鹿っプルの嘆声よりも力強いのです。

(ヒュルルル...ドーン)
「あれはスターマインだな。まぁ、こんなもんだ。」

(ヒュルルル...ドーン...パラパラパラ)
「あれは、枝垂れ柳というんだ。綺麗だろ。」

(ヒュルルルルルルルル......)
「おぉ、今度はでかいぞ、尺玉だ!。」

ジジイの鼻息に煽られて広げた孫達の腕は、傍らで妄想に浸る兄チャンの膨らんだ股間を殴打する事もあるでしょう。

(...ドッカーン)
「たぁーまやぁー」



次回に続く...



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独立不羈たる中央銀行

最近はチョット怪しい情報の分析に偏向していたと感じるので、少しマジメに「不真面目な方々」の問題も考察してみるのです。



Central Banks, The Veil Of Secrecy, A Hotbed of Corruption, And Now Another One Got Ensnared
中央銀行、秘密のベール、腐敗の温床、そして今度は別の者が陥れられた。


中央銀行は、「独立」すると共に、自らを秘密の中に覆い隠す様に設計されている。 しかし彼等は、マネーの事となると「無限」で強大な力を持ち、それを彼等の子分達である銀行の利益の為に統御するのだ。 そして彼等の秘密のベールの背後に隠しているのは殆ど表面に浸み出てこないペテンであるが、彼等が行動する時、それらは益々酷くなるのだ。 そして最新の行為は浅ましい贈収賄であり、これまで二つの子会社内に殆ど封じ込められていた事が明らかとなったオーストラリア中央銀行(RBA)のリベート・スキャンダルである。

RBAとイノーヴィア・フィルムが共同所有するセキュアレンシー・インターナショナルPty.Ltdは、27ヶ国で使用されているオーストラリアの銀行券(紙幣)技術としてポリマー材料を開発している。 RBAが全額出資するノート・プリント・オーストラリア(NPA)は、ポリマー製銀行紙幣を製造している。 2009年5月にAge新聞がスキャンダルを暴いた:銀行紙幣製造契約の競争に勝つ為、セキュアレンシーとNPAの8名の元幹部達は、マレーシアの武器取引業者を含む仲介人を通じて1999年から2004年の間にベトナム、マレーシア、そしてインドネシアの政府職員達への贈収賄及びリベートとして数百万ドルを支払った。 激しい騒動に対処する事を余儀なくされ、セキュアレンシーはオーストラリア連邦警察に捜査を依頼した。

遅々とした対応で2年を費やした後、そして何かを行わねばならないという国際的な圧力に応じて、最終的に連邦警察はセキュアレンシー及びNPAの6名の元幹部を2011年7月に逮捕したのだが‐これはオーストラリアで初の外国贈収賄法の下における起訴となる。

2012年8月19日、セキュアレンシーの元最高財務責任者デイビッド・エラリーは、虚偽会計に関する罪を認め‐彼はマレーシアの仲介人への$79502の支払いの隠蔽を認めた‐そして6ヶ月の執行猶予を与えられた。 見返りとして彼はハード・ディスクを差し出し、詳細な情報を提供し、そして検察側の証人となる事に同意した。 彼女の判決において、「職員達が海外の仲介人への支払いの使途、そして取り決めを詳細に精査する事を止めさせられ」、そして「不正行為に対する秘密及び責任の否定」を醸成した同社の「企業文化」に対して裁判官は厳しく非難した。

そう、正義は低いレベルの辺りを嫌々ながら爪先立って歩き回っているのだ。 RBAの高官達が汚職を知っていたという疑惑は、グレン・スティーブンス総裁によって払い除けられてしまった。 2011年に彼は議会の委員会の前で証言した:彼と他のRBAの者達はスキャンダルの事を新聞から知ったというのだ。 副総裁のリック・バッテリーノ‐2月に引退‐は、彼の隣に座っていた。

しかし、少なくともバッテリーノは2007年の6月から知っていたのだ!。 RBAの「情報源」から5ページのメモをABCが入手し、そして昨日公開された事実がそれを証明している。 その6月に、秘密の会合でNPAのブライアン・フードはバッテリーノへ汚職問題について話をしたのだ。 後に彼は、現在明らかになっている5ページのメモを作成してバッテリーノへ送り、ベトナム、マレーシア、インドネシアそしてネパールの政府職員と政治家へ金を手渡した海外の仲介者への数百万ドルの支払いについて詳細を知らせたのだ。 フードはNPA内部でこの問題を取り上げようと試みたものの、「下がっていろ」と言われたた事を彼は述べている。

バッテリーノは反応した。 連邦警察へ捜査を要請する代わりに、同社へ健全性のお墨付きを付与する監査を行わせるべく、RBAは法律事務所を雇ったのだ。 外国の仲介者及びNPAの経営者と共に、内部告発者のフードは2007年に解雇された。 勿論RBAは、メモの存在にも拘わらず、議会の委員会を「同銀行の総裁又は他の役員達が欺いた事への関与」を否定し続けている。

中央銀行は特別な生き物であり、彼等を調査するのは結局世界で最も困難な事になるのだ。 独立した調査への圧力が上昇してきたにも拘わらず、昨年に(米国の)議会は反対票を投じ、再び同じ行動をとるかもしれない。

しかしRBAだけでは無いのだ。 同様に浅ましい申し立てがオーストリア中央銀行の総裁でECB理事会のメンバーであるエワルド・ノヴォトニーを巻き込んだ[これを読んで欲しい...オーストリア中央銀行:賄賂、キックバック、資金洗浄]。 スイス国立銀行において、インサイダー取引のスキャンダルが会長のフィリップ・ヒルデブランドの辞任を引き起こした。 そして米国では、数兆ドルの救済騒ぎの中で誰が何十億ドルを受け取るかという事をニューヨーク連銀が決定した時、彼等の内部での目が眩むような仲間贔屓と利害の衝突に対して政府の会計検査院による連邦準備制度の監査が多少の光を当てた[これを読んで欲しい...GAO(会計検査院)によるFedの監査は明言しないが、それは「腐敗」でしかない]。

中央銀行を取り巻く秘密のベールに穴を開けるのは大変な事である。 ロン・ポール[彼の遺産、完全なるFedの監査?]や他の人々はFedの定期的な監査を長い間要求してきたが、GAOの監査を超えるものは殆ど実現していない。 Fedが監視を受けず秘密裡に何兆ドルもの金を受け渡していた事に比べて僅かな金を受け渡していただけなのだが、監査官のニール・バロフスキーは詐欺や不正を防ぐ為にTARPを監視していた。 これを読んで
欲しい...全てのクソ野郎共はCNBCで軽口を叩き、TARPは清められ、銀行救済は問題を覆い隠された。そしてFedは無傷で逃れる



上記の元記事は Business Insider でも引用されていますが、中央銀行の皆さんも「怪しい」のですね。

怪しい当局の動きについて確認した先日の記事(「Is TruNews true ?」)を補足する様な情報(Mystery Surrounding 1.2 Billion Rounds of Ammo Solved)が再度 BEACON に掲載されていたので、念の為に Trunews の当該番組を聴いてみたのです。 しかし、今回は上記の問題を優先したので、怪しい当局の動きについては、別の機会に改めて分析してみましょうか。


次回に続く...



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陰謀論は死なず

陰謀論を好む多くの方々が、「ロンドンでのオリンピックにおいて何かが起きるぞ」と様々に噂していた様です。 しかし、驚天動地の自然災害も無差別大量殺人の様な人為的災害も起きず、事前に飛び交っていた噂は雲散霧消してしまった様です。

ところが、「やはりロンドンでのオリンピックは怪しかった」との主張も現れた様なのです。



Global Elite Telegraph Western Banking Collapse at Olympic Closing Ceremonies?
グローバル・エリート達はオリンピックの閉会式で西欧の銀行崩壊の合図を送った?


Olympic Phoenix 1
グローバル・エリート達は、混乱の余波の中で権力を集約する計画と同じ様に、西欧の金融崩壊を完遂させる意図に関し、ロンドンのオリンピック閉会式で合図を送った様だ。
カオスの後の秩序。 問題を作り、そして解決策を提供する。
グローバル銀行エリート達は、正に文字通りオカルト的なキチガイ共なのだ。


伝統的にオリンピックのセレモニーは開催国の歴史や文化を紹介する場であるのだが、同時にゲームの背後にあるものを祝う場でもある:オカルト的なエリートである。 ロンドンはテンプル騎士団から影響力のあるフリーメーソンのロッジまで、豊富なオカルトの歴史を持つ世界の首都である為、この歴史の側面が象徴的な形で参照されるのは驚くべきことだろうか?。

オリンピックの式典中の全てがイルミナティの象徴主義に関係している訳では無い事が明らかである一方、そこには全体を通じてメッセージを獲得する為の要素が数多く散りばめられていた。 多くの他のメディア・イベントの様に、最後にオリンピックは世界のエリートの最終目標及び象徴主義を祝福する全世界に向けた壮大な儀式となった。

閉会式は、一つの巨大なグローバル・コミュニティへと混ざり合っていく国々そのものであり、それは新世界秩序のゴールの一つなのだ。 大会の初めに、選手達が彼等の国旗及び国名を記したプラカードの後ろ側でスタジアムへ入場した一方、閉会式においてそれらは全て消え去った。 誰もが互いに混ざり合ったのだ。
そして我々は奇妙な場面を目撃した。 演技者達はステージの中央にピラミッドを構築する為にブロックを使用した…そして文字通り、それを崇めたのである。

Olympic Phoenix 2

閉会式は聖火台へ重点的に焦点を当てた。 消え去る前にそれは僅かに開き、その上に燃えるフェニックスが現れた。

Olympic Phoenix 3

灰の中から再生する鳥、フェニックスが象徴するものは、オカルト秘密結社、そしてオカルト・エリートにとって非常に重要である。

「フェニックスは、秘伝的哲学の大いなる真実を隠蔽する目的の為に古代の謎で形作られた全ての象徴的な生き物達の中で最も祝福されたものである。(…)中世の神秘主義者達は、人類の再生と同義の過程である錬金術を成就する象徴としてフェニックスを見做した。 フェニックスという名前も又、隠された錬金術の形式の一つに与えられたものである。(…)それは数々の秘儀の中で、正に物理的な誕生が物理的な世界において人に意識を与える様に、フェニックス又は再生した人としてイニシエーションを意味する慣習であり、数々の秘儀の子宮の中で9位階の後に新改宗者が神秘的世界の意識へと生を受けるのだ。 これは、「生まれ変わった者を除き、彼は神の王国を見る事ができない。」(ヨハネⅢ、3章)と語った時にキリストが参照したイニシエーションの謎である。 フェニックスというのは、この神秘的な真実に合致する象徴なのだ。
  -マンリーP・ホール、全ての世代の秘密の教え


個人レベルでの神秘的な再生を表す一方、フェニックスは又、全ての世界が灰の中から再生する事も表し得る‐新世界秩序として

聖火台の上にフェニックスが現れた直後、少年達が更に象徴的な題名の歌唱を演じたのであるが、その含意を考えて欲しい:世界を支配する(Rule The World)

夜が更けた時、聖火と各国を表す花弁がゆっくりと消えたが、オカルト・エリートと新世界秩序を表すフェニックスは、その上で点灯したままであった
換言すると、世界の国々は消滅し、新世界秩序が出現するという事なのだ。



私は、各種の怪しい「陰謀論」を安易に信用しないのですが、別の問題を分析している途中で偶発的に上の記事が目についてしまったのです。

本来は「怪しい」市場の動向を調べていたのですが、中々核心部に到達しないのです。 本稿でも先日紹介した(「天のお告げ」)アーチ・クロフォードが Financial Survival Network で語った内容の一部(音声データはこちら)だけでも整理しておきましょうか。

「今年の大統領選挙の頃にも、2000年の大統領選挙でブッシュとゴアが争った時と同じ様な惑星の配列が現れます。 2000年の選挙の時には誰が当選するのか予測が困難であり、選挙の後から混乱が始まりました。 今回も不可思議な状況が生まれそうであり、11月の選挙は延期或いはキャンセルされるかもしれません。 戒厳令の様なものが布かれるかもしれません。」

うーん、クロフォードは「陰謀論」を唱える人で無く、あくまで市場の動向をマジメに予測する金融アナリストなのですが...


次回に続く...



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