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災害への備えを憂う

心配された台風27/28号が大きな被害をもたらす事も無く過ぎ去った後、適度な水分を与えられた我が家の裏庭の芝は活力を増した様に見えるのです。 

これまでのところ我が国の「異次元」の金融政策も大きな逆風に遭遇していませんが、何かしらの偶発的な出来事で金融市場が動揺した場合、日本の金融システムは大きな危険に晒されるのです。


 
"What Will It Take To Blow Up The Entire Japanese Banking System? (Not Much, According To The Bank of Japan)”
何が日本の銀行システム全体を吹き飛ばすのか?(日本銀行によれば、それ程でも無いという事である)


日本銀行の元チーフ・エコノミスト兼理事の早川英男は、マネーの印刷及び貪る様な日本国債の購入によって円を押し下げる日銀の毎月7兆円の努力について議論した水曜日に状況を説明した。 同行は、日本の人々に対して演じられている病的な関係者達の冗談に違いなく、益々求められている「2%の物価安定」というものを達成したいと望んでいるのだ。 もし、これらの日本国債の購入が、日本の調子の狂った債務の「マネタイゼーションと認識される」場合、それは長期の日本国債の利回りを「2%へ、3%へ」押し上げる事になるのだ。 10年物日本国債について、0.60% からの上昇である。 「しかし、一旦金利が上昇し始めると、それらはオーバーシュート(行き過ぎ)になるのです」と彼は語った。 そう、4%かもしれない?。

彼は、同日に発表された日本銀行の81ページの半期金融システムレポートについて説明したのだ。 第5章に埋め込まれた「金融仲介業者達によって生み出されたリスク」は、華麗に問題を隠す酷いものである:もしも金利が1パーセント上昇する場合、それは銀行システム全体で8兆円($820億)の損失を引き起こす事になるのだ。

債券保有、融資、そして預金等の全ての資産及び負債に関連するこの金利リスクは、会計年度の始まりである4月1日以降低下しており、13年間で最大の下落を - 日銀は宥(なだ)める様に説明したのである。 銀行は1パーセント・ポイントの上昇を消化する事ができるであろう、と。

その金利リスクの大部分は銀行の膨大な日本国債の保有と密接に関連している。 銀行のバランス・シートを吹き飛ばす可能性のあるこの超低利回りの荷物を投げ捨てるよう、日銀は彼等に頼み込んだのだ。 3大メガ・バンク - 三菱 UFJ フィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャル・グループ、そして三井住友フィナンシャル・グループ - は、その通りに行動した。 会計年度の開始から8月まで、彼等の日本国債の保有高は96兆円へと24%減少したのである。 そして、彼等が依然として保有している物の殆どは、より少ないリスクを伴う短期から中期で償還される債券なのだ。

地方銀行はそうすることができなかったのであり、彼等の日本国債の保有高は32兆円で変わっていない。 しかし、地方政府等への長期の融資の量は増加し、金利リスクを「若干」上昇させたと同報告書は述べた。

そして、270の地域に根差す協同組合信金がある。 そして彼等は泥沼に嵌(は)まっているのだ。 メガバンク、そして狭い意味においては地方銀行とも異なり、彼等は膨らみ続ける預金を保管しておく他の選択肢を持たない為、日本国債を一杯に詰め込んでいるのだ。 彼等のバランス・シート上で、金利リスクは長く執拗な上昇傾向を継続してきたのである[信金の大失敗に関する私の見解...「我々はアベノミクスの効果を全く感じない」]。

1パーセンテージ・ポイントの上昇は、メガバンクで2.9兆円、地方銀行で3.2兆円、そして信金で1.9兆円のコストとなる。 合計で8兆円($820億)である。 長期金利が1パーセンテージ・ポイント上昇して短期金利が低いままとなり、イールド・カーブがスティープ化した場合、損失は小さくなるであろう。 総合的に、彼等は生存可能となるであろう。 銀行システムは安全なのだ。

それは1パーセンテージ・ポイントの上昇を仮定しているので、問題を隠す酷いものなのだ。 10年物日本国債は今日(こんにち)の0.6%から1.6%へ上昇するというのだ。 すぐに年率のインフレが2%へ達するのに伴い、債券保有者達は依然として打ちのめされるのだ。 それ故、早川氏の警告がある:インフレが2%へ達した場合、長期金利は2%又は3%へ向かいそうであり、それらが一旦上昇し始めると、それらは「オーバーシュート(行き過ぎ)になる」のだ。 そう、ちょっとしたオーバーシュートで、10年物日本国債利回りは3.6%へと3パーセンテージ・ポイント上昇するかもしれないのだ。 歴史的な規準では、それでも非常に穏やかな金利である。 それは銀行システムに何を及ぼすのだろうか?。

それがどうなるのかという事を、同報告書は我々に語っている:メガバンクは著しく傷つく;他の銀行システムは一掃されるであろう。 もしも平行して株式市場の暴落がある場合、メガバンクも同様に一掃されるであろう。

メガバンクは合計で28兆円の Tier1資本を有している。 それに対するのはリスクであり、保有株式に対する市場のリスク、金利リスク、そして運用リスクである。 1パーセンテージ・ポイントの金利上昇で日銀が想定するリスク・シナリオはメガバンクにとって17兆円近い損失であり、大きなものは債券と融資のポートフォリオから来るのだが、更に大きな部分は保有株式によるものである。 それは Tier1資本を約11兆円としてしまうのだ。

しかし、金利が3パーセンテージ・ポイント上昇するという、早川氏が考えている様なシナリオが進展した場合、同報告書によると、メガバンクの損失は4.6兆円跳ね上がり、Tier1資本として僅かに6.4兆円を残すのみとなるのである。

そして株式市場のリスクがあるのだ。 伝統的に、銀行はビジネスの関わりを持った企業の株を大量に保有した。 それは関係を強固にして株を下支えし、それによって融資を強いものに見せたのである。 それが創り出したバブルが1989年に弾けるまで、素晴らしく機能したのだ。 銀行はゾンビ銀行へと変わった。 それ以来、20のゾンビ銀行が三つのメガバンクに統合されたのである。 そして彼等は、前回彼等を引き倒したリスクの下から抜け出すべく、徐々に彼等の株式保有高を減らしたのだ。

しかし、マニアを誘引したマネーの印刷の中で彼等は株式を追加してきたのであり、株式市場への彼等のエクスポージャーは膨大なままなのである。 日銀によって想定された市場の低迷は7兆円程度の損失を生み出すのだ。 もしも、日本が着目してきたその低迷が暴落になったら、損失は容易に残っている Tier1資本を一掃してしまうのである。 救済の時だ。

地方銀行は3パーセンテージ・ポイントの金利の上昇によって一掃されてしまう。 彼等には株式市場の暴落も必要で無いのだ。 日銀でさえ懸念している。 1パーセンテージ・ポイントの金利の上昇を伴う彼等のリスク・シナリオによると、損失は銀行の15兆円の Tier1資本の11兆円を食い潰す事になるのだ。 4兆円を残すのみである。 もしも金利が3パーセンテージ・ポイント上昇する場合、彼等の Tier1資本の全てを消滅させたものよりも多い、更なる4.6兆円が銀行に打撃を与えるのだ。 彼等は死人となるであろう。

そして悩める信金は?。 彼等は6.5兆円の Tier1資本を持っている。 彼等は多くの株式を所有していないが、長期の日本国債及び地方政府債を満載しているのだ。 金利が1パーセンテージ・ポイントのシナリオにおいて、彼等の Tier1資本の半分が一掃されてしまうのである。 金利の3パーセンテージ・ポイントの上昇は、追加的な2.7兆円の損失を生み出し、残りの Tier1資本のほぼ全てを一掃してしまうのである。

しかし、その3パーセンテージ・ポイントの上昇は単に理論的なものである。 もしもそれが起きたならば、政府は自らの1千兆円の債務の金利を支払う事ができなくなるのだ。 カードを積み上げた家は崩れ落ちる事になるのである。

いや、この高さへ金利が跳ね上がる事は許されないのだ。 インフレが6%になってさえ、日銀は利回りが低いままであると見ているのだ。 同行は横暴な金融抑圧を課すであろう。 同行は、利回りの固定を含む数多くのツールを用いるかもしれない。 もし同行がそうせざるを得ない場合、もしも最終的に「マネタイゼーションと認識される」事になるとしてさえ、それが引き起こす全ての帰結を伴いながら - 同行は日本の全ての国家債務を買い上げるのに十分なマネーを印刷する可能性もあるのだ。

クレディ・スイスによると、日本は依然として世界で二番目に裕福な国である。 約1千兆円のその富は日本国債に縛り付けられているのだ。 しかし、利回りが殆ど無く決して支払われる事の無い債務は、最終的に運命に屈するであろう:インフレ及び切り下げを通じた遅いものか、デフォルトを通じた急速なものかの何れかである。 アベノミクスはゆっくりとした道筋を選んだのである。

しかし、もしもカードを積み上げた家が急速に崩れる事を許される場合、突然に未来を覗き、向かってくる政府債務のハリケーンの暴虐的な暗い壁では無く、実際に何かを目にするかもしれない若い世代が灰の中から立ち上がるであろう。

貿易は、もう一つのアベノミクスの重要な柱である。 円の切り下げは輸出を後押しして輸入を削減するのだ。 その結果の貿易黒字が経済に活を入れるのだ。 しかし逆の事が起きている。 そして、それは十年に渡り上下する小さな変動として起きているのではなく、急速で執拗なものなのだ。 それらは実際に落ち込んでいるのだ!。 それは根本的な変化である。 これを読んで欲しい...私が日本の膨張している貿易赤字を非常に心配する理由



この時期でも西洋芝は成長が早いので、強風で薙ぎ倒されぬよう小まめに芝刈りを行っているのです。

金利上昇のリスクに備えるメガバンクの皆さんは、日銀が買いオペを実施する都度、小まめに保有する長期国債を売却しているのでしょう。


次回に続く...



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