FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

傾斜と亀裂の拡大

5年前の世界金融危機直後に開催されたG20会議では、システムの崩壊を回避すべく積極的に財政出動する事で各国が合意しましたが、その後の経済情勢が様々に変遷した現在では足並みも揃わず、G20という寄合が早くも形骸化しているように思えるのです。

ロイター より
G20首脳会議が閉幕、世界経済の危機脱却宣言「時期尚早」
 [サンクトペテルブルク 6日 ロイター] - ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は6日、世界経済には改善がみられるものの、新興国市場の動揺が拡大するなか、危機を脱したと宣言するのは時期尚早とする首脳宣言を採択して閉幕した。

どの程度「FRB の緩和策の縮小懸念」が影響しているのかは判りませんが、新興国から投機的なマネーが流出しているのは事実であり、様々な要因が背景にあると思うのです。



China’s Yield Curve Steepens
中国のイールド・カーブのスティープ化


世界的な現象

広く非難されている FRB の「先細り」の冗談の影響として、発展途上国におけるイールド・カーブは5月以降スティープ化している。

人々は彼等が聞きたいと思う事だけに耳を傾けるので(現実的に FRB の言葉は何年間もの間で微塵も変わっていない)、この説明はあまり意味を持たないし、$150億程度、又はとても頻繁に言いふらされている数字が何であれ、FRB は毎月の米国債購入を減らすのか否かという事に基いて世界中の債券市場がてんかんの発作を発症する理由は何も無いのだ。 実際、「QE1」及び「QE2」が示した様に、FRB の買い取りは債券市場に全くポジティブな影響を与えていない - それ(債券市場)は、これらの好機におけるインフレ期待によって全く打ちのめされたのだ。 つい最近の債券の壊滅は、口を開く-連邦委員会(※)のメンバー達よりも、特に彼等が何も変わった事を述べなかった場合、過度に多くの参加者達が過度にレバレッジを掛ける事により、更に進展すると我々は疑っている。
(※ "Federal Open Mouth Committee" という表現で FOMC(公開市場委員会)を捩(もじ)っている)

各種の集計された経済データ及び業況判断指数は先進国において最近僅かに良くなった(以前に記した様に、これは主に金融的インフレの行進の副作用である)ものの、今回の「インフレ期待」を非難する事もできないのだ。 それにより多くの選択肢が残されておらず、債券ファンドから資金が流出する事となっており、高いレバレッジは頂点となっている可能性が非常に高いのである。 しかし、これは、同じ事が中国で起きている理由を説明するものでは無い。 以下のチャートは中国におけるオーバーナイト金利及び各種の長期国債金利を示している(6月のオーナーナイト金利の急騰は、中国人民銀行が銀行への十分な流動性の供給をちょっと拒否した時に起きた)。



actingman_20130906_01.png

オレンジで示される中国のオーバーナイト・レポ金利、そして3年から10年物の国債利回り - クリックで拡大



これは、中国の GDP の伸びが加速する事を示していると我々の担当記者である T.R. は判定しているが、不思議な事に、我々が注視し続けている補助的なチャートは依然として中国の成長に関する懸念を示しているのだ。 例えば、大手の産業用コモディティ生産者達の債券の CDS スプレッドは比較的に高いままなのである。



actingman_20130906_02.png

エクストラータ、ヴァーレそして BHP ビリトンのシニア債の5年物 CDS - クリックで拡大。



同様に、オーストラリアの「4大」銀行の債券の CDS スプレッドは、ほんの僅かに最近の上昇から戻っただけである。 勿論それらは、ユーロ圏債務危機が全開状態でオーストラリアの銀行への外国の資金が断たれるかもしれないと市場が恐れた2011年のパニック的な水準からは遥かに遠い(それが起きていたならば、オーストラリアでは全ての信用収縮の元が生じていたであろう)。



actingman_20130906_03.png

オーストラリアの「4大」銀行のシニア債の5年物 CDS - クリックで拡大。



成長の不安定性

我々は、宝くじの当選番号を全て知っていればと願っている。 それは矛盾しているようだ。 しかし、我々は一般的な言い方を知っている:過去2年程の間、以前に十分確立された市場間の相関は死んだのだ。 それに加え、多くの市場の動きは殆ど、又は全く、意味が無く、意味のあるものでさえ過度に誇張されている事が少なくないのである。 これは、ここ数年の中央銀行の政策によって大きく歪められ、益々不安定となっている金融システムの兆候であると我々は考えている。 それに加え、増大しているコンピュータ化された取り引きプログラムの存在があり、その愚かな活動は時として非常に驚異的なのだ(特に、それらが見出しから取引の手掛かりを得る時は)。

それはまるで、人々が同一歩調で渡っている橋上に一人で立っているかのようであり、その橋は不気味に揺れて軋み始めているのだ。 恐らく、我々は救命胴衣を身に着け始めるだろう...念の為に。


チャート:ブルームバーグより



新興国に限らず先進国でも国債利回りが上昇しつつあり、金融システムが不安定化する予兆であると懸念する人々も少なくない様です。

一方、為替の不安定化に備えて共通基金の設立を検討する BRICS 諸国の間でも、各国の思惑の違いから軋みが生じているのです。

China to dictate tough terms on BRICS rescue fund
(中国は BRICS の救済基金に厳格な条件を押し付けようとしている)



次回に続く...



関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

最新記事
カテゴリ
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
最新コメント
プロフィール

precursor

Author:precursor
憂いあれど備えなし!

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。