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Booby Trap(間抜け騙し)

(追記8月28日03:40)
新興国からの資金逃避が止まらないようです。

Zero Hedge より
Asian FX Bloodbath Re-ignites; Stocks/Bonds All Sliding
(アジアの為替市場の大虐殺が再燃している;株式/債券の全てが急落している)


After a brief and hopeful respite, the Indonesian Rupiah has collapsed by 3.9% in the evening's session - the biggest drop in 5 years. A close second is the Indian Rupee which has colapsed back from its best day in 11 months with a 1.5% plunge. EM bonds are being sold with India and Indonesia leading the way along with Thailand which just joined the bear-market crowd in equity land as its stock market is down 20% from May highs (down 9 days in a row - the most since 1998).
短時間で希望を抱いた小休止の後、夕方の取り引きでインドネシア・ルピーは3.9%暴落し、- 5年間で最大の下落となった。 それに近い2番手はインドのルピーであり、同通貨は11ヶ月ぶりの最良の日から戻って1.5%急落したのだ。 株式市場が5月の高値から20%急落した事(1998年以降で最大となる - 9日連続の下落)で弱気市場に加わったばかりのタイと共に、インド及びインドネシアが牽引して新興国の債券は売られ始めているのだ。

勿論、新興国の市場を揺るがしている原因は FRB による緩和政策の縮小計画であると指摘されているのです。



The Global QE Exit Crisis
全世界的な量的緩和終了危機


ニュー・ヘブン - 全世界の経済は、新たな危機の初期段階にいるのかもしれない。 もう一度、米国の連銀が台風の目の中にいるのである。

ProjectSyndicate_20130813.jpg

FRB が所謂(いわゆる)量的緩和(QE)- 長期資産の巨額の買入れという同行の前例の無い政策 - から抜け出そうとしている事により、高高度を飛行している多くの新興国経済は彼等自身が万力に挟まれているという事に突然気付いたのである。 ブラジル、南アフリカ、そしてトルコにおいて明らかな巻き添えの被害を伴い、インド及びインドネシアにおける通貨と株式の市場が急落しているのだ。

FRB の過剰な金融緩和は世界を殆ど奈落の底へと突き落とした不動産及び与信バブルと無関係だと言い張り、2008年‐2009年の大恐慌の余波の中で同行が取った不条理な立場と同じく - それ(量的緩和の終了)は非難される筋合いに無いと主張している。 同行は否定一色に染まったままである:2009年以降に量的緩和が先進諸国で導入されたのは金利抑制の為だった訳で無く、利回りの追求が新興国経済を短期的な「ホット」マネーの洪水で浸した訳では無い。

2000年代半ば頃の様に、今回も飛び交う批判が沢山ある。 非伝統的な金融緩和を歓迎していないのは FRB だけで無い。 更には、前述した新興国の全てが一つの共通点を持っているのだ:大きな経常収支赤字である。

国際通貨基金によると、例えば2008年‐2011年における2.8%と比較し、2012年‐2013年におけるインドの対外赤字は平均して GDP の5%となりそうなのである。 同様に、2012年‐2013年における GDP の3%というインドネシアの経常収支赤字は、2008年‐2011年における平均で GDP の0.7%の黒字からの更に急激でさえある悪化を表しているのだ。 ブラジル、南アフリカ、そしてトルコにおいて同じ様なパターンが明らかなのである。

大きな経常収支赤字は、事実上 - その資力を超えて生活をし、貯蓄以上に投資を行っている危機前の経済の古典的な症状である。 その様な不均衡に直面して経済成長を維持する唯一の方法は、外国から余剰貯蓄を借りる事である。

それこそ、QE が演じた場なのである。 それは、利回りを求める先進諸国の投資家達からの余剰な資本を提供したのであり、それ故、新興国が高い成長軌道に留まる事を許したのだ。 2009年の QE の開始以来、新興国市場への累積の資本流入は$4兆に近いと、IMF の調査がはじき出している。 急速な経済成長への近道という妖婦の歌声に誘惑され、これらの流入資金は新興市場諸国を安心させて彼等の不均衡が維持可能であったと信じ込ませたのであり、自らの経済を更に安定的で実行可能な道筋へ向かわせる為に必要な規律を彼等が回避する事を可能にしたのである。

これは現代のグローバル経済に特有な性質である。 経常収支赤字が通知している経済減速に至るまで持ち堪える - より持続可能な将来の成長の為に、今日(こんにち)の少し低い成長を受け入れる - 事よりも、政治家達及び政策立案者達は最終的に裏目に出る事となる危険な早期の差し手を選んでいるのだ。

これは、今日(こんにち)のインド及びインドネシアというだけでなく、急速に拡大していた経常収支赤字が1997年‐1998年の苦痛を伴う金融危機の先触れであった1990年代においても、発展するアジアにおける事例であったのだ。 しかし、それは先進世界においても等しい真実だったのである。

2000年代におけるアメリカの大きく口を開けた経常収支赤字は、実際、資産及び信用市場において危険なバブルが形成されていた時に資産に依存する貯蓄へ移行した事によって創り出された歪みの紛れも無い警告だったのである。 欧州のソブリン債務危機は、身の丈以上の経常収支赤字を抱える周縁国経済 - 特にギリシャ、ポルトガル、そしてスペイン - と、ドイツの様な大きな黒字を抱える中核諸国の間の急激な格差の副産物なのである。

これらの問題に手腕を振るうべく、中央銀行は彼等の能力における全てを行った。 ベン・バーナンキ及び彼の前任者であるアラン・グリーンスパンのリーダーシップの下で、FRB は資産及び与信のバブルを大目に見ていたのであり、それらを経済成長の新たな源泉として扱ったのである。 バーナンキは更に先へ進み、QE からの授かり物は新興国経済に出入りして不安定化させる全てのホット・マネーを補って余りあると主張しているのだ。 更に、依然として活気の無い米国経済におけるその様な授かり物の欠如が、利回りを求める流動性の金属箔を少し上回るだけのものとして QE を暴いたのである。

もしも FRB がこれまで停止する勇気を呼び起こしたのであれば、QE の出口戦略は余剰な流動性を高利回りの新興市場から元の市場へと方向転換させる以上の事を為すであろう。 現在、FRB が出口 - 所謂 QE の先細り(taper)- の最初の段階においてヒントを与えている中で、既に金融市場は先進世界におけるマネー生成の減少と最終的な金利の上昇の予測という形で反応しているのだ。

如何なるその様な動きも時間をかけて行われ、- 2014年又は2015年まで如何なる重大な政策金利の引き上げも行う事は無いであろうという FRB の約束を気にしてはいけない。 過去1年間における10年物国債利回りの1.1パーセント以上の上昇が示す様に、時間をかける出来事を短期間の内に織り込んでしまう不可思議な才覚を市場は有しているのだ。

その織り込みのメカニズムのおかげで、新興市場の債券に対するリスク調整後の利回りの鞘取りが現在動き始めたのである。 驚くべき事では無いが、これらの経常収支赤字を抱える国々の経済は、最初に熱さを感じるのだ。 突然に、インド、インドネシア、ブラジル、そしてトルコにおける通貨に対する痛みを伴った代償を払う結果として、QE 後の体制において彼等の貯蓄と投資の不均衡に対し資金調達する事が更に困難となっているのだ。

その結果、これらの国々は政策の罠に捕われたままで取り残されている:通常、急落する通貨に対する正統な防衛戦略は、経済成長の下向きのプレッシャーを受けてもいる新興国経済にとって不快な - より高い金利を課す事である。

これがどこで止まるのか、誰にも判らないのである。 それは、2009年における米国と同様に、1990年代後半においてアジアで起きた事なのだ。 しかし、1980年代以降に1ダース以上の大きな危機が世界経済を襲った中で、メッセージを誤った事は全く無かったのだ:その結果を避けようと如何に中央銀行が懸命に試みていようとも、不均衡は持続可能で無いのである。

発展途上国の経済は現在、FRB の清算の瞬間の全面的な力を感じている。 彼等は、QE による高揚で陶酔した日々の間に自らの不均衡是正に立ち向かう事に失敗した罪を負っているのだ。 そして、それ以上でないとしても、FRB も又、この失敗した政策実験を編み出した事に関して、第一等の有罪であるのだ。



1929年の大恐慌を専門に研究した学者として当時の FRB の政策的対応が不適切だったと主張してきたバーナンキは、「私ならば、恐慌に直面した時にはヘリコプターからマネーをばら撒く様に無制限の流動性を供給する」と豪語してきたのです。

しかし、2008年のリーマン危機以降に彼が実施した金融政策が実体経済の回復に寄与しなかっただけでなく、株式や債券、商品等の金融市場における新たなバブルを生み出してしまったという事を、当人も充分過ぎる程理解しているのでしょう。 その為、世界の経済史に汚点として自らの名が刻まれる事を避けるべく、何としても残り僅かな任期中に量的緩和策を縮小する道筋をつけたいと彼も願っているのだと思うのですよ。

新興国市場の動揺も然りであり、現代の金融資本主義の狂気は、為政者達の過ちに対してもレバレッジを掛けてしまうのですよ。 きっと。


次回に続く...

追記:
上に引用した Stephen Roach の記事を、Zero Hedge や Business Insider も引用しているのですが、それぞれのサイトが冠したタイトルは異なっているのです。

Zero Hedge
On The Global QE Exit Crisis

Business Insider
We May Be In The Early Stages Of The Next Global Economic Crisis

これらのサイトに比べ、本稿の表題は...ウーン、いつもチョット捻り過ぎかもしれませんね。



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