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返済の為の追加融資

金融市場は、ジャネット・イェーレン次期 FRB 議長が超緩和的な金融政策を継続してくれるものと期待しているようであり、相変わらず S&P500 等の株価指数は史上最高値を更新し続けているのです。

Business_Insider_20131109.png
上記のチャートは Zero HedgeBusiness Insider 等の様々なサイトでも紹介されているのですが、株式市場の狂騒に浮かれる人々は意に介さないようです。

NYの株式市場だけでなく、欧州の株式市場でも連日のように最高値を更新しており、欧州市場に流入し続けるマネー(一部は円キャリーとも云われているようですが)はユーロを高値に維持し続けているのです。 欧州の株式市場が上昇し続けている理由の一つは、悪化し続ける不良債権の実態を隠し続ける銀行の姿勢なのです。


 
"Mystery Behind Spanish Banks' Extend-And-Pretend "Bad Debt Miracle" Revealed”
スペインの銀行の偽装して延期する「不良債権ミラクル」が明らかとなった


ユーロ圏の中で最高に近いスペインの失業率を考えるならば、そしてギリシャ、キプロス及びスロベニアの様にもっと破綻してさえいる欧州諸国と比較するならば、破綻状態で、既に一度救済された同国の銀行部門を取り巻く謎の一つは、何故報告されている - 急激に上昇しているであろう - 不良債権は、依然として現在の様に低いのか疑問であった。

ちょうど終わったばかりの銀行の決算発表期と WSJ のレポートのおかげで、今や我々はその理由を知っているのだ:過去数年間、不良債権を正確に指し示す代わりに、これらの融資の回復が全くないであろう事を銀行は完全に知っていたにも拘わらず、銀行は一貫して不良債権を存続可能であると見せる為にそれらを「再融資」したのである。 実際、以下の話が述べている様に、これまで銀行は、その結果が単に既存の不良債権の金利を支払う事となるだけの追加の融資を行ってきたのであり、- それが崩壊した時には EFSF、ESM 又は他の如何なる頭文字ベースの救済も無いという病的な債務ピラミッドのスキームであり、同国の取り返しがつかない程にダメージを受けた銀行を外部から存続可能に見せる事ができるのだ。

WSJ は更に述べている

それは何年間もスペインの銀行アナリスト達を困惑させた:失業率が26%を超えて急増してさえ、何故、同国の住宅ローンの延滞率はそんなにゆっくりと上昇しているのか?。

その答えの主要な部分 - この数日に相次いだ銀行収益報告によって明らかにされた - は、苦しんでいる家庭や企業への非常に数多くのローンを借り換えさせる事により、スペインの貸し手達が彼等の融資帳簿を現実よりも健全に見えるようにしていたという事である。

低金利及び更に緩やかな借り換えの条件は、一年以上前に住宅ローンの支払いを停止したものの、そうで無い場合よりもより長きに亘って自分達の家に留まり自分達の仕事を維持する事を可能にしたファン・カルロス・ディアスの様な何十万ものスペイン人を助けたのだ。 それは又、銀行の与信ポートフォリオ上で増大するリスクを彼等が覆い隠し、彼等が取り戻せそうも無い債権の損失を認める事を回避するのも助けたのである。

しかし、この馬鹿げた「偽装して延期する」インチキを用いてさえ、バンク・オブ・スペインによると、全てのローンに対する%として不良債権は新記録となったのだ。
ZeroHedge_20131111.jpg

もしも銀行が現実的な回収の見通しが立ちそうな部分へ融資する事に正直であったならば、この比率がどれ程悪化するかというのを考えるとぞっとする。 しかし、「スペインの銀行当局による新たな「更に厳格な開示ガイドライン」がこれらのリスクを公開しているので、直にそれが明らかとなるかもしれない。 結果として部分的に、住宅ローンの延滞は急速に上昇している - 不動産市場の暴落から反発している救済された銀行業界に対する最近の投資家達の熱意を減衰させるかもしれない傾向である。

同国の中央銀行であるバンク・オブ・スペインは、顧客の悪化していた与信度を隠すべく一部の貸し手達が比較的に緩いガイドラインの利点を活用していたと懸念される銀行の再融資の帳簿を開示するよう、4月に銀行へ強制し始めたのである。 スペインの景気低迷が深まった事に伴い、「多くの事例において一時的と考えられた問題が構造的なものになった」と、その当時バンク・オブ・スペインは述べたのだ。

それは一言で云うとニュー・ノーマルの物語である:一時的な問題が構造的なものである事が明らかとなったのであり、グローバルなシステムから流動性及び数十兆(ドル)の不良債権の浄化を妨げる継続中で執拗な中央銀行の介入により、実際に悪化したのである。 更に悪い事に、その暴露と一緒に、驚く事に、スペインは回復に近づいてさえいないという事も明らかにされようとしているのだ。 それは、破綻した大陸における唯一の要素をも殺すであろう:信頼をもたらした最近の投薬である。

しかし、それは何故 ECB が金利の引き下げでエコノミスト達の98%にショックを与えたのかを説明する - 国内の銀行部門を保全する為に保証されていない預金の大量の没収へと繋がったのがキプロスにおいて急増した不良債権だった事を思い出してほしい。

そこで、スペインへ、そして問題の先送りによる現実の衝突へと話を戻そう。

2008年の不動産の暴落の後の数年間、不調の不動産開発業者達への再融資による「偽装して延期する」アプローチを貸し手達は適用したとアナリスト達が述べている。 最終的に、銀行はこれらの損失を認めざるを得なくなり、昨年の - 欧州連合による410億のスペインの銀行システムの救済に拍車をかけたのだ... それは又、スペインの経済危機の始まり以来銀行部門に付きまとってきた懸念として、彼等のバランス・シート上に潜む融資の損失を絨毯(じゅうたん)の下へ掃き入れ続けたのか否かという疑問を提起するのである。

因みに、答えはイエスである。 続いている:

苦しんでいる住宅所有者達への再融資は「最終的に借り手の支払い能力が改善しない一方で債務が増えるだけであり、長続きする解決策を見つける事無く、問題を先送りするのみなのです」と、債務の支払いに問題を抱えている住宅ローン保有者達へ助言する協会である AFES の会長カルロス・バノスは述べた。 「宝くじに当たったのでもなければ、最近は物事が良くなっているというのを目にするのが難しいのです。」

そう、正確には如何にして銀行が5年間も現実を絨毯の下に掃き込んでいたのだろうか?。 ディアス氏に聴いてみよう:

化学ポンプを作る会社の49歳のアカウント・マネージャーであるディアス氏にとり、偽装して延期するアプローチは暫くの間機能した。 2007年、彼はマドリード郊外の住宅の為に€60万のローンを手にした。 その当時、マドリード南部の彼の妻のファースト・フード・レストランは大いに繁盛しており、大きな住宅バブルの間に丸焼きやサンドイッチに挟んだチキンを建設労働者達へ販売していた。

2008年、バブルが破裂し、彼女の商売には僅かな客しか残らなかった。 彼女の手取り賃金は漸減し、住宅ローンへの支払いは家庭の月間収入の殆どを食い潰し始めたのだ。

2010年、ディアス氏は彼の取引銀行であるカイシャバンク SA に助けを求めた。 同銀行は、彼が4年間金利だけを支払う事で毎月の支払額を低減し、再融資する事に合意したのである。 その貸し手は又、クレジット・カードや他の請求書へ支払う為に彼に€32,000の第2の融資も与えたのだ。

2012年までに、その家族の家計は非常に薄くまで伸び切ってしまった為、ディアス氏は妻と2人の子供及び彼自身を彼等の住宅に留める為に貯金を引き出し始めた。

昨年の7月、彼の毎月の支払を更に引き下げる追加的な猶予期間についての銀行の申し出を拒絶しながら、彼は住宅ローンの支払いを停止したのだ。

ディアス氏は幾つかの良い選択肢を持っていると語った。 「住宅ローンを支払う事は今日の為のパンを持っているが明日は飢えるというような事だと私は気付いたのです。」 彼は語った:「今何が起きようと、なるようにしかならないのです。」

全世界の経済及び資本市場について更に多くの人々が全く同じ事を言っているので、それは皮肉な事であり、可笑しな事である。

その理由:中央銀行が現在痛みを受ける代わりに資産価格操作詐欺として「偽装して先送りする」だけであり、「明日は飢える事になる」という現実に生きるよりも「今何が起きようと」いう事を強制するのは、嘗て存在したものの現在は絶滅した世界中の中産階級のメンバーにとって保証された結果であるという事に、誰もが - 最下級の失業した労働者から一部の最も尊敬されているファンド・マネージャーまで - とても疲れているのだ。



「中央銀行の量的緩和政策で人為的に押し上げられた金融市場の崩壊が近い」と様々な人々が警告し続けてきましたが、意に反して株式市場の好調は継続しているのです。

政策当局によるインチキが続く状況に私も辟易しているのですが、なかなか期待心配しているような市場の崩壊は起きないので、「今何が起きようと、なるようにしかならない」と私も考えるのですよ。


次回に続く...



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人類史で過去には?

自然界のどのような現象にも波動が有るのではないかと思います。
従ってグラフの上昇もいつかは下降を辿るのではないかと考えますが、下降時に何が起こるのか?
嘗て無かった規模のマネーの総量は人類史でも無かったのではないでしょうか。

米国が衰退しつつあることは世界中で認識されているようですが、従属(隷属?)する日本は一体どうなるのか、恐怖感を感じます。
見かけの景気回復にしか過ぎないとすれば、国民の見えない側で何が起こっているのでしょうか?
私たちの生活は、何処へむかっているのでしょう。インフレでしょうか、食べてゆけない日々なんでしょうか?

考えすぎでしょうか・・・

precursorさんの見る近未来の日本の姿は如何でしょう?

Re: 人類史で過去には?

> 自然界のどのような現象にも波動が有るのではないかと思います。

物質を構成する素粒子は「振動する円弧状のひものようなものである」と南部陽一郎博士他が提唱した弦理論や、その後に発展した超弦理論も「波動」という概念をエネルギーの状態を表す重要な要素としており、波動関数を基礎としたシュレディンガー方程式などが現在の量子論の理論体系を形成していますから、「自然界には波動が普遍的に存在する」のかもしれませんね。

一方、現在の世界経済の状況は本来的な転位点を超えて不安定な状態にある「相」なのかもしれません。 QEの縮小を模索する米国やデフレの懸念から緊縮策への反動が起きつつある欧州では、Sin カーブのように円滑な状態変化を目指しているのでしょうが、このような状況においては何らかの(偶発的な)外的要因で「相転位」が生ずる可能性も高いと思うのです。

デフレからの脱却を目指すとの名分で無謀な金融政策を開始した日本の経済状況も既に「転位点」を超えていると思うのですが、米国/欧州/中国等において何らかの突発的事象が生じた場合には我が国でも劇的な「相転位」が起きるのかもしれませんね。

為政者の方々は「Sin カーブ」的な変化を望んでいるのかもしれませんが、「Sin」は「罪業」という意味にも解釈できるのですよ。
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