FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

唯々諾々と責任回避

今年のジャクソン・ホールでの会合には FRB 議長も ECB 総裁も出席していないので、「得たり賢し」とばかりに意気軒昂となる方々が少なく無いのかもしれません。

ロイター より
市場不安定化が世界経済の足かせとなる可能性、注意必要=日銀総裁
 [東京 25日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は24日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催中のカンザスシティー連銀主催シンポジウムに出席し、グローバル化の進展で国際間で金融危機が伝播しやすくなっているため、「国際金融資本市場の不安定化が世界経済の足かせとなる可能性について、十分な注意が必要」と指摘した。 
...
 日銀の異次元緩和の効果について「株価は上昇している」「長期金利は足元では、海外金利が上昇する中にあっても、ほぼ横ばいで推移している」と市場安定に寄与しているとの認識を示した。「多くの指標が予想物価上昇率が上昇していることを示しており、名目金利の低位安定と相まって、実質金利の引き下げに効果を発揮している」とし、「すでに成果を上げつつある」と自賛した。
(強調追加)

どうも官僚出身の方々は、上位の意思決定者に従順な態度を示しつつも、自分と同格以下又は部外の者に対しては傲岸不遜な姿勢を示す様に感じるのです。 否、王様が裸である事を指摘する人々の声に耳を傾け、為政者達にも堂々と注進するような気概を持つ人々は、官僚という職制に向いていないのですよ。



“Limited Freedom of Speech” For Japanese Bureaucrats To Cover Up The “Dire Fiscal Condition”
「悲惨な財政状況」を覆い隠す為の日本の官僚達に対する「制限された言論の自由」


「現実的な数字が無ければ、現実的な財政改革の議論を始める事はできないのです」

彼が出現し、日本の権力構造において誰も言う事が許されない事を語ったのだ。 それは、日本のメディア及び政府、そして外国の大手メディアの考え方さえも支配する新しい宗教のアベノミクスに対するあからさまな冒涜だったのである。 アベノミクスは日本の財政及び経済の問題を解決しないと彼は語った。 そして、その効果に対する最近の政府の見通しは楽観的過ぎるのであった。

その男は、元財務省財務総合政策研究所主任研究官の大黒一正である。 彼は1997年に財務省へ入省したのだが、明らかに、彼は手綱を引かれる事を望まない自由な精神の持ち主である為、彼は2008年に辞職して世界平和研究所へ移動したのだ。 彼は現在、法政大学経済学部の准教授であり、経済産業研究所のコンサルティング・フェローである。

彼にインタビューした日本リアルタイム(JRT)によると、「論争となる課題を扱う時に官僚達が持つ制限された言論の自由」は、彼が辞職した理由の一つだったのだ。 財務省の中に閉じ込められる代わりに、「同国の悲惨な財政状態について公けに話す」事を彼は望んだのだ。 そして、「情報に正方向の回転を与えるよう政府の官僚達」にプレッシャーを加える事は同国にとって良い考えであろうかと彼は疑問を抱いたのだ。

彼は良い友人だ:未だにどうやって線を踏むかを明らかに判っていないドイツ連邦銀行は、アベノミクスに対する衝撃的な不信心を明らかにした。 その8月の月次報告(162ページの PDF)の中で、同行は一つの章全てを「日本における新たな経済政策」の為に費やしたのだ。 同行は、「金融と財政の政策の結合は短期的な日本経済への刺激の為であるかもしれない。 しかし、もしもこれらが、非常に成し難い構造改革によって補完されないのであれば、如何なるプラスの効果も最終的には藁(わら)の炎へと変わってしまうであろう。」

国土をマネーの洪水で浸した事は2013年の初めに成長を促し、その多くは消費者及び公的部門の支出に基くのであるが、その「藁の炎」は - (企業は海外で大規模に投資しているのであるが)日本国内で投資する事を拒んでいる企業によって牽引された、 最新の経済的指標において死に瀕しているという事をドイツ連邦銀行の鋭い目が既に観察していたのである。 2014年までに、成長への影響は最小なものとなるであろう。 しかし、その二日酔いは2015年以降の経済にとって負担に成り始めると、同報告書は述べたのである。

「GDP の成長の影響」と題されたグラフ(下記)は、2013年の「藁の炎」が2014年及び2015年に死んで行く事を表している。 茶色の棒は、財政政策の GDP に対する寄与度をパーセントで示している。 現在の刺激策の支出は GDP に付加されるが(それは財政の大失敗を悪化させるものの)、それから、2014年に8%へ、そして2015年に10%へと、現在の5%から消費税の引き上げが始まるのだ。 青い棒は、そのプラスの効果が2015年中に先細り、2022年かそこらまで経済の足を引っ張るものへ変わる事になるとドイツ連邦銀行が予測する、日本銀行のマネー印刷の狂騒の GDP に対する寄与度を示している。

Telegraph_20130813_01.jpg

だから大黒氏は、貴方の謙虚な召使いの様にお馬鹿なブロガーとは異なって良い友人であり、明白な事を指摘してくれるのだ:昨年に野田政権の没落を招く原因となり、経済を不況へ急落させると評論家達が予想し、そして他の者達が既にそれを埋め合わせる為の刺激策 - それは狂気のバブルを押し上げる類のものだ! - を要求している、激しく嫌われている消費税の引き上げなのだが、そう、その見下げ果てた破壊的な税でさえ赤字を解消する事が無く、(赤字解消に)近づく事も無いのである。 それは、「ただ出血を止めるだけの手当て」だと、大黒氏は JRT へ語ったのだ。

中央政府の支出の約半分だけが歳入で賄われているのだ。 その残りは借り入れたマネーで賄われているのである。 それこそ、日本の大失敗が横臥している位置なのである。 同国は何年間も逃れてきた - そしてもう数年は逃げられるかもしれない。 しかし現在、既に GDP の200%を超え、急速に増加している債務の下で、同国は呼吸困難となっているのだ。 そして、それからどうなるのか?。

消費税における「25%以上への引き上げ」が「国家財政を安定化させる為に最終的に必要となる」と、大黒氏は語った。 おぉっと、25%?。 10%ではない?。

それは、内閣府の最近の予測が如何に楽観的で目標から外れていたかという事なのだ。 1000兆円を超える債務の利払い費を除く基礎的赤字を2020年までに解消すると同国政府が以前に約束した一方、内閣府の最近の予測はそこまでに至らないのである;基礎的赤字はしっかりと残ったままとなり、予測された期間を大きく超える事になるのだ。 そして、その楽観的なシナリオは、インフレ調整後の値として、年率平均2%で経済が成長する事を仮定しているのだ!。

「疑問の余地はありません」と大黒氏は説明した。 債務負担を抱え、高齢化し、人口が減少し、そして急速に労働力が縮小している先進国が、平均2%で成長する事は出来ないのだ。 ここ数日の事では無い。 そして、政府の予測は - 驚き、驚き!- 極端に楽観的であったと大黒氏は語ったのである。

そして彼は、その楽観主義の理由を知ったのだ:「政府の為に働いている間は、厳しく現実的な数字を国民へ明らかにする事が困難なのです」と、元官僚は語った。 しかし、「現実的な数字が無ければ、現実的な財政改革の議論を始める事はできないのです」

近年の歴史の中で最悪なバブルとその破裂の一つを生き抜いて鍛えられ、捻(ひね)くれた多くの人々に対して日本国内で伝道されている新しい救いの宗教は、これだ:桁外れのマネー印刷が円の価値を引き下げ、輸出を急上昇させて輸入を縮小する。 結果としての貿易黒字が日本を救うであろう。 しかし、逆の事が起きているのだ。 しかも急速に!。 これを読んで欲しい...アベノミクスの完全なる失敗:狂った様に爆発している日本の貿易赤字



「債務負担を抱え、高齢化し、人口が減少し、そして急速に労働力が縮小している先進国が、平均2%で成長する事は出来ない」という上の文中の指摘は、とても平明な現状認識だと思うのです。 しかし、この様な問題が真っ当に議論されない状況を生み出している原因の一つとして、(本稿で常々指摘する様に)大手馬鹿メディアの皆さんの責任も少なく無いのです。

一方、国家財政/債務の状況から日本を含む先進諸国/新興国が衰運を免れ難いという将来予測とは別に、本稿でも度々整理している気候変動に関して True News に出演した John L. Casey が興味深い(悲観的な)近い将来の予測を語ってくれたのです。 上の記事が指摘するのと同様に、気候変動に関しても政府に都合の良い情報(プロパガンダ)だけを流す主流メディアの姿勢を批判しつつ、早ければ2014年半ば以降にも寒冷化の明確な兆候が表れるという最近の科学者達の見解が紹介されているのです。(MP3 はこちら 15:30頃から気候変動/太陽の活動周期の話が始まります)

「ひょっとすると、各国政府は近い将来に地球規模で破滅的な状況が生じる事を知っているので、財政や経済の問題など屁とも考えていないのかもしれない」と、陰謀論を好む方々は邪推するかもしれませんね。


次回に続く...



関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
カテゴリ
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
最新コメント
プロフィール

precursor

Author:precursor
憂いあれど備えなし!

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。