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予算の交通整理

非合理的な判断を排除する合理的なメカニズムが欠落している場合、「予算」にはいろいろな無駄が含まれるのですよ。 一般家庭における生活費でも、国家の運営費でも。

日経新聞 より
14年度予算、概算要求総額99兆円 優先枠要望は3.5兆円に
  2014年度予算の概算要求は30日、事実上の締め切りを迎える。一般会計の各省庁の要求総額は99.2兆円と過去最大に膨らむ。既存の経費に上乗せして予算を要望できる「優先課題推進枠」には計3.5兆円が集まる。政府は予算の赤字幅を縮める収支改善を国際公約しており、年末にかけての予算編成過程では歳出をどう抑えるかが課題となる。

ましてや、強力な官僚主義システムが支配する欧州では、各国の様々な政治的思惑が「非合理的」な予算を正当化してしまうのです。



The EU budget is a disaster that cannot save Greece
EUの予算はギリシャを救う事ができない災害である


Telegraph_20130828_01.jpg
A Portuguese motorway – expensive and empty

スペイン又はポルトガルの高速道路を走行した事がありますか?。 それはM25と全く異なり、車が少なく、その間隔も大きいという事に気付くでしょう(ジブラルタル周辺の非常に混雑している部分は含みません)。

幾つかの推計によると、ポルトガルにおけるEUの所謂(いわゆる)地域資金の25パーセントは道路に投資されてきており、ドイツよりも60パーセント多く、英国の4倍である、住民一人当たりの高速道路のキロメートルを持つ国のとんでもない状況に大きく貢献しているのです(H/T FT)。 その一方、スペインにおけるEUの構造的資金の約3分の1はインフラに投資されてきたのであり、既に深刻な建設バブルを更に膨張させており、他方では、ポルトガル国内の様に、大量のゴースト道路、空港そして港湾を創り出しているのです。 EU自身の監査人達は、最近の調査の中で観察したプロジェクトの74パーセントは予想したよりも少ない交通量を記録したと指摘し、道路へのEUの投資を糾弾したのです。

EU予算の愚考へようこそ。 この経済的な異常は、最善の場合でもユーロ圏危機と無関係なだけであり、- 最悪の場合には、あからさまにダメ―ジを与えているのです。

ギリシャを考えてみて下さい。 先週、ギリシャへの3度目の救済に用いられるEU予算の話がありました。 これが如何に機能するか - 又は、この推測が如何に信頼できるか - という事は完全に明らかでないものの、協調資金として知られるEUの基金を解除すべくギリシャ政府が供出する必要のある自らの現金の量を減らす一つの方法になるかもしれません。 状況に応じ、これは通常、総割り当て額の25%から60%の範囲内になります。 現在ギリシャは、僅か5パーセントのみを供出するという特別な許可を得ている状態にあり、同国はこれを2014年から2020年まで執行される次のEU予算期間中へ拡張したいと願っているのです。

新たな、厳しい救済条件から出てくる訳では無い一方、それは既に合意された(ドイツの納税者達を納得させる事が容易な)現金の割り当てから引き出す事になるので、これは政治的により容易なのです。 しかし、その様な取り決めは又、ギリシャを救う為に絶対的に何もしない事となるのです:
  • 最も基本的な事として、記録を簡単に眺めれば、過去20年間にギリシャは€640億以上の構造的資金を割り当てられてきた事が示されています(その資金に対し、英国は約12%貢献しました)。 人口一人当たりで見ると、これはEUの中で最高であり、尚も同国は依然として破綻し、競争力のない状態なのです。
  • 従って、それはギリシャにとって間違った類の資金供給だという事になるのです。 それは、例えば、ギリシャにおける財政不足が最も深刻である/あった、医療費、教育又は銀行の資本増強に使う事ができないのです。 しかし、それは道路に使用する事が可能なのです。
  • 一般的には構造資金と同様に、それは、それが最大の影響を与え得るものから遥かに縁遠い限定された公的投資へと分岐させる事で、機会費用を生むリスクがあるのです。
  • 協調資金の割合を減らす事は、要求を満たす現金を供出する余裕がギリシャに無い - 実際の財政負担となる構造的資金から私達を遠ざける事になるのです(構造的資金は、奇妙にも循環的なのです)。 しかし、そのトレードオフは、それがマネーに付帯する如何なる形の条件も排除する事なのです。 これは本当に望ましい方法でしょうか?。
  • 実際のマネーへと向かう事は、官僚的な悪夢であり、- 正(まさ)しくギリシャが必要としていないものなのです。


これは又、徹底的な改革の絶望的な必要性の中にあって、何故(ほぼ)全てのEU予算が全く進行中の災害であるかという理由なのです。



英国では、Mxxという形で最上位グレードの高速道路に番号が割り振られているのです。 ロンドン中心部から放射状にM3やM4という高速道路が地方都市へ伸びているのですが、M25というのはロンドン市やヒースロー空港等の周囲を巡る環状の高速道路なのです。 広い場所では片側5車線もの幅を持っているのですが、常に交通量が多いのです。 (それでも、首都高速道路の渋滞に比べれば全ての車両がスムーズに流れていますけど。)



用途が限定され、所謂「ひも付き」と呼ばれる予算は、我が国においても様々な助成金等に付与されています。 このような予算は執行する事に意味があり、その効果については誰も責任を問われないのです。

このような場合、予算の立案/執行における責任の所在は常に曖昧にされているのですが、それを追求しようともしない大手メディアの姿勢だけでなく、自分達の税金の使途に関心を持たぬ納税者の意識にも問題があるのでしょう。


次回に続く...



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