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危機後の政策を顧みる

2008年の金融危機の後に講じた措置が実体経済に十分な効果を与えなかっただけでなく、危機以前よりも危険な水準にまで株式他の資産市場のバブルを生み出してしまったと思えるのです。 以前にも本稿にてコメントしましたが、世界大恐慌を専門とする学者であったバーナンキ議長も、懸る状況を十分に理解している為、新興国他に影響が及ぼうとも必死に出口戦略を模索しているのだと思うのですよ。



Summary Of The Current Situation
現状のまとめ


読んでおくべきスコティアバンクのギー・ハゼルマンによる要約

現状のまとめ

ゼロ金利、マイナスの実質利回り、1兆ドルの年間予算赤字、FRB による数兆ドルの資産購入、そして諸外国の中央銀行による数百の刺激策の5年間の後、世界経済は足を引きずりながら進んでいるのみである。 これらの施策がなかった場合に世界経済の状態がどうなったかを考えるのは実際的でないが、嘗て無かった程に行う事の実際の利益が得られる時があるのかという事は疑問であろう?。 アインシュタインが述べた様に、「愚かさとは、異なる結果を期待しながら同じ事を何度も何度も繰り返す事である。」

FRB が金利をゼロへ引き下げ、様々な流動性の仕組みを確立した後、市場を安定化させる為に(QE1)、そしてデフレと闘う為に(QE2)、 QE1 と QE2 は依然として必要だったのだと、ちょっとの間だけ仮定してみよう。 これらの行動の後で、如何なる市場の悪影響も引き起こす事無く FRB は最初から無制限の資産買入れプログラムを差し控える事ができたと糾弾されるかもしれない。

QE-無限大が始まった時にインフレは安定していたのであり、株式は15%以上高くなっており(2009年の底値から70%の上昇)、そして失業率は10%+から8.2%へと正しい方向へ動いたのであった。 特に FRB が尋常でない行動を取った後、その状態を保持する事が批判されなかったであろう程、既に彼等はとても緩和的であったのだ。 更に、時を同じくして、出口戦略を複雑にして財政の両極化を促したと FRB は正に非難され始めたのである。

FRB の継続的な自らのバランス・シートのリスクの拡大は過剰なのだろうか?。 歴史は、FRB が誘発したバブルの破裂というサイクルで満ちている。 資産バブル又はインフレの兆候が一旦現れると、それは遅過ぎるという事が少なく無いのだ。 米国経済は、停止するまで残り5マイルの地点で2マイルの輪を描きながら旋回している原油タンカーの様である。 従って、「データ依存性」、又はローゼンバーグの「ヘッドライト・ビームスイッチ」との類似性を通じたマイクロ管理の考えは、私にとって殆ど意味が無いのである。 更に、今や投資家達は個々の経済データに対して非生産的に超過敏となっているのだ。

今日(こんにち)の政策は、今から12-18ヶ月後まで広範囲な経済へと完全に浸透しないかもしれない。 アーサー・バーンズ(70年代)の過度に緩和的な政策は決して失業率の低減に成功しなかったのだが、その代わりに、ポール・ボルカ―の厳しい投薬により10年後に漸く封じ込められた破壊的なインフレを引き起こしたのだ。

FRB が「先細り」のプロセスを開始するのに伴い、その政策が長期的に利益を生むものであったのか否か、又は資産価格の一時的なターボ・チャージ以上の事を殆ど達成していないのか否か、という事を投資家達は直ちに見分ける事ができるであろう。 意図せぬ結果及び「担保の毀損」が表面化するかもしれない。 緩和の弾丸が費やされてきた為、新たな金融危機が生じる場合に対応する政府の能力は妥協的なものとなりそうである。

2008年の経済期に繋がった要因の多く - 高い債務水準、世界的な不均衡、資金を確保していない社会給付 - は、今日(こんにち)において更に高い水準にさえあるのだ。 依然として経済は債務で駆動される消費に頼っている。 一般家庭における債務水準の削減は、公的部門の借り入れによって置き換えられたのである。 大き過ぎて潰せないと見られている銀行は、今や更に大きくさえなったのだ。 金融資産への投機は、新たな高さに達した。 NYSE のマージン債務は史上最高の水準にある。

成長とインフレが巨大な債務の問題を解決すると政策当局者達は信じているが、債務又は中央銀行によって資金を得た公的支出で促進された成長は持続可能で無いのだ。 殆どのネズミ講と同じ様に、それは良い終わりを迎えないのである。  全ての債務を削減する事が常により良い解決法なのだが、それは更に減速した経済活動及び更に低い生活水準という結果になるのだ。 しかし、長期的には、持続不能な行き過ぎによってシステムは浄化されるであろう。

「長期的な利益」の為の「短期的な痛み」は、選挙での敗北及びロビー活動グループの圧力の為に避けられる事が少なく無い。 現在、我々は金融抑圧に立ち往生しているのだ。 投資は公的部門への資金供給に向けられている。 政策は、債権者よりも債務者に報いている。 その様な政策は永遠に続かないのである。 現実的に、不均衡が大きくなりすぎる為に、「無制限」というのが無制限を意味する事は稀なのである。 FRB の現在の泥沼は、トリフィンのジレンマに似た側面を持っているのだ。

新興市場経済と通貨において FRB の政策がもたらす最近の不都合な波及は、世界の金融システムにおける裂け目の最初のヒントかもしれない。 少なくとも、外国の中央銀行は、彼等の通貨価値の変動の急激な不安定化と資本流出入の移り気を阻止する為の最善の政策から逸脱したのであった。

量を購入し、一部の金融資産を実物資産に置き換える時なのだ。

「そして、もしもお前が進むならば、誰も後に続かないだろう。 その道筋は、お前だけのものだ」- グレイトフル・デッド



Zero Hedge の Tyler Durden は、Telegraph の E-Pritchrd とは異なる趣きのシニカルな姿勢を持っているのです。 しかし、自らの博識を誇示するかのような E-Pritchard の筆致と真逆の下卑た表現を多用する T.Durden の文章を理解するのはチョット大変なのです。

上記の様に T.Durden が彼自身のセンスで引用する他者の文章ならば、その内容を整理するのも比較的に楽なのです。


次回に続く...



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