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偏向した社会の倫理

東京都三鷹市で女子高校生が刺殺されるという痛ましい事件が起きました。 大手馬鹿メディアも熱心に報道しています。


しかし、私を暗澹たる気持ちにさせているのは「将来のある女子高生を惨殺した凶行」という事件の表層だけに偏向して報道する大手馬鹿メディアの姿勢と、その様な扱い方を是とする我が国社会の「空気」なのです。



大手馬鹿メディアの報道姿勢

ネットで飛び交う情報に敏(さと)い人々には既に常識となっているでしょうが、被害者の痴態を曝す映像/画像が広範に流布されているのです。 関係者に照会すれば、そこに映っているのが被害者本人である事は否定しようの無い事実であろうと思います。 また、恐らく平均以上に浮薄な人々が勤める報道機関の中では、この事実を知らぬ者も少なかろうと思うのです。

件の映像/画像からは、以下の様な状況を容易に推測できるのです。

  • 被害者は交際していた加害者を自宅(自室)に招いて性行為に及んでいた。
  • スマートホンで交信しつつ、加害者の求めに応じる様に被害者は自らの痴態を撮影して加害者へ送付していた。
  • 痴態の撮影は、学校から帰宅した直後、就寝前等、異なる日時にて幾度にも及んでいた。
  • 自分の陰部を指で広げるというAV女優紛(まが)いの痴態を撮影する際には笑顔さえ見せているので、加害者の要求へ応える事を自ら楽しんでもいた。

一方、加害者を知る人々の証言からは、中学/高校時代の加害者が「いじられる」事の多い存在であったという事が推測されます。 混血であるが故の外見/風貌等を卑下し、苛められる事や疎外される事を回避せんが為に自らを道化的な存在としてきた加害者の心の屈折を推測する事もできます。

「関西の有名私立大学」に通う学生を詐称していたという事からは、学力/資力の不足により優秀な大学へ進学できなかった加害者の鬱積というものも推測できます。

この様な背景を持つ加害者にしてみれば、上述の様に自分の求めに(喜々として)応じてくれた被害者に対して強い好意/執着を抱いたであろう事も容易に推測できます。 また、被害者が女優を目指す「カワイイ」少女であった事も、加害者の執心を強いものにさせた一因であると言えるかもしれません。

仮に加害者側の要求や態度が被害者の嫌悪感を高めた事が原因であったとしても、自らの求めに対し喜々として性的な奉仕をしてくれた被害者が一方的に交際を拒否したとすれば、「弄(もてあそ)ばれた」という類の感情が「復讐したい」という念を加害者に抱かせたと考える事もできるでしょう。

勿論、凶行に及んだ加害者の罪は否定され得ないものですが、この様な事件が発生するに至った経緯や犯行の動機を解明する為にも上述の様な背景を無視すべきでは無く、被害者の側に全く落ち度が無かったとも言い難いと思うのです。

然るに、殆どの大手馬鹿メディアの皆さんは、上記の様にネット・メディア上では公然となっている事実に全く言及する事無く、「女優としての将来の夢を断たれた哀れな被害者」「強い執着心を持つ凶悪な加害者」という形の構図を作ろうとの姿勢を持っているようなのです。

被害者の貞操観/倫理観

眉をひそめるような淫行に対し、「近頃の若い娘達は」と年長者が非難するのは今も昔も変わらないと思います。 しかし、上述の様にAV女優であるかの様に振る舞う少女達が出現する背景には、技術の進歩によって耳目に触れる情報が多様化しているという事実があると思うのです。 低年齢の少女に限らず、昨今は中高年の素人女性達の淫乱な映像もネット上に溢れているという事から、この様な傾向は年齢に依存するもので無く、性的な享楽に対する「素人の玄人化」とでも云うような風潮が進行しつつある様に思うのです。

また、今回の事件の被害者は幼少の頃から芸能界に関わっていたという事も、当人の貞操観念に作用していたのではないかと思うのです。 絶対的であった往時の存在感は無くなったものの、現在でもTVは多くの人々に支持されるメディアであり、芸能界で立身する為に年若い少女達が業界内の有力者達へ自らの性を供するという慣行は現在でも少なからず横行しているであろうと思います。(過去20‐30年の間に西欧的な(又は日本的な)大衆芸能文化が急激に流入してきた中国や韓国では、この種の弊が更に甚だしい状況にある様です。)

洋の東西を問わず、芸能の世界に身を置く女性達は権力者/有力者達の慰み者として扱われる事が少なく無いのです。 我が国では、平安期に生まれた白拍子(しらびょうし)等の舞い手達も、実態は貴族階級を相手とする遊女と同然の存在だったのです。

件の被害者も幼少期から芸能界を目指していたとの事なので、世間の標準から外れた性的倫理観に囲まれていたのかもしれません。

前述の様に、(知り合って間もない頃、又は、上京した加害者と初めて直接対面した直後に)自分の部屋へ男を招き入れて性的奉仕行為に及んだという事から、被害者は相応の性的経験を有していたと思われます。 楽しげな表情を見せながら、AV女優であるかの様に自らの痴態を曝していた事からも、ネット上に溢れる性的映像/画像等を数多く視聴していたであろうと推測する事は難くないと思うのです。

「娘を厳しく育ててきた」とメディアのインタビューに答える両親の感覚に対し、私は強い違和感を覚えるのです。 前述の様に、真っ当な倫理観を失わしめる芸能の世界に幼少の頃から自身の娘を預ける親が「厳しく育てた」と主張する事は全くの誤りであると思うのです。 この様に軽薄/桟薄な親の心理については、本稿でも以前に指摘しました(「誰の為の教育?」)。

何れにしても、冒頭に記した様に、殆どの大手馬鹿メディアの皆さんは、既にネット上で公然と流布されている事実に全く触れる事無く、自らが描き出したステレオ・タイプ的な事件の構造を報道するのみなのです。 デジタル・ディバイドの一方に位置し、現在も新聞やテレビの報道のみを頼りにする(主として高年齢層の)方々は、この種の大手馬鹿メディアの報道のみを参考とし、被害者への憐憫/加害者への憎悪というステレオ・タイプ的な感情を抱く事となるのでしょう。

被害者の葬儀に参列した中高年層の方々の多くは大手馬鹿メディアの報道のみを参考とし、遺族へも哀悼の意を示しているのでしょう。 しかし一方で、葬儀に参列した学友や近しい年齢の人達の中には既にネット上で流布されている情報を熟知している方も少なく無いでしょうから、純粋に被害者の死を悼むという心情ばかりでは無く、「被害者側の落ち度/無節操且つ軽率な行動/低い貞操観」という事に対して悪しき思いも抱いているのではないかと思うのです。



「死者を悼む」又は「死者を鞭打たない」という心情が大勢を占めるが故、事件の真相を解明する上で重要な意味を持つであろう上述の様な経緯/背景/事実を覆い隠そうとする我が国社会の空気にこそ、私は暗澹たる思いを抱くのです。



ツイッター上で「自業自得」と呟いたが為に謹慎処分を受けたプロ野球選手もいた様ですが、この様な呟きを不謹慎であるとする「空気」にも甚だ疑問を感じるのです。


次回に続く...



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