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軍靴の足音は去りまじき

暫く不安定な天気が続いた後、安定的な猛暑が日本の広い範囲を襲い始めているようです。

今年も欧州の政策当局者の方々は、根本的に解決されていない課題を放置したまま休暇を取得して保養地等に出向いているのでしょう。 そうしている間にも懸る問題は悪化を続け、特定の国に対する憎悪の感情を増大させてしまうのです。



IMF crosses swords with Germany over crisis handling
危機への対処について IMF はドイツと剣を交える


緊縮政策が機能していて欧州が回復の途上にあるという事への反論を主張しながら、自らの足元をユーロ圏危機対策に縛り付ける事を止めるよう、IMF はドイツに強く勧告した。

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The IMF said Germany’s vast trade surplus must be slashed in half to rectify the eurozone’s North-South imbalances, and warned that fiscal overkill could abort recovery and set off an EMU-wide chain reaction.

ユーロ圏の南北不均衡を是正すべくドイツの膨大な貿易黒字は半分に削減されねばならないと IMF は述べ、財政的なやり過ぎは回復を頓挫させて欧州通貨同盟全体の連鎖反応を引き起こすと警告した。

「財政的な過剰行動は断固として避けるべきである」と、同国に関する年次健康診断の中で同基金は述べた。

「成長見通しは悪化し、労働市場は弱くなるであろうから、積極的な財政政策が必要である。 大きなショックは、国内的な活動と雇用を支援する為に債務を止めるという規則条項からの脱却を呼び起こす事を余儀無くさせるかもしれない」と、2016年までに均衡状態へ近づけるべく構造的赤字の削減を義務付けているドイツ憲法の条項を参照しながら、同基金は述べた。

今年は僅かに0.3%の成長で、その後に1.3%というピーク時の成長率を伴うだけの日本型の停滞が今10年期の残りの間続くとしながら、ドイツは辛うじて不況の水準を上回っているでけであると IMF は述べた。 2018年まで、近代史において最大の差をもって同国は米国に後れをとる事になるであろう。

IMF の報告書は丁重であるものの、それは、欧州通貨同盟の不調の性質、そして緊縮策と改革が本当に実現可能な回復への道を開くか否かという事に関する同基金とドイツの間での厳しい論争を覆い隠すものである。

自らの「制度的且つ法的」な権限を踏み越えたケインズ主義者達に支配されている「Inflation Maximising Fund(IMF:インフレ最大化基金)」としてドイツ連邦銀行が IMF を嘲笑いつつ、両者は危機の各段階において衝突してきたのである。

その非難は、特に同基金がドイツの為に仕事をしてきたと考えているアジア、南米からの IMF の理事会メンバー達を激怒させた。 IMF が不適切に設計された救済パッケージに引きずられ、IMF の資源の美味しい部分は裕福な国々の混乱を一掃できる様に彼等自身の実験的通貨を下支えすべく利用されてきたと、彼等(IMF の理事会メンバー)は不平を述べているのだ。

その IMF の最新の警告は、イタリアが8四半期目の GDP の下落を発表した時に出された。 同国の経済が底を打ち始めている一方、生産高はリーマン前を8.8%下回っており、工業生産は5分の1下落したのである。

イタリアの公的債務比率はスパイラル的に上昇しており、今年には GDP の133%へ達するかもしれないが、十分に危険な領域へと入り込んでいる。 財政赤字は GDP の0.9%で昨年の同時期よりも高く、同国は債務水準を安定化させる事から程遠くさえある事を示唆していると、コメルツ銀行のウルリケ・ロンドールは語った。

イタリアの契約業者達に対して遅れていた政府の支払いは押し上げ効果を持つだろうが、何時でも起こり得る市場の攻撃に対し、経済は打ちひしがれて脆弱なままであると、シティ・グループは語った。

イタリア及びスペインの国債は、(いずれ)その担保としての利用適格性を突然引き下げるであろう格付け機関 DBRS による格下げから僅かな位置にあり、投げ売りの危険に曝されていると、同行のクレジット・ストラテジストのマット・キングは語った。 それは、欧州通貨同盟周縁国にとって恐ろしい暗示を伴いながら、ドイツ銀行の様に健全な貸し手達でさえ資産を€3000億も削減する事を計画するという具合に際立つものであると彼は語った。

ユーロ圏は多くの衝撃に対して脆弱なままであると IMF は述べた。 銀行に対する懸念は新たな段階の感染を引き起こす可能性があると警告しながら、彼等は欧州通貨同盟の銀行同盟及びセーフティ・ネットを具体化するようドイツに呼び掛けたのである。 「集中化した解決権限と共通の預金保険メカニズム及び保証を含むロードマップを遅らせる又は弱める事は、不満足な現状を維持する事となり、再び信頼を不安定化するリスクを冒す事になる。」

「財政協定」及び欧州通貨同盟周縁国全体での厳格な予算削減の様に懲罰的な施策が、本質的に問題を解決するとベルリンは主張している。

「既に実質的な進展が見られる」と記しながら、同国の IMF への特使はドイツが危機を読み間違えたという示唆に反論した。 ドイツはケインズ的な刺激策によって成長を急発進させるよりも「慎重な政策」を追求し、「地域の安定性の最後の重し」として行動しなければならない、と彼は主張した。

慢性的な不均衡は複雑な市場の力と「ドイツ企業の高い競争力」の結果であると述べながら、ドイツの経常黒字 -- 昨年は GDP の7% -- を半分近くにすべきとの同基金の要求を彼はぴしゃりと撥ね退けた。

ドイツの通貨は最大で10%過小評価され、ほぼ中国の場合と同じであるが、欧州通貨同盟における調整メカニズムを通貨同盟が妨害していると IMF は語った。

ベルリン及びフランクフルトは欧州通貨同盟の機能に対する支配的な制御力を有し、通貨圏全体に対する政策を効果的に独裁している為、ドイツとの論争は感情的な問題を含んでいる。

彼等の処方箋は悲劇的に見当違いであり、南部欧州全域における2番底の不況や大量の失業に繋がっていると批評家達は言った。 緊縮策は債務の軌道の安定化に成功しなかったのだ。 不況の深刻さ自体が、イタリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、アイルランドにおける、そして増々フランスにおいても、債務水準をスパイラル状に悪化させる主な原因となったのである。

その政治体制は、調整の負担が殆ど全ての弱い借金国に課せられた1930年代の金本位制の誤りを繰り返したと IMF の当局者は個人的に話している。 これが、全世界の固定為替制度を縮小的な渦へと引きずり込んだのである。 それは何年も要したが、最後には誰もが飲み込まれてしまったのだ。 IMF は、この恐ろしい可能性が今日(こんにち)では無事に回避されたと確信する事から程遠い様に見える。



この時期になると、我が国でも終戦に纏(まつ)わる様々な行事が催されるのですが、未だにいろいろと難癖をつけて自国民の反日感情を煽るという一部の国々の増長に遠慮し、戦時中の理不尽な政策で生命を失った人々を公人が弔うことさえ憚られているのです。

右左という思想的な問題としてでは無く、歴史的事実や現在の国際政治力学の構造を正しく認識した上で、政策当局の方々には毅然たる範を示していただきたいものです。 欧州においても、我が国においても。


次回に続く...



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