FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

休暇中は平穏に(2/2)

前回の記事の後編です。



How long can Draghi’s bond-buying bluff hold?
どのくらい長くドラギの債券購入のハッタリが通用するのか?


「我々の真剣さについて市場参加者達を納得させるべく」それを創り出した際に「無制限」であると ECB が宣言した事について白状しながら、その債券購入の許容量という点において ECB のスキームは「効果的に制限される」とアスムッセンが語ったにも拘わらず、法定審問は利回りを大きく動かす事に失敗したのだ。 これらの制限は、満期まで3年を残す債券のみが購入されるというものも含んでいる。 恐らく、今年の後半まで如何なる判決も期待できないという事に投資家達は安心させられたのだ。 しかし。ドイツからのドラギのスキームへの攻撃は、ドイツ連邦銀行が当初から彼の策略に反対であり、世論調査によるとドイツの一般大衆は如何なる ECB 主導の債券購入にも反対しているという事を投資家達に再認識させたに違いない。 それは更に、ドラギのスキームが日の目を見る事無く終わる水準にまで高まるかもしれないのだ。

ありがとう、ベン

もう直ぐにでも、ドラギの策略は再び試されるかもしれない。 ギリシャは嘗て無い程崩壊に近く、一つの出来事が問題を抱える他の国々において銀行取り付け及び債権の取り付けを引き起こす事になるのだ。 政府の財政に打撃となる程に不況と大手企業にとっての信用危機が深刻化している為、6ヶ月以内にイタリアはEUの救済を必要とするかもしれないと、同国で第2位の大手銀行メディオバンカは6月に警告したのである。 最高裁判所が脱税の罪で元首相のシルヴィオ・ベルルスコーニの禁固刑を確定させた為、イタリアの政治は今や更に不安定になっただけなのだ。 裏金に関するスキャンダルがマリアーノ・ラホイ首相の辞任の呼び掛けを促した事でスペイン国債の利回りが懸念される水準へ上昇した為、スペインはもう一つの懸念である。 緊縮策が政府の対 GDP 債務比率を投資家達の信頼を損なう水準にまで押し上げている事を、7月に発表されたユーロスタット(のデータ)が確認したのだ。 3月のイタリアの対 GDP 比政府債務は130%であり、ポルトガルのそれは127%、スペインのそれは88%であった(ギリシャの債務水準は総生産の161%であった)。

ドラギのスキームの実行可能性に関するもう一つのテストは、世界の市場のベンチマーク指標である米国債の為の量的緩和プログラムを連銀が終了する、若しくは反転させるのに十分な程に米国経済が改善する場合の、全世界的な債券利回りの全般的な上昇であるかもしれない。 2009年以降の FRB の資産購入プログラム及びデフレに関する懸念は、近年において全世界の債券利回りを記録的な低さへと押し下げた。 インフレ期待が依然として無視できる程に小さい一方、FRB の当局者達が彼等の支援の削減について話し始めた5月及び6月に米国債利回りは100ベーシス・ポイント以上上昇したのである。 8月12日、イタリア及びスペインの10年物国債の利回りは、同一年限の米国債よりもそれぞれ約160及び200ベーシス・ポイント高い値で取り引きされた。 米国の10年物国債が、その日の値と同じ様に2.6%で取り引きされている時ならば、それは問題無く良い事なのだ。 しかし、もしも米国債の利回りが4.5%へ急上昇してイタリアとスペインの国債利回りを存続可能性の危険ゾーンへ押し上げた場合(特に、より高い金利が同時に彼等の経済を更に身動きの取れないものとするので)、如何に ECB は反応するのか?。 イタリアとスペインの国債利回りが7%を超えた場合、政府債務の対 GDP 比は最終的にデフォルトという結果をもたらす情報スパイラルに入り込むと、一般的にアナリスト達は見ているのだ。(対 GDP 債務比率が低下する為には、一般的に、政府が債務を更新する際の平均的な利率が名目 GDP 成長率を下回らねばならないのである。)

ECB の金融政策の予測に関する制限を7月にドラギが投げ捨てた時、上昇する米国債利回りの課題について如何に ECB がパニックに陥ったかという暗示を投資家達は受け取ったのである。 ECB は「長期間に亘って」キャッシュ・レートを0.5%という記録的な低さに維持するか、更に引き下げさえすると彼は語ったのだ。 多くのアナリスト達は、金利を引き上げる前に通常よりも高くインフレが上昇する事を容認するという ECB のコミットメントというよりも、この声明を(如何に ECB が悲観的であるかという事を強調するものとしての)別のハッタリであると理解したのである。

ドラギは、(銀行から政府債務そして失業へ転じた危機では無く、インフレと闘う事を唯一の使命とする為の)中央銀行のフリをする賢い男である。 国家を持たない通貨を守っている国家を持たない中央銀行はとても政治的に不自由なものである為、言うなれば、それは FRB が米国経済及び米ドルに対して持っているものよりも遥かに少ない消火能力しか持ち合わせていないという事を債券投資家達が直ぐに把握するであろうという事を、彼は推測しなければならないのだ。 もしも彼のアウトライト・マネタリー・トランザクションのハッタリが崩れた場合、苦しんでいる国家の債務の利回りを抑え込み、ユーロを救う為、彼は別のトリックを準備するかもしれない(ECB にとってそうする必要が無い場合を除き)。 もしドラギが驚きの範疇に入らないのであれば、ユーロ圏の苦境に対して永続性のある解決策を政治家達が考え出す時間を買ったという事で彼に感謝する事もできる。 おぉ、それはドラギのスキームのもう一つの欠陥だ;それは政治家達に行動させる為の圧力を取り除いてしまったのだ。 だから、彼等は(何も)やっていないのだ。



上の文章でも引用されている、「6ヶ月以内にイタリアはEUの救済を必要とするかもしれない」と警告するメディアバンカのレポートが発表されたのは6月なのです。

異常天候早期警戒情報
イタリアの守備は破られる

しかし、その後、欧州の政治家の皆さんは如何なる行動も示していないのです。 上の文章の末尾でも指摘されているように。

大手馬鹿メディアの皆さんも、この種の問題に一切言及していないのです。 常々、本稿で指摘しているように。


次回に続く...



関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
カテゴリ
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
最新コメント
プロフィール

precursor

Author:precursor
憂いあれど備えなし!

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。