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中国版炭坑節(1/2)

中国経済の変調は、これまで同国の成長の恩恵に与(あずか)って来た外国の企業に大きな影響を及ぼし始めているのです。

ロイター より
焦点:中国の景気減速で痛手受ける外国企業
 [ロンドン 14日 ロイター] - 中国の巨大な財・サービス市場はかつてグローバル企業にとって現代版の黄金郷とみなされていたが、中国は今や成長が鈍化し、こうした企業にとって経営上の重荷になりつつある。

過去20年間の中国経済の興隆で国際的なビジネスは変貌した。しかし、その中国は最近の経済指標が示す通り、輸出の不振と銀行セクターの暴走で景気減速に見舞われている。

このため世界のファンドマネジャーは世界第2の経済大国である中国に事業を集中する企業に関して投資評価の再考を迫られている。


勿論、中国にいる人々自身も、大きな痛みを感じ始めているのです。



County in Shaanxi in a Deep Hole as Mining Bubble Pops
鉱業バブルが弾けた為、陝西省にある県は深い穴の中にいる


神木(Shenmu)の石炭の価格が近年急上昇した時、同県は贅沢に耽(ふけ)っていた。 今やプライベート・バンカー達は逃げ出しており、地元政府は困っている。


Cole_Mine_Bubble_Pop_in_China.jpg

(神木)- 下落している石炭価格が引き起こした金融危機が、北西部の陝西省にある神木県内で巻き起こりつつある。

建設プロジェクトは停止し、健康保険は支払いの問題に遭遇し、多くのプライベート・バンカー達は過去数ヶ月間に消え去ってしまい、全ては、もう一つの伝説的な開発の物語が今や正にバブル崩壊状態であるという症状なのである。

同省で最も裕福な県である神木は、豊富な石炭埋蔵量に恵まれている、 過去10年間において上昇していた価格に支えられ、神木は活気のある鉱業の誕生を謳歌したのだ。 これに伴って、激しい民間貸し出し、不動産価格の高騰、そして社会支出における政府の気前良さがあった。 同県の40万の住人は、中国で初めての健康保険制度と、国としての最小期間より6年も長い15年間の無償教育を提供され、幸福だったのである。

2年前に石炭価格が下落に転じた時、これらの全てが突然止まったのだ。 景気の減速に加え、余剰生産能力を抑制して石炭採掘に厳しい規則を課すという中央政府の決意により、神木は既に社会不安を引き起こしている経済不況に見舞われたのである。 7月26日、同県の党書記レイ・ツェンシィ(Lei Zhengxi)はその職を追われた。

ブラック·ドリーム

ヤン・カイマオ(Yang Caimao)は、19歳の時に炭鉱で働き始めた。 現在39歳の彼は、神木で最も経験豊かな炭鉱取引業者の一人である。 彼は何十もの鉱山の株式を所有しており、彼の毎日の仕事は素早く利益を上げる為の炭鉱の転売である。

陝西省最大の県である神木は、500億トンの高品質な石炭の埋蔵量を持っている。 2005年から2011年の間に、中国北部一体で電力を生成する為に幅広く利用している品の価格は、トン当たり50元から500元に上昇した。 同県の年間総生産量は2005年の8千6百万トン未満から2012年の2億トンへ急上昇したのである。

神木は素晴らしい将来に対する自らの成功の一部を負っている。 2008年の北京オリンピックの前に、汚染を減らすべく中央政府は首都周辺の省における鉱山での生産を停めた。 神木は空の石炭のバケツを満たすべく介入したのだ。

2008年後半に公表された4兆元の刺激策は、もう一つの恩恵であった。 神木の石炭事業者達は地元市場における価格を引き上げただけでなく、新疆、甘粛省及び湖北省にある鉱山への入札も行ったのである。

炭鉱における投機は、流行の様なものとなった。 2002年に20万元の価値であった鉱山は昨年に40億もの高値になったと、ヤンは語った。 多くの買い手達は生産に関心が無かった。

鉱山の転売は彼等のゲームだった。

殆どの地元の取り引きにおいて、一部は数十億元にも達し、現金での支払いは期待されなかった。 当事者達はIOU(借用証)で清算したのだ。 闇金業者達は、ゲームを継続する事に頼っていた。 鉱山への投機及び民間貸し出しは手に手を取って拡大したと、ヤンは語った。 同じく、彼等は手を取り合ったまま崩壊したのである。

今や、その石炭の価格は地上に舞い戻って来ており、過剰な生産能力は明らかである。 資源開発を促進するという政府の方針は、自然に引き締められたのだ。 「今後5年間は全く回復の見込みが無い」と険しい表情で付け加えたヤンは、これらの全てが神木を窮地に追い込んだと語った。

ある農民の3百万元のIOU

神木政府のウェブサイトは、同県が陝西省の県の中で最大となる21の銀行と22のマイクロ・ファイナンス機関を有していると述べている。

実際に、殆どの金融活動は民間貸し出し市場で行われたのだ。

「神木には約50の登録された投資会社があり、2000以上の登録されていない質屋があったのです」と、嘗ては5億元以上の価値を持つ資金を運用していた、ある質屋のオーナーが語った。

実際に質屋達は、高いリターンを約束して地元の人間から預金を集めていたプライベート・バンクであった。 そして質屋達は、そのマネーを高い金利で企業へ貸したのである。

「たった21部屋しかないホテルの中に、4つの質屋を見つける事ができるかもしれませんよ」と、オーナーは語った。 「一つの部屋と、一人の店員と、一人の用心棒だけを必要としたのですよ。」

神木における民間貸し出しの最低金利は月に3パーセントであったが、これは50%もの高さになる事もあったのだ。(銀行への1年間の預け入れの通常のリターンは3パーセントだった) 民間の貸し手達は明らかにやり過ぎた。 2008年からの中央銀行の規制は、それらの民間貸し手達が銀行金利の4倍に金利の上限を設けるべきであると定めている。

この民間貸し出しの規模を説明するデータは全く無い。 しかし、消えてしまった幾つかの評判の高い民間金融業者達は、総額で200億元を借り入れていたという事を地元のメディアが報告している。 殆どの未登録の質屋達も消えてしまい、「300億元以上が単純に蒸発してしまった事を意味しています」と、ある質屋のオーナーは語った。

(後編に続く...かもしれない)



前回の稿(「無尽塔を求めて」)では、現在の主要なエネルギー源である化石燃料に変わる有望な資源としての水素の生成効率に関して整理してみました。

水素の生成技術だけでなく、それを燃料とする自動車等、新たな産業を創出する為の応用技術についても、日本やドイツ等は賢明に努力してるのです。 しかし、先進諸国の技術/アイデアを模倣する「キャッチ・アップ」モデルで成長してきた中国は、独自の技術を開発する意欲も動機も乏しい様に思うのです。

余剰生産能力を調整しようとの政府の意向や景気減速による需要の低下が影響しているだけでなく、PM2.5 等の大気汚染が深刻化している事も中国内での石炭の消費量を減少させる要因になっているのかもしれません。 化石燃料に変わる新たなエネルギー源が実用化された場合、中国の石炭産業は更に壊滅的な打撃を被ってしまうのでしょう。


次回に続く...



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